日本では2019年の動物愛護法の改正やペット飼育に対する社会的モラルの向上によって、多くの自治体が犬猫の殺処分ゼロを目標に掲げるようになり、その数は年々減少しています。 これには、保健所や愛護管理センターに収容された保護犬が殺処分にならないように尽力する民間の愛護団体が大きく寄与していると言われています。 民間の動物愛護団体は保健所や愛護管理センターに収容された保護犬などが殺処分にならないよう団体の施設に一旦、引き取るケースもあるようです。 犬や猫を一時的に引き取り、新しい飼い主との出会いの場を提供しています。 この記事では、保護犬がもう一度幸せになるよう懸命に努力している民間愛護団体の活動をご紹介いたします。
1.保護犬を中心にお世話する愛護団体の取り組み例
保護犬を救済している愛護団体の取り組みをご紹介します。
1) 特定の犬種を保護し救済する民間の団体
ゴールデンレトリーバーとラブラドールレトリバーの大型保護犬を専門に引き取り、お世話してふたたび幸せに暮らしていけるよう新しい飼い主さんを見つける活動している民間の愛護団体があります。
国内には、レトリバーをはじめ大型犬の単犬種を専門に引き取り、救済活動を実践する愛護団体が複数あるようです。
具体的には、レトリーバー種の保護や里親探しを行う団体「HappyLabs」などあります。
その強みは、団体に所属するスタッフも同犬種の長い飼育経験があり、犬の性格や体の特徴、またしつけ訓練の仕方、かかりやすい病気など専門知識を豊富に身に付けていることです。
そのため、傷ついた犬や怯えている犬など問題を抱えた保護犬のお世話を安心して任せられる利点があるとともに、新しい飼い主さんとなる里親さんにも的確なアドバイスが可能なのです。
レトリーバー種の保護や里親探しを行う団体「HappyLabs」
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2) 保健所で殺処分対象になりやすい犬を救済する愛護団体
犬猫の殺処分は減少しているものの、いまだ年間に犬は約16千頭、猫は67千頭もペットとして人と幸せに暮らすはずが、人の身勝手な行いによって殺処分が続いています。
とくに殺処分される犬猫の約6割は、生後1ヶ月ぐらいの子犬や子猫と言われています。
これらの、保健所で殺処分になる命を救う為に、愛護団体が懸命に頑張っています。
そのような愛護団体として、「NPO法人犬と猫のためのライフボート」という団体などがあります。
活動は、犬の専門家が集結し保健所で殺処分されやすい犬たちを引き取り、施設で一時的に保護し、必要な医療を施し、人との触れ合いなどのしつけを行い、そして里親を募集するまで一連の救済活動を精力的に実践しています。
「NPO法人犬と猫のためのライフボート」
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