テレビCMから始まったチワワブームで日本では知らない人はいない犬種となったチワワですが、実は小さい体でとても活発な性格をしていることは知っていましたか? 警戒心が強く、異変を即座に察知する能力は番犬としてもふさわしい犬種だといえます。 ここでは、そんなチワワのあまり知られていない性格や特徴と合わせて、飼う場合の注意点をまとめてみました。
チワワの性格は活発でたくましい?
もともとはメキシコが原産国とされるチワワですが、これには諸説あるといわれていて、はっきりしたことは分かっていないようです。 日本にチワワがやってきたのは戦後で、進駐軍の兵士がペットとして連れてきたことが始まりだといわれています。 その頃の日本では愛玩用の犬という考えがなかったので、チワワは全く注目されませんでした。 結局、チワワが広く知られるようになったのは、1970年頃になってからです。 その頃は番犬以外に、愛玩犬という存在が理解され始め、チワワも少しずつ人気になっていきました。 そんなチワワですが、世界で一番小さい犬といわれているので、性格も小心者で臆病なのかと想像しますが、実はとても活発で勇ましい性格だといわれています。 もともとは野生でたくましく生きていた歴史があるチワワは、人間の助けがなくても生きられる犬種だそうです。 とはいえ、実際はチワワにもそれぞれ個性がありますので、犬種の特徴だけでは言い切れないところはあります。 活発で夢中で遊ぶ子でも、飼い主以外の人や犬が苦手というチワワも実際には多いようです。 ただ、とても頭はいい犬種なので、きちんとしつけを行えば、優れた家庭犬になるといわれています。
チワワを飼うときの注意点
チワワは体が小さいことに関係して、かかりやすい病気や怪我がいくつかあります。 犬の頭頂部には泉門という骨同士のつなぎ目があります。本来、幼い子は空いていますが、成長とともに閉鎖していくものです。 しかし、一部のチワワでは、この泉門が成犬になっても閉鎖していないがために、脳が硬い頭蓋骨に守られていない場合があります。 そのため、頭頂部を何かにぶつけたり、ヒトが叩いたりした場合は、普通の犬なら全く大丈夫でも、チワワでは重症に陥ることがあります。 また、遺伝的に、脳脊髄液が増えることで脳が圧迫される水頭症にかかるリスクの高い犬種だといわれています。 水頭症にかかると様々な神経系に異常が見られるようになりますので、いつもより元気がない、両目が違う方向を向く、眼球が揺れる、痙攣する等の症状が出たら早い段階で病院を受診するようにしましょう。 そして、細くて小さい体であるため、骨がもろく、落下などの衝撃で簡単に骨折することもあるようです。 抱っこするときでも、絶対に落とさないように気をつけながら、万全の対策をしましょう。