犬の年齢をを人で例えると何歳くらい??とよく聞かれる事があります。よくこの質問は単純な興味として質問してくださることが多いですが、実はドッグトレーナーとしては、大変重要な内容なのです。なぜかというと、ドッグトレーニングにおいて、どの年齢でどのトレーニングをした方が良いか、ある程度決まっているからです。 今回は、犬と人間の年齢の違い、そしてその年齢が及ぼす様々な影響についてドッグトレーナーの観点からお伝えしたいと思います。
1. 犬の年齢が大人になる心と身体の成長スピードについて
ワンちゃんたちは1歳半~2歳で心や身体が大人になると言われています。 身体の大きさによっても違いがあり、大型犬は小型犬よりも寿命も短く、大人になるのが遅いと言われています。ワンちゃんの1歳は人間で表すと16~18歳程度、1歳半で20歳前後、1歳を超えると1年につき4歳程度プラスして数えます。最初の1年で心も身体も一気に成長します。 それだけに、トレーニングの観点ではこの期間はとても大切です。
2. 犬の年齢によって変わるトレーニングの期限
よくワンちゃんの社会化トレーニングを含むしつけは1歳半から2歳くらいまで手を抜かずに飼い主様がコツコツと頑張って行うと、その後のワンちゃんとの生活が楽になると言われる事が多いです。幼い頃に学ぶべき社会化もありますし、小さな頃から積み重ねた、経験と学習の結果が今のワンちゃんの日々の習慣として行動に出ます。ですので、なるべく若いうちから飼い主様にとって望ましい行動をたくさん教えていくことが、良い行動をとれるワンちゃんへの近道となります。 7ヵ月頃から1歳過ぎくらいまで、人間で言う反抗期といったような時期もあると言われています。2歳超えたらもう大人だから何もしなくても大丈夫!という事ではありません。ワンちゃんの子育ては一生です。子犬の時ほどではありませんが、成犬になっても日々ワンちゃんたちは学習し続けますので、継続が大切です。 また、ワンちゃんに新しいことを教えたりするのに、1歳を過ぎてしまったからもう遅いという事はないと思います。ワンちゃんが成犬になってからの学習は、今までの経験によって時間がかかる事はたくさんあるかもしれません。とはいえ、何よりも関係性を築きながら、根気よく教えていく、伝えていく事でワンちゃんは学んでくれます。ワンちゃんは一生自立する事のない子供といっても過言ではありません。子育ての内容は年齢によって変わっていきますが、最期までワンちゃんの健康と安全を見守り続ける必要がありますね。