愛犬の悲しげなうめき声やクンクンと鼻を鳴らして今にも泣く感じのような聞いているだけで心配になる声は、愛犬が子犬の頃によく聞いたかもしれません。 でも、同時に涙を流しているところを見たことはありますか? 犬も人間と同じように、嬉しいときや悲しいとき、また怖いときなどの気持ちがあり、それが表情としぐさに表れますが、感情によって涙が出ることはありません。 なので、犬が涙を流して泣く場合は、人間のように感情が理由ではなく、生理的現象もしくは病気の症状として現れるものなのです。
犬が涙を流して泣くときは悲しいからではない!
犬が涙を流すときはどういうときなのかを説明していきます。
1) 犬も悲しい気持ちはありますが泣くことはない
動物には、悲しいや楽しいなどの感情はないと仰る方がいますが、犬は感情を持ち合わせている生き物であり、例えば、大好きな飼い主さんが突然いなくなった場合、悲しくて元気がなくなります。
また、同居している犬や猫が亡くなると悲しい表情を浮かべたりしますし、逆に飼い主さんからお散歩の合図が出されると大喜びしたりします。
そんな感情をもつ犬も悲しい気分のとき、元気がなくなるも涙を流して泣くことはなく、むしろ別の理由で涙を流すことがありますので、飼い主さんはどうして涙を流し泣くのか理解しておくと良いでしょう。
2) 犬が眼から涙を流し泣く場合は?
まず考えられることは人間と同様、眼にゴミなど異物が混入したときであり、流し出すために涙が出てしまうのです。
また、乾燥から角膜を守るため涙を出し泣くこともありますが、このような場合の涙は、まったく心配ないでしょう。
一般的に犬が病気や怪我によって涙を流して泣く場合は、結膜炎や角膜炎など眼の疾患、またウイルス感染症による鼻炎の発症であり、衝突により眼球が傷ついてしまったときも涙が止まらなくなるのです。
なので、もし愛犬が涙を流していることがあったら、病院に行き、獣医師さんに診てもらいましょう。
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