ワンちゃんを迎えた日から必要でもある「トイレトレーニング」は、多くの飼い主さんが頭を悩ませるトレーニングのひとつです。「なかなか教えた場所でトイレをしてくれない」、「何度かできたと思ったら、またできなくなった」と悩まれる飼い主さんも多いのではないでしょうか? そこで今回は、よくあるトイレトレーニングの失敗となる飼い主様の行動例とその解決策を説明したいと思います。最期にトイレがしっかりできるようになるための、ドッグトレーナーさんによるトイレトレーニング動画もあります。そちらも合わせてご覧ください。
1. 犬がサークルでトイレできても、トイレトレーニングは必要
サークルの中で上手に排泄出来るようになったし、そろそろお部屋を自由に動き回らせても良いかな?と思い、サークルから出してあげたら目を離した隙に失敗してしまった。そんなお話をよく聞きます。行動範囲が増えることで、ワンちゃんたちは、立ち入ることが出来なかったリビングや玄関を探検し、玄関マットや絨毯に排泄してしまうなど、再び失敗してしまう事はよくあることです。犬は寝床を汚さない習性を持っていますので、日々寝ているサークルの中で排泄することは嫌いなのです。そのため、サークルから離れた場所でトイレにしてしまうことがあるようです。 この場合は、本来のトイレを再認識させなければいけません。トイレトレーニングがまだできていない場合は、タイミングを見計らってトイレへ誘導し、成功させるトレーニングを定期的に行う事が必須です。ケージ内に誘導してトイレが出来ない場合は、そもそも目を離す時期としても早い可能性があります。注意しながら自由にする時間を設け、同時に基本のトイレトレーニングを行う必要があります。
2. 子犬がトイレを成功した後にご褒美をあげなくなってしまう
6~7ヶ月齢で、だんだんトイレできるようになってきたし、もう大丈夫よね!・・・なんてことありませんでしょうか?このくらいの時期はだんだんトイレもできるようになり、飼い主さんも油断しがちです。 しかし、習慣の定着にはまだまだ時間がかかります。排泄後にワンちゃんにとって良い事が起きなければ「トイレで排泄する意識」が減り、出来ていたのに出来なくなった・・という事態に陥ります。この場合は、数回に一度はトイレがちゃんとできた後におやつをあげたりおもちゃで遊んだりして、ワンちゃんにとっていいことだと再認識してもらいましょう。毎回褒めておやつをあげる必要はありませんが、トレーニングは最初だけでなく、長い期間ワンちゃんがモチベーションを維持できるようにしてあげましょう。定期的に褒めたりご褒美をあげたりと、トイレを成功させることに良い印象を持たせ続けることが重要です。
3. 子犬がトイレを失敗させたときに過剰に反応してしまう
トイレ以外の場所で排泄をしてしまった時に、その失敗を見て「あーあぁ」というような反応をしていませんか?実はそれ、やってはいけない反応なのです。トイレに失敗した際に大声で反応したり、かまったりしてはいけないとよく言われています。なぜなら、「あーあぁ」と言いながら近寄ってきてくれる事が、ワンちゃんにとって「構ってもらえた!」という印象になっている可能性があるからです。そのように印象付けられてしまうと、かまってもらうためにまたわざとトイレを失敗するのです。この場合は、言うまでもありませんがトイレを失敗したことに全く反応しないことが大切です。そこに排泄物など見えませんよ、という風にさっと片付けてあげてください。 さらに、トイレでしっかりできたときに大きく反応してワンちゃんを嬉しい気持ちにさせる事も忘れずに行いましょう。トイレでしっかりしたほうがワンちゃんにとって良いことがあることを教えれば必ず変わってくれるはずです。
犬のトイレトレーニングは原因を知ってから
トイレトレーニングのよくある失敗の原因と解決策、ご理解していただけましたでしょうか?ちょっとした飼い主さんの反応や行動が、ワンちゃんの困った行動に繋がってしまうことがあります。以前はできていたことが出来なくなるのには、何かしらの理由があるはずです。まずはワンちゃんの気持ちをしっかり理解することを心がけてトレーニングをしてあげてください。
ドッグトレーナーさんによるトイレトレーニング動画
ほめほめドッグトレーナーの塩見さんによるトイレトレーニングの解説動画です。 日々のトレーニングの参考にぜひご覧ください!