犬は約2万年前も前から人間の狩猟民と一緒に生活し、狩猟をサポートしていました。そういったサポートをするには、高い知能が必要とされました。 長い共生の歴史から、犬は人間の最良の友と言われていますが、特に知能が高い犬種は、しつけやコミュニケーションがしやすく、家庭の中で特別な存在となることが多いです。 この記事では、知能が高い犬種6種とその理由、特徴について詳しくご紹介します。
1. ボーダーコリー
【特徴】 ボーダーコリーは、牧羊犬として知られ、非常に優れた運動能力と知能を兼ね備えています。この犬種は、物事を迅速に学ぶことができ、指示を理解する能力が高いです。 この犬種は複雑な命令を理解し、指示に従う能力と集中力があるため、競技や訓練において高いパフォーマンスを発揮します。 他の犬種の知能は、人間でいうと平均2~3歳と言われていますが、ボーダーコリーは人間の7歳に相当する知能になるんだとか。 アメリカのジョン・ピリー博士の愛犬、ボーダーコリーのチェイサーは、なんと1000個以上の単語を理解するのだそう。
2. プードル
【特徴】 プードルは、サイズに応じてトイ、ミニチュア、スタンダードの3つの種類があります。どのサイズでも、プードルは非常に知的で、感受性が高い犬種です。 プードルの知能は、特に問題解決能力の高さに起因しています。彼らは複雑なトリックやコマンドを覚えるのが得意で、他の犬種よりも短時間で覚えられると言われています。 また、飼い主の様子をよく観察しており、表情や声のトーンを敏感に察知することも知能の高さを示していますね。 賢くかわいいプードルは初心者でも飼いやすい犬種のため、JKC(ジャパン・ケネル・クラブ)の犬種別犬籍登録頭数で毎年1位を維持しています。
3. ジャーマン・シェパード
【特徴】 ジャーマン・シェパードは、賢く飼い主に忠実、筋肉質のがっしりした体型で体力があり、訓練を好む性格のため、災害救助犬・軍用犬・警備犬・警察犬・麻薬探知犬など現在も様々な場面で活躍している犬種です。 この犬種は、しつけの容易さと反応の良さが際立っています。忠実でありながら、自立心も強いため、適切な訓練を受けることでさまざまな仕事をこなすことができます。 また、直感力も高く、危険を察知する能力に優れており、与えられた指令を粘り強く遂行するという忍耐力も持ち合わせています。
4. ゴールデン・レトリーバー
【特徴】 ゴールデン・レトリーバーは、友好的で社交的な性格が特徴の犬種です。大型犬ですが、JKC(ジャパン・ケネル・クラブ)の犬種別犬籍登録頭数で毎年10位前後にランクインしており、家庭犬として非常に人気があります。 この犬種は、特に人間とのコミュニケーション能力が高く、聡明であることが特徴です。 昔は人が撃ち落とした獲物(鳥など)を回収(レトリーブ)し活躍していたので、人のために働き、言葉を理解していたのかもしれません。 ゴールデン・レトリーバーは、人間好きな子が多く、人の感情を読み取ろうという傾向があります。共感力が他の犬種よりも高いため、トレーニング中に飼い主の気持ちを理解することができ、より効果的な訓練が可能です。
5. ダルメシアン
【特徴】 ダルメシアンは、その独特な斑点模様で知られ、活発で好奇心旺盛な犬種です。 ダルメシアンは、高い知能を持ちながらも、独立心が強い傾向があります。そのため、自分で考え行動することが得意ですが、指示を理解し従う能力も持っています。運動能力が高く、アジリティやフリスビーなどの競技にも適しています。 ダルメシアンは馬車が主流の時代に荷車を運ぶ馬や消防馬車を護衛するために伴走していました。そういった歴史の経緯からも賢さと高い身体能力がうかがえますね。
6. シェットランド・シープドッグ
【特徴】 シェットランド・シープドッグ(シェルティ)は、小型の牧羊犬で、非常に優れた知能と俊敏さを持っています。彼らは、活発で遊び好きな性格で、家庭犬としても非常に人気があります。シェルティの祖先はボーダーコリーと同じと言われているため、賢いのも納得です。 シェルティは、驚異的な学習能力を持ち、トレーニングが容易です。特に人間との関係を大切にし、飼い主の指示を的確に理解し、忠実に行動できます。また、飼い主の様子をよく観察しているため、お互いに理解しようと歩み寄ればより深い絆を築くことができるでしょう。
関連記事:シェットランド・シープドッグの特徴・性格・大きさ・値段相場や飼い方のポイントをご紹介
まとめ
知能が高い犬種は、生み出された歴史からその特性を生かし、さまざまな場面で活躍します。
愛犬の歴史を知ることで、しつけや接し方のヒントになるかもしれません。
また、今回紹介した犬種以外でも、犬種の歴史を知り、しつけや接し方を適した方法にすることで賢い愛犬になれるかもしれません。