散歩中の愛犬の拾い食いに困っている飼い主さんは多いのではないでしょうか? 飼い主が目を離した隙に、道に落ちている物を食べてしまったという話をよく耳にします。 何か分からない物に対しては、においをかいだり口に入れて確かめるのは犬の習性であり、本能的な行動です。 しかし、その行動をコントロールしないと、地面に落ちているものを食べてしまい、体調を崩したり命にかかわる可能性が出てきます。 この記事では、拾い食いをさせないためのトレーニングをご紹介していきます。 愛犬の拾い食いで困っている飼い主さんはぜひこの記事を参考にトレーニングしてみてください。 また、ドッグトレーナーさんによる拾い食い防止のトレーニング動画もあります。そちらもぜひご覧ください。
1. 犬の拾い食いの危険性
拾い食いが常習化すると、犬にとっての害があるものを食べてしまう可能性が各段に高くなります。いわゆる、誤食です。 例えば、殺鼠剤などの毒物を食べてしまって中毒になる可能性が在りますし、割りばしなどの鋭利なものを食べると、口の中や内臓を傷つける可能性も高いです。 また、誤食してしまったものが腸に詰まってしまうと、緊急で開腹手術などのリスクが高い処置が必要になる可能性も在ります。 このように、拾い食いというのは、思っている以上に危険が多い行動なのです。
2. 犬の拾い食いはトレーニングで予防可能
拾い食いは、飼い主さんの手からおやつをもらうように意識付ける事で、コントロールできるようになります。 この意識付けの方法の一つに、拾い食いしてしまいそうな環境を疑似的に作ってトレ―ニングをする方法が在ります。 その方法を説明していきます。
3. 犬の拾い食いのトレーニング方法
基本的には拾い食いは、飼い主さんについて歩く散歩のしつけや呼び戻しの「おいで」ができれば予防ができます。 もしそれが苦手な子は、この記事を参考にトレーニングしてみてください。
● 『おいで』を楽しく教えてみよう!
● 犬の散歩にはしつけは必要?
ここから拾い食いのトレーニングを解説していきます。
ステップ①:床におやつを置いておく
床におやつを置き、拾い食いをしてしまいそうなシチュエーションを再現します。
この時、絶対に犬が食べられない距離においてください。
リードも犬がおやつを食べようとしたときに、すぐ引っ張れるような長さにキープしておきましょう。
ステップ②:犬が床のおやつに届かない位置を歩く
散歩の時を再現して、犬にリードを付けて、おやつのそばを歩きましょう。
犬が床に置いたおやつに向かおうとしたときは、リードを短めにキープして行かせないようにしてください。
ステップ③:名前を呼んで手からおやつをあげる
犬がおやつの方に向かおうとしたら、一瞬リードを引き、名前を呼びましょう。
犬が気づいて飼い主の方に来たら誉めておやつをあげましょう。
犬によっては、床のおやつを食べようと引っ張ろうとすると思いますが、絶対に食べさせないようにしてください。
一度でも成功してしまうと、次から犬はどうすれば食べられるかを一生懸命考えるようになるので、トレーニングが成立しなくなってしまいます。
4. ドッグトレーナーさんによる犬の拾い食い防止のトレーニング動画
ドッグトレーナーの長根さんによる拾い食い防止のためのトレーニング動画です。 ぜひご覧ください!
また、上の拾い食いのトレーニングを繰り返すことと、食べ物は人の手やお皿で食べるよう普段から接することで、床に落ちているものは食べてはダメだという事をしっかり習慣付けましょう。
拾い食いのしつけで最も大切なのは、「どんな状況でもできる」という事です。
家の中では出来ても、刺激が多い外の環境ではできなくなってしまう事があります。
様々な環境で練習することで、いつでも練習の内容をできるようにしましょう。
5. 犬が拾い食いをしても焦らないようにしよう
今回は拾い食い防止のトレーニングについて解説いたしました。 この記事や動画を参考に、お家でもぜひトレーニングしてみてくださいね。 もしも犬が異物を口に含んでしまった場合、飼い主さんがパニックを起こさないようにしてください。 大きな声で騒いでしまうと、犬は取り上げられると思い、急いで飲み込もうとしてしまいます。 まずは落ち着いて「何を」「どのくらい」食べたのか把握することを優先してくださいね。