• 犬の種類と特徴
  • 2022/06/02

トイプードルの由来・被毛・性格・体格・お値段や飼い方のポイントをご紹介

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この記事では、トイプードルを飼おうとご検討されている方に、トイプードルの由来・性格や体格、お値段や飼い方のポイントなどをご紹介します。ぜひ、トイプードル飼育のご参考にしてみてください。

トイプードルの特徴

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トイプードルはヨーロッパ諸国で生まれた犬種です。 ルーツにはさまざまな諸説ありますが、フランス原産であると言われることが多いです。 原産国フランスでは「カニッシュ」と呼ばれ、国犬になっています。 貴族の愛玩犬としてかわいがられ、その後に水鳥の狩猟犬やサーカス犬、軍用犬などとして活躍しました。 日本で爆発的にトイプードルが流行し始めたのは、テディベアカットが広く知られ始めた2000年以降です。 その愛らしい見た目やカットのバリエーション、フレンドリーな性格に加えてとても賢いことから人気を集め、日本では2008年以降「犬種別犬籍登録頭数」の犬種ランキング1位の座をキープしています。 参考:https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment

トイプードルの被毛

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トイプードルは、カールしたシングルコートが特徴の犬種です。 毛色がバリエーション豊かなことも魅力のひとつ。 レッド・ホワイト・ブラック・シルバーは良く見かける毛色ですが、この他にもブルー・ブラウン・カフェオレなど、現在では11種類の毛色があるとされています。 そして、この毛色は生まれた時がいちばん色は濃く、成長に伴って退色していきます。 トイプードルの被毛には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 体毛が抜けにくい
  • 体臭がダブルコートより少ない
  • 犬アレルギーが発生しにくい

 

デメリット

  • 毛が絡まりやすい
  • 被毛に毛玉ができやすい
  • 定期的なトリミングが必要

 

アレルギーが発生しにくく、体臭も少ないため、トイプードルは室内飼いに適した犬種だといえます。また、体毛も抜けにくいため、室内で掃除機をかける手間があまりかからないところもいいですね。 しかし、トイプードルには定期的なトリミングやブラッシングなどのメンテナンスが必要です。手入れをしないと被毛がからまり毛玉ができてしまうため、毎日のブラッシングや月に1回のトリミング等をすることが理想的です。

トイプードルの性格

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トイプードルの基本的な性格の特徴は、以下の12こです。

  1. 警戒心が強い
  2. 感覚鋭敏
  3. 誠実
  4. 甘えん坊
  5. 社交的
  6. 飼い主に従順
  7. 遊びを好む
  8. シャイでナイ―ブ
  9. 興奮しやすい
  10. しつけやすい
  11. 警戒心が強い
  12. 活動的

全犬種の中で2番目に賢い犬と言われているため、しつけやすくて飼いやすい犬種です。


なお、トイプードルは毛色により若干の違いが見られることがあります。 下記の表に毛色による性格の違いをまとめたので、お迎えの際の参考にしてみてください。

                       
レッド陽気で活発簡単
ブラック(黒)朗らかで飼い主に忠実
ホワイト(白)照れ屋な甘えん坊
シルバー陽気だがシャイな一面がある難しい
アプリコットデリケートで傷つきやすい

オスの性格

トイプードルのオスの性格は、メスよりも活発で人懐っこく甘えん坊な子が多い傾向にあります。
飼い主さんに良くなつき、いつでもどこでも付いて回るのはオスの方が多いと言われます。 オスはよく飼い主さんになつく反面、人に依存する傾向も強いです。
やんちゃで落ち着きがなく遊びたがるため、しつけにも根気が必要な点には注意しましょう。


メスの性格

メスのトイプードルは、オスよりも落ち着きがあり穏やかな性格であることが多いです。
我慢強く自立心が強い子が多いため、飼い主への依存度はオスより低い傾向にあります。 やや頑固な子が多く、一度機嫌を損ねるとなかなか元に戻らないのが、メスの性格の良くない所と言えるかもしれません。
機嫌を上手に取りながら、愛情をもって根気強くしつけをし、へそを曲げないプードルに育てましょう。

トイプードルの大きさ

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トイプードルは小型犬に分類される犬種です。 カールした被毛により体が大きく見えるかもしれませんが、マルチーズやパピヨンといった犬種と同じ小型犬になります。 ここでは、トイプードルの大きさについて説明していきます。 体高・体重を紹介するのでトイプードルをお迎えするときの参考にしてください。

トイプードル成犬の体高

トイプードルの成犬時の体高は、24cm〜28cmが一般的です。
JKCの登録情報によると、トイプードルの体高の基準は以下のように定められています。

最低体高24cm
理想体高25cm
最高体高28cm

成犬時の最高体高が29cm以上の個体は、トイプードルではなくミニチュアプードルに該当します。
それに対して、最低体高未満の個体は犬種JKCの登録を受けることはできません。
ティーカッププードルとして販売されているのは、JKCでは犬種認定を受けていない規格外のサイズという扱いになります。


トイプードル 成犬の体重

トイプードルの成犬時の体重は、3〜4kgが一般的です。
しかし、JKCの登録情報にはトイプードルの体重に関する目安は登録されていません。
よって、体重にはある程度の個体差があると考えるべきでしょう。

トイプードルのお値段と選び方

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トイプードルのお値段は現在30~45万円が一般的なようですが、血統やカラーによっては、もっと高価格なワンちゃんもいるようです。

トイプードルの選び方

トイプードルの子犬を選ぶときには、以下のポイントをチェックしましょう。

健康体かどうかのチェック

・毛並みがきれいか
・口の中は綺麗なピンクで噛み合わせが良好か
・目やにがなくキレイか
・鼻は湿っているか
・耳の中に異常や異臭はないか
・お尻の周りが汚れていないか
・不自然な歩き方をしていないか
・抱き上げたときにずっしりした重みがあるか

 

性格のチェック

・元気に遊んでいるか
・遠くから声をかけたときに反応するか
・こちらに対し尻尾を振ってくれるか
・抱っこされたときに大人しいか

 

血統・将来の大きさのチェック

・親や兄弟がどのくらいの大きさに育ったのか
・JKC発行の血統証明書はついているか
・血統書に将来の大きさ見込みが記されているか

トイプードルの規格にこだわりがある方・将来の繁殖を考えている方は、特に「将来の大きさチェック」が選ぶ際には重要です。
成犬時の大きさが24㎝未満だったり、28㎝を超えてしまったりすると、その子はトイプードルに該当しなくなる恐れがあるからです。
親が規格内だから子供が必ず規格内というわけではありませんが、規格内の大きさになる確率は高いです。

トイプードル 飼い方のポイント

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トイプードルは、室内で飼うことが基本の犬種です。 ここでは、トイプードルの子犬をお迎えするときの注意点や飼い方のコツ・ポイントをご紹介します。

お迎え時のポイント

子犬のお迎えに行く際には、必ずトイレシーツを敷いたキャリーケースを用意しましょう。 また、安全に子犬を運べるよう、子犬の大きさに適した頑丈なキャリーケースを使ってください。 お迎え時には、食事やトイレの仕方、健康診断やマイクロチップの有無など、子犬の現在の状況を聞いておくと安心です。 かかりつけになる獣医さんを事前に探しておくことで、お迎え後の健康診断などをスムーズに受けることができます。 トイプードルの子犬をお迎えする際には、以下のグッズを用意しましょう。

  • サークルやケージ
  • トイレトレー+トイレシート
  • 首輪・ハーネス
  • リード
  • 食器
  • 給水機
  • お迎え先で食べていたフード
  • スリッカーブラシ・コーム
  • ペットヒーター(10~5月の場合)
  • 爪切りやシャンプーなどのケア用品
  • おもちゃ
  • 除菌消臭剤 など

お迎え前には子犬が誤って飲み込んでしまわないよう、床に物はできるだけ置かない環境づくりをしておくことも重要です。
寒い時期・暑い時期にお迎えをする場合には、ペット用ヒーターやエアコンで温度管理をしっかり行ってください。
お迎え当日から3日ほどは、なるべくケージからトイプードルを出さず環境に慣れてもらいましょう。
初日〜1週間はじっくりと様子見をし、その後にスキンシップを取っていくと子犬は不安を感じずにすむでしょう。


トイプードル 成長期・成犬期のポイント

トイプードルを飼育する際には、飼育環境や食事、運動やしつけなどさまざまなポイントを抑える必要があります。
以下では、トイプードルと暮らしていく上での各ポイントを徹底解説します。


【飼育環境のポイント】

トイプードルは非常に骨が細い犬種のため、怪我をしないよう床にクッションシートなどを敷いておくことをおすすめします。
特に生後1年までの骨格が未熟な時期には、股関節や膝蓋骨を傷めないよう細心の注意を払いましょう。


【食事のポイント】

トイプードルの成長期は、生後2〜6ヶ月にあたります。この時期には骨や細胞が急成長するため、栄養価の高い子犬用フードを与えましょう。 成長期を終え避妊・去勢を行うと、必要なカロリーは減少します。子犬期と同じ量・質のフードを与えると太ってしまうため、食事の量や質を見直す必要があります。


【運動のポイント】

トイプードルは小型犬ですが、非常に運動量が多い犬種です。
運動量が足りないとストレスが溜まってしまいます。ですから、散歩が嫌いにならないようにしつけましょう。
骨格が未熟な子犬期には。1日10分程度の散歩を行うだけで構いません。子犬が成長し散歩に慣れたら、少しずつ時間を延ばしていってください。
成長期〜成犬期のトイプードルには、1日2回20~30分(1日合計40〜60分)の散歩をするのが理想です。
もともと狩猟犬として活躍していた犬種なので運動が大好きです。散歩やドッグランなどでたっぷり運動をさせてあげましょう。


【お手入れのポイント】

トイプードルは被毛が絡まりやすい犬種のため、毎日のブラッシングが必須です。
以下の手順で丁寧なブラッシングを行い、美しい被毛を保ちましょう。

  1. スリッカーブラシで毛玉をほぐし、被毛の間に入ったゴミを取る
  2. 獣毛ブラシやピンブラシで丁寧に全身をブラッシングする
  3. コームを使い、もつれ毛や顔の細かな毛並みを整える

トイプードルのトリミングの頻度は1ヶ月に1回が理想です。
定期的にトリミングサロンを予約し、綺麗に毛並みや爪を整えてもらいましょう。
シャンプーはできれば2週間に1回程度行い、体を清潔にしてあげましょう。 トイプードルは涙焼けや耳の炎症を、起こしやすい犬種です。
涙焼けローションやイヤークリーナーやで、目の周りや耳の手入れもしっかり行いましょう。


【しつけのポイント】

トイプードルは非常に賢い犬種ではありますが、しつけはしっかり行う必要があります。
なぜなら、甘やかして育てると群れ内の順位を勘違いすることがあるからです。
トイプードルの反抗期は、ホルモンバランスの変化や権勢本能(群れのリーダーになろうとすること)によって、生後5ヶ月ごろに訪れます。
この頃にトイプードルは群れの中での順位付けを行い始めるため、しつけを徹底して行ってください。
群れの順位を教え込めば、賢いトイプードルのしつけは比較的簡単にできます。トイレトレーニングなどを行えば、すぐに覚えてくれるでしょう。しつけが上手くいかないと思ったら群れ内の順位を再確認するといいでしょう。


【かかりやすい病気】

トイプードルは、骨・関節の病気のトラブルが多く見られます。
膝蓋骨脱臼・レッグペルテス(股関節の病気)・骨折といった足まわりの病気をはじめ、垂れ耳で蒸れやすい耳では外耳炎、そのほかでは白内障や流涙症といった目の病気が多いようです。 定期検診を受けたり、異常を感じたら早めに動物病院を受診する等で、深刻な症状になる前の治療をしましょう。
また、家にソファや高さのあるベッドがある場合は、スロープやペット用ステップ(階段)を設置したり、滑りにくいフロアマットを敷く等の対策を行いましょう。


まとめ

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トイプードルは明るい性格で、飼い主にも従順で愛らしくて賢い小型犬です。 トリミングやブラッシングなどの手間は必要になりますが、抜け毛が少ないため室内でも飼いやすい犬種だといえるでしょう。運動が大好きなため、愛犬と外でたくさん運動をしたい方にもぴったりです。 群れの順位を意識ししつけを行えば、他の犬種に比べてトイレや吠え癖のしつけも行いやすくなるでしょう。 賢く明るくフレンドリーなトイプードルと、あなたもぜひ暮らしてみてはいかがでしょうか。 ぷにぷにPaw(ぽー)では他の犬種についても詳しく解説しております。 ご興味のある方はぜひお読みください。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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