これから初めて犬を飼うという方は、どんな犬種を選べばいいのか?と悩ましいと思います。 実際に犬との生活を始めてから「知らなかった」とか、「こんなはずではなかった」ということのないよう、犬種の特徴をよく知ってから選ぶことが大切です。 それが飼い主さんと犬が幸せな生活を送ることができる第一歩です。 そこで、今回は犬種選びのポイントと初心者でも飼いやすい犬種をお伝えしていきます。
1.初めて飼う犬を選ぶポイント
ここから、初めて飼う犬を選ぶポイントを3つご紹介します。
1)住環境に合っているか?
住環境は、飼う犬を選ぶうえで重要なポイントのひとつです。
犬のサイズ、運動量によって室内犬か室外犬かを決める大きなポイントとなります。
また、庭や大きな公園などがあるといった運動しやすい環境か?散歩に適した環境か?という点でも、犬種毎の運動量を正しく把握しましょう。
マンションなどで犬を飼うことを考えている方は、性格が穏やかで無駄吠えの少ない犬種を選ぶと良いでしょう。
2)生活スタイルに合わせられるか?
当然のことながら、飼い主さんそれぞれの生活スタイルは違います。
飼い主さんが高齢なら大型犬の世話は大変です。また、子犬から最後まで責任を持って飼育するなら、10~15年は生活を共にすることを考えなければいけません。
また、犬種ごとの散歩の量についても調べておきましょう。必要な散歩量が多いとその分時間を作らなければいけません。
そして、旅行などの趣味がある場合、犬連れなら小型犬の方がラクなことが多く、アウトドアの場合なら大型犬でも連れて行ける場所は多いものの、大変なことも多いでしょう。
このように、飼い主の生活スタイルに合った犬種を選ぶことは飼い主と犬のお互いの幸せにつながりますね。
3)お手入れが比較的ラクか?
換毛期のある犬種(ダブルコート)は、春から7月頃、秋から11月頃に毛が大量に抜けます。
換毛期のない犬(シングルコート)であれば、比較的抜け毛は少ないのですが、毛が細くて絡みやすく伸び続けるので、日々のブラッシングや定期的なトリミングが必要になってくることを覚えておきましょう。
4)病気にかかりにくいか?
犬種によっては犬種特有の病気、すなわち遺伝性疾患があります。
若いころは健康であっても症状が発症することがあるので、迎えたい犬種の遺伝子疾患については必ず調べましょう。
2.初心者でも飼いやすい犬種は?
犬を飼った経験がなく、初めて飼う犬を選ぶポイントを理解した上でも不安な方も多いと思います。 ここからは初心者でも飼いやすくて人気な犬種を5種、厳選をしてご紹介していきます。
初心者でも飼いやすいおすすめ犬種その1:トイプードル
クルクルの毛が特徴的なトイプードル。 ぬいぐるみのような可愛らしさが人気を集めています。 ただ可愛いだけでなく賢さも持ち合わせており、飼い主の言うことをよく聞く良い子ばかりです。 友好的な性格なので、小さな子供と一緒に遊ぶのも得意ですし、多頭飼育にも向いています。
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初心者でも飼いやすいおすすめ犬種その2:チワワ
チワワは個体によって様々な性格を持っていますが、一般的には人懐っこくて甘えん坊な子が多いです。 また、小さな体からは想像できないほど活発で、室内でも常に動き回っています。 大きな物音を苦手としており、怖くなると吠えて威嚇するので子犬の頃から無駄吠えしないようしつけておくことをおススメします。
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初心者でも飼いやすいおすすめ犬種その3:柴犬
柴犬は、日本生まれの犬種でいつの時代も変わらぬ人気を誇っています。 猟犬としての歴史を歩んできたことから飼い主への忠誠心が非常に強く、他の人間にはあまり興味を持ちません。 目を離している時でもおもちゃを与えておくだけで一人遊びをしていてくれるため、小さなお子様がいるご家庭でも飼いやすいと思います。 換毛期は大量の毛が抜けるので、しっかり手入れしてあげましょう。
初心者でも飼いやすいおすすめ犬種その4: ミニチュアダックスフンド
ダックスフンドは、ドイツ語で「アナグマ犬」という意味があります。 その名の通り、アナグマ狩りのために改良された犬種であるため勇敢で好奇心旺盛な個体が多いです。 面白いのが毛質によって性格に差がある点で、ロングヘアーはフレンドリーで甘えん坊、ワイヤーヘアーはわがままで負けず嫌い、スムースヘアーは活発で遊び好き、といった性格である傾向が多く見られます。 体型的に椎間板ヘルニア等の足腰にかかわる病気を発症しやすいので、段差を少なくするなどの住環境を整えてあげましょう。
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初心者でも飼いやすいおすすめ犬種その5:ポメラニアン
人間にも他の犬にもフレンドリーな犬種なので飼いやすいです。 活発で動くことが大好きですが、太りやすい体質なので注意が必要です。 室内であまり動いていないようなら散歩の時間を長めにする等、飼い主が意識して運動させるようにしてください。 また、子犬の時期に吠え癖が見られたら早いうちにしつけで改善させましょう。
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3.初めて飼う犬を決めたら
この犬種を迎えよう、と決まったときにまず始めたいことは、その犬種についてもっと”知ること”です。
犬種別の本や、ネット上で獣医師やドッグトレーナーなどの専門家が監修している記事で情報を集めておくことで、迎え入れたその日からうまく接することができ、良い関係を生み出す第一歩になるのではないでしょうか?
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