現代の私たちの生活の中ではすでに当たり前となった、犬をペットとして飼う文化。 では、いつ頃から犬はペットとして親しまれるような存在になったのでしょうか? そこで今回は、犬がペットとして飼われるようになった歴史についてご紹介します。
1.犬がペットとして飼われるようになった歴史
ここから、犬がペットとして飼われるようになった歴史を説明します。
1) およそ15,000年前からペットとして飼われる
古代ローマでは、およそ15,000年前には狩猟を主な目的に、犬は家畜として飼われていたようです。
その後、中世のころからペットとして可愛がるための存在として犬を飼い始めたのではないかと考えられています。
その頃は貴族を中心に犬を飼っていましたが、その終わり頃には一般の人たちも犬をペットとして飼う文化が根付いていたようです。
2) 日本では江戸時代のころから
日本でも同様に、はじめは家畜として犬を飼っていました。
犬を家畜化していたのは縄文時代からと歴史は古いです。
猫がペットとして飼われていたのは平安時代からですが、犬は猫よりもずいぶん後の江戸時代にペットとして飼われだしたのではないかと考えられています。
そのころの犬はペットとして可愛がると言うには程遠く、良い扱いをされていなかったようです。
明治時代になってからはペット文化が根付き、犬も「可愛がる対象」として飼われるようになりました。
ちなみに、この時代では、犬よりも猫のほうが人間にとって有益と考えられていました。
なぜなら、猫はネズミを駆除することができるのに対し、犬の狂犬病は人間に感染するということが懸念されていたからです。
戦後の1950年代、つまりは昭和中期にようやく室内で犬を飼うという文化が定着し、室内犬が大ブームになり今日まで至ります。
このように、日本で犬が人間同様の扱いを得たのは、つい最近であることがわかります。
現在では犬はその家庭にはなくてはならない存在になっており、それは今後も続くと考えられています。
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