トイレトレーニングは子犬の時期に覚えさせるのが一般的です。 でも、大人になってもトイレを失敗するワンコは意外と多いようです。 もう成犬だからトイレトレーニングはムリ!と諦めていませんか? 正しいやり方で根気よく取り組むことで、何才の犬にもトイレの場所をしつけることができます。 ちゃんとトイレシーツの上で排泄することは、飼い主さんにとってだけでなく、ワンコ自身にとってもストレスフリーな毎日につながります。 成犬になってもできる、トイレトレーニングにチャレンジしてみましょう。
【成犬のトイレトレーニングをやり直し:3つのポイント】
成犬のトイレトレーニングのポイントは大きく分けて3つあります。
1. 叱るのはNG、わかりやすく褒めてあげて
トイレの失敗を続けてきた成犬にとって、いちばん嫌な記憶は「叱られること」。
排泄を見られたら叱られると思い込んでいるワンコは、我慢したり、隠れてしようとしたりして、失敗を重ねてしまいます。
叱られると不安やストレスで、さらに粗相をしてしまう場合もあります。
飼い主さんは決して叱らず、成功したら大袈裟に、わかりやすく褒めてあげてください。
成功体験を記憶させることが、しつけの上でなによりも重要です。
トイレシートの上ですると褒められるという記憶を擦りこむことで、だんだんと失敗が少なくなってくるはずです。
2. まずはケージの外で練習を
トイレトレーニングを失敗してきた成犬は、子犬の頃にケージの中で練習させられ、失敗して怒られた子が多いようです。
その場合、成犬になってからもケージの中でのトイレを嫌がります。
まずはよく失敗してしまう場所にトイレシーツを多めに敷き、その上で排泄する体験を増やしてあげましょう。
もし別の場所で排泄しそうだったら、トイレシーツの上に移動させ、そこで褒めてあげてください。
排泄という行為がトイレシーツと結びつくことで、徐々に失敗が減ってきます。
トイレシーツの上でちゃんとできるようになってから、少しずつケージの近くや中にトイレシーツを移動してあげると、飼い主さんが希望する場所でできるようになります。
3. 焦らずゆっくり、時間をかけて
トイレトレーニングにトラウマがある成犬は、失敗の記憶を塗り替えることが必要なため、子犬をしつけるよりも時間を要します。
また、子犬の時と比べて排泄の回数が少ないため(一般的には3~5時間ごと)、成功体験を積ませるのに飼い主さんの根気が必要です。
失敗を繰り返してもあきらめず、長い目で地道に取り組みましょう。
もし、自分では成犬のトイレトレーニングが難しいと感じる場合は、プロのトレーナーに相談することも考えましょう。
あまりにも失敗が多い場合は、加齢や病気などにより、排泄を我慢できない特別な理由があるかもしれません。
そのような場合は、動物病院で獣医師に相談した方がいいですね。
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