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  • 犬の健康
  • 2025/05/14

犬が便秘になる原因とは?対処法と動物病院受診の症状

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愛犬の便秘は、飼い主さんにとってとても気がかりな健康トラブルのひとつです。 「うんちが出ていない」「お腹が張っている気がする」といった小さな変化でも、放っておくとわんちゃんの体に大きな負担がかかることがあります。 便秘や下痢の症状は、どちらも腸の不調のサインであり、時には重大な病気が隠れていることもあるため注意が必要です。 本記事では、犬の便秘について、主な原因や日常生活でできる予防・対処法を詳しく解説します。 さらに、どのような症状が出たら動物病院を受診すべきか、早めに気づくためのポイントもまとめました。 大切な家族である愛犬の健康を守るために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

犬の便秘とは?

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便秘とは、本来排泄されるべき便がスムーズに体外へ出せない状態を指します。 犬も人間と同じように、排便のリズムが乱れると、体にさまざまな負担がかかります。 犬が便秘になると、単にうんちが出ないだけでなく、食欲不振、嘔吐、元気消失など、体調全体に影響を及ぼすこともあるでしょう。 便秘は、一時的なものなら自然に改善する場合もありますが、症状が続いたり、体調不良を伴う場合は注意が必要です。 ここでは、犬が便秘状態にあるかどうかを確認するためのポイントを見ていきましょう。

関連記事:犬の小腸と大腸の役割・下痢との関連(獣医師の解説動画付)


うんちが出ない日数

犬の排便リズムは個体差がありますが、基本的には健康な成犬であれば1日1回以上の排便が目安とされています。

普段よりも1日の排便回数が少なくても、食欲があり、活動的であれば、多少排便の間隔が空いても大きな問題はありません。


しかし、丸2日以上うんちが出ない状態が続く場合は、便秘の疑いがあります。

さらに、3日以上排便がない場合は「便秘」と診断されることが多いため、早めの対処が必要です。


排便がない期間が長引くと、腸内で便が固くなり、より排泄しにくくなってしまいます。

悪循環に陥る前に、愛犬の排便サイクルをしっかり把握しておきましょう。


愛犬が便秘のサイン

排便回数だけでなく、普段とは異なる行動や体調の変化にも注目しましょう。

以下のサインが見られる場合は、便秘の可能性があります。

【犬の便秘サイン】

  • 排便のポーズになっているのになかなかうんちが出ない
  • 排便時に鳴き声をあげる
  • 食欲がなくなっている
  • 水分量が少なく、固いうんちが出る
  • 嘔吐することがある

こうした症状が複数該当する場合は、早めに適切な対処が必要です。


犬が便秘になる主な原因

犬の便秘には、日常生活のささいな要因から、隠れた病気まで、さまざまな原因が関係しています。

ここでは主な原因について詳しく解説していきます。


運動不足

運動が不足すると、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう=内容物を押し出す動き)が低下します。

これにより便が腸内に滞留しやすくなり、便秘を引き起こします。

とくに、室内飼いで運動量が少ない犬や高齢犬は要注意です。


日頃から散歩や遊びを取り入れ、適度な運動を習慣化することが、便秘予防につながります。


水分不足

水分摂取が足りないと便の水分が不足し、便が硬くなってしまいます。

硬い便は腸内をスムーズに移動できず、排便時に強い痛みを伴うことも。


とくにドライフード中心の食事をしている場合は、意識的に水分補給を促すことが大切です。

常に新鮮な水を用意し、必要に応じてウェットフードを取り入れる工夫も有効です。


食事内容

食事の質やバランスも、便秘に大きく影響します。

【便秘になりやすい食事内容】

  • 食物繊維が不足している
  • 不溶性食物繊維を摂り過ぎている
  • 急にフードを変えた
  • 消化に負担のかかる食事が続いた

このような場合、腸内環境が乱れ、排便がスムーズにいかなくなることがあります。


なかでも注意したいのは、食物繊維の量とバランスです。

普段の食事では、不溶性食物繊維(便のかさを増やす)と可溶性食物繊維(便を柔らかくする)をバランスよく含んだ食材やフードを選び、少しずつ体調を見ながら調整してあげることが大切です。


また、急なフード変更や消化に負担のかかる食事は、腸内環境を乱し、便秘や下痢の原因になることがあります。


ストレス

犬は環境の変化に敏感な動物です。

引っ越しや飼い主さんの不在、家族構成の変化、新しいペットを迎えたことなどがストレスになり、便秘を引き起こすことがあります。


ストレスによる便秘の場合、腸の動きだけでなく、食欲や水分摂取にも影響が出ることがあるため、できるだけ安心できる環境づくりを心がけましょう。


加齢

犬は年齢を重ねると筋力が低下し、腸の蠕動運動も鈍くなります。

その結果、排便に時間がかかったり、便秘が慢性化しやすくなります。


シニア犬の場合は、運動量や食事の内容を見直し、腸内環境をサポートするケアが重要です。


薬の副作用

薬によっては、副作用として便秘を引き起こすものもあります。


愛犬が病気治療のために薬を服用している場合、獣医師に副作用についても確認しておくと安心です。


病気

単なる生活習慣の問題ではなく、病気が原因で便秘が起こることもあります。

【便秘症状が出やすい病気の一例】

  • 腸閉塞(異物誤飲など)
  • 会陰ヘルニア
  • 椎間板ヘルニア
  • 前立腺肥大
  • 直腸の腫瘍
  • 直腸憩室炎

これらの病気は、排便だけでなく全身状態にも影響することが多いため、便秘の裏に病気が隠れている可能性がある場合は、動物病院の早期受診が必要です。

動物病院を受診したほうがいい便秘の症状

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便秘は軽度であれば自宅でケアできる場合もありますが、症状が進んでいる場合や体調不良を伴う場合には、迷わず動物病院を受診することが大切です。 以下のような症状が見られた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。 <こんな症状があれば早めに相談を>

  • 3日以上うんちが出ない
  • 食欲が低下している
  • 嘔吐する
  • 排便時に鳴く
  • 明らかにお腹が張っている
  • 元気がなく、動きたがらない

とくに、便秘と同時に嘔吐や食欲不振が見られる場合は要注意です。

これらの症状は、単なる便秘ではなく、腸閉塞やほかの重大な病気が隠れている可能性もあります。


動物病院では、症状に応じて浣腸処置や、腸の動きを助ける内服薬の処方が行われることが一般的です。

また、必要に応じてレントゲンや血液検査を行い、便秘の原因となる基礎疾患の有無もチェックしてもらえるため安心して任せましょう。


「少し様子を見ようかな」と迷っている間に症状が悪化してしまうこともあるので、愛犬のためにも早めの受診を心がけてください。

愛犬の便秘を予防する方法・対処法

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便秘は一度なってしまうと、クセになりやすい厄介なトラブルです。 毎日の生活習慣を見直すことで、便秘を未然に防ぐことができます。 ここでは、愛犬の便秘予防に役立つ具体的な方法をご紹介します。

食事や水分量の調整

食事は、便秘予防の基本中の基本です。とくに、食物繊維のバランスに注意しましょう。

  • 不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸を刺激し、排便を促します。
  • 可溶性食物繊維は、水分を含んで便を柔らかくし、スムーズな排便を助けます。

どちらか一方に偏るのではなく、両方をバランスよく摂取することが理想的です。


また、ドライフード中心の場合は、水分摂取量にも十分注意しましょう。

いつでも新鮮な水が飲めるように水皿を清潔に保ったり、水皿の設置場所を増やしたりするほか、ウェットフードやスープを加える工夫もおすすめです。


さらに、最近では犬用の便秘対策サプリメントも多く市販されています。

乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維を配合したサプリは、腸内環境を整え、便秘の予防・改善に役立つ場合があるでしょう。


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定期的な運動

運動は、腸の蠕動運動を活発にするだけでなく、ストレス発散にもなります。

散歩の時間を少し長めに取ったり、室内でのおもちゃ遊びを増やしたりして、毎日適度な運動習慣をつけましょう。


とくに、運動不足になりがちな室内犬やシニア犬は、飼い主さんが意識して体を動かす機会を作ってあげることが大切です。


お腹のマッサージで腸を刺激

便秘が気になるときには、お腹のマッサージも効果的です。


愛犬のお腹に優しく手を当て、時計回りに円を描くようにマッサージしながら、徐々におしりの方向へ手を滑らせます。


ただし、力を入れすぎないことが大切です。

嫌がったり、痛がる様子がある場合はすぐにやめましょう。

マッサージは、リラックスしているときや、撫でられるのが好きなわんちゃんに対して行うと、より効果的です。


トイレ環境の整備

排泄をスムーズに行うためには、安心できるトイレ環境も欠かせません。


トイレシートが汚れていたり、落ち着かない場所にトイレが置かれていると、排便を我慢してしまい便秘を悪化させる原因になります。


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まとめ

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犬の便秘はよくあるトラブルですが、放置すると深刻な病気に発展することも。 「3日以上うんちが出ない」「食欲不振や嘔吐がある」といった場合には、早めに動物病院を受診しましょう。 日々の食事・水分・運動・トイレ環境に気をつけることで、便秘の予防につながります。 愛犬のちょっとした変化にも気づけるよう、やさしく見守ってあげてくださいね。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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