山で遭難者を救う救助犬として知られるセントバーナード。 あらゆる犬種の中でも最重量級の超大型犬で、その性格はとても穏やかで甘えん坊です。 この記事では、心優しい力持ち「セントバーナード」の魅力を紹介いたします。
1. “気は優しくて力持ち”セントバーナードの特徴とは?
大きな頭と貫禄のある表情、分厚い耳は垂れ、どっしりとした骨格の胴体を支える四肢はとても太く筋肉質です。 犬の中で、最重量級の体をもつ犬種として知られるセントバーナードですが、その性格はとても穏やかです。 普段はおとなしく、ゆったりと動きます。 頭がよく、社会性も高いので、しつけはしやすい犬種といわれています。 ただし、興味のないことには無頓着でのんびり屋さんのため、怠け者な一面もあるようです。
2. セントバーナードの歴史
古くから山岳救助犬として活躍してきたセントバーナード。 17世紀ごろから、スイスとイタリアの国境にあるアルプス山脈でパトロール犬として働き、20世紀初頭まで2000人以上の人命救助を行っていたといわれています。 セントバーナードという犬種名は、この犬種を生み出したスイスにある「聖ベルナール(Saint Bernard)僧院」を英語読みしたものです。 19世紀初頭には遺伝性疾患や病気などにより、絶滅の危機に瀕していましたが、カナダ原産の犬種・ニューファンドランドとの交配によって復活しました。 1887年に開かれた国際畜犬会議では正式にスイスで生まれた犬種として認められ、国犬として愛されるようになりました。
3. セントバーナードを飼う時の注意点
被毛は厚みがあり、毛量はとても多いです。 特に春と秋の換毛期は抜け毛が増えます。 ブラッシングは念入りに行いましょう。 耳が分厚く、垂れているため、耳の中の通気性があまりよくありません。 そのため耳の中が蒸れやすく耳垢が溜まりやすいです。 定期的に耳掃除を行い、清潔を保つようにしましょう。 また、よだれや目やにが多く、顔まわりや体の皮膚が汚れやすいので、きれいにふき取ってあげて、清潔を保ちましょう。 運動量に関してですが、セントバーナードは肥満になりやすい体質のため、毎日1時間ほど散歩をして、しっかり運動量を確保しましょう。 ただし、暑さにとても弱いため、お散歩に出る時間帯などには注意が必要です。 夏の昼などの暑い時間帯などは避けたほうが良いでしょう。
まとめ
スイスの国犬セントバーナードは、なんといってもその大きな体と、おっとりとした穏やかな性格が魅力の犬種です。 寒い地域出身の犬種なので、一緒に暮らす場合は気温や湿度などに気を付け、丁寧なケアで健康を維持してあげたいですね。