• 犬の種類と特徴
  • 2022/08/08

サモエドの特徴・性格・大きさ・値段相場・飼い方のポイントをご紹介

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この記事では、サモエドを飼おうと考えている方へ、サモエドの特徴や性格、大きさ、値段相場、飼い方のポイントなどをご紹介します。 サモエド飼育の参考にしてみてください。

サモエドの特徴

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サモエドは、ふわふわの真っ白い毛や口角が上がったときの「サモエド・スマイル」が特徴をもつツンドラ地帯原産の大型犬です。ツンドラの先住民族「サモエド族」に飼われていたこの犬種は、そり引きや猟の手伝いをする使役犬として人間と暮らしていました。 サモエドが正式な犬種としてイギリスケネルクラブに認められたのは1912年です。イギリスに渡った当初には茶色や黒のサモエドも見られました。ただ、イギリスでは白のサモエドが好まれ、スタンダードの色は白系統(ホワイト、クリーム、ホワイト&ビスケット)とされ、純白のサモエドほど高く評価されるようになっています。

サモエド 抜け毛・被毛

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サモエドはダブルコートの長毛種で、春・秋に換毛期があります。

サモエドの被毛は2層で構成されています。

  • 保温効果のあるアンダーコート
  • 外部からの刺激を防ぐオーバーコート

サモエドはアンダーコート・オーバーコート共に非常に多い犬種であり、換毛期には特に抜け毛が多くなります。こまめにブラッシングやシャンプー、トリミングなどを被毛ケアが必要です。サモエドは毛が密で、寒さには強いですが、暑さには非常に弱い犬種です。暑さ対策を徹底する必要があります。

サモエドの性格

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サモエドの基本的な性格は、以下のとおりです。

  1. 遊び好き
  2. 社交的
  3. 友好的
  4. 頑固
  5. 警戒心が強い
  6. 溌剌(はつらつ)
  7. 甘えん坊
  8. 忍耐強い
  9. 賢い
  10. 温和
  11. 飼い主に従順 など

サモエドは飼い主以外の人や他の犬とも仲良くできるフレンドリーな性格です。

加えて、子供にも優しくできるので、多頭飼いにも子供のいる家庭にも向いている犬種です。ただ、狩猟犬の血も入っているため頑固さや突発的な行動も見られます。根気強くしつけて行動をコントロールできるようにする必要があります。

 

オスの性格

オスのサモエドは非常に甘えん坊で依存心が強く、飼い主さんのことが大好きになります。お留守番が苦手で、寂しさゆえにイタズラをしてしまうことがしばしばあります。大人になっても大きな体でやんちゃなイタズラをしがちです。身体も大きく力が強いため、しっかりとしたしつけとコントロールが必要だといえるでしょう。とにかく飼い主さんが大好きなため、長い間一緒にいられる人にオスのサモエドがおすすめだといえるでしょう。

 

メスの性格

メスのサモエドはオスよりも穏やかで、賢く飼い主に従順です。オスと比べて身体が小さくしつけもしやすいため、犬の飼育に慣れていない方にはメスがおすすめだといえるでしょう。

自立心があるため、短時間のお留守番であればできるでしょう。

サモエドの大きさ

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サモエドは大型犬に分類される犬種で、シベリアンハスキーやラブラドールレトリーバーと同じくらいの大きさになります。 基本的にオスの方が大きくなります。

サモエド 成犬の体高

サモエドの成犬時の体高は50cm~60cmが一般的です。

JKCの規定によると、オス・メスで体高の基準に違いがあります。

 

最小体高

理想体高

最高体高

オス

54cm

57cm

60cm

メス

50cm

53cm

56cm

 

サモエド 成犬の体重

サモエドの成犬時の体重は16kg~30kgが一般的です。

オス・メスで体重に大きな差があります。

オス

20~30kg

メス

16~20kg

JKCでは体重の規定がないため、ボディコンディションスコアを用いて健康な体型かチェックしましょう。

サモエドの値段・価格相場と選び方

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サモエドの値段相場は、現在50~60万円ほどの金額が一般的です。 血統や毛色によっては、100万円以上する高価格なワンちゃんもいるようです。 サモエドは人気と希少価値が非常に高いです。基本的にブリーダーからのお迎えしかできず、すぐに家族が決まってしまうことが多いです。サモエドのお迎えしたいときは、ブリーダーさんのサイトを頻繁にチェックし、運命の子との出会いを見逃さないようにしましょう。

サモエドの選び方

健康体かどうかのチェック

・毛並みがきれいか

・口の中は綺麗なピンクで噛み合わせが良好か

・頭部は綺麗なくさび型か

・歯の噛み合わせは綺麗なシザーズ・バイトになっているか

・全体的に筋肉質かどうか

・股関節や後ろ脚に異常はないか

・目ヤニはなくキレイか

・鼻は湿っているか

・耳の中に異常や異臭はなく綺麗に立っているか

・立ったときの肩や前腕・胸部ががっしりしているか

・お尻の周りが汚れていないか

・不自然な歩き方をしていないか

・抱き上げたときにずっしりした重みがあるか

 

性格のチェック

・元気に遊んでいるか

・遠くから声をかけたときに反応するか

・こちらに対し尻尾を振ってくれるか

・抱っこされたときにおとなしいか

 

血統・将来の大きさのチェック

・遺伝病やデメリットとなる特性を親や祖先・兄妹が持っていないか

・JKC発行の血統証明書はついているか

・数代先までファミリーツリーを確認できるか

大型犬のサモエドは股関節形成不全という病気にかかることが多いです。この病気の過半数は遺伝によるものだといわれています。お迎えを検討する際には、親犬の血統書に書いてある股関節・肘関節の評価をブリーダーさんに見せてもらうといいでしょう。ただ、股関節・肘関節の評価するための検査は任意なので必ず書いてあるとは限りません。

サモエド 飼い方のポイント

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サモエドは、室内で飼うことが基本の犬種です。 ここでは、サモエドの子犬をお迎えするときの注意点や飼い方のコツ・ポイントをご紹介します。

お迎え時のポイント

子犬のお迎えに行く際には、必ずペットシーツを敷いたキャリーケースを用意しましょう。安全に子犬を運べるよう、子犬の大きさに適した頑丈なキャリーケースを使ってください。お迎え時には、食事やトイレの仕方、健康診断やマイクロチップの有無など、子犬の現在の状況を聞いておくと安心です。かかりつけになる動物病院を事前に探しておくことで、お迎え後の健康診断などをスムーズに受けることができます。サモエドの子犬をお迎えする際には、以下のグッズを用意しましょう。

  • サークルやケージ
  • トイレトレー
  • 首輪やハーネス
  • リード
  • 食器
  • 給水機
  • お迎え先で食べていたフード
  • スリッカー・コームブラシ
  • ペットヒーター(10~5月の場合)
  • 爪切りやシャンプーなどのケア用品
  • おもちゃ
  • 除菌消臭剤 など

お迎え前にはサモエドの子犬が誤飲してしまわないよう、物を床に置かないこと・整理整頓しておくことを忘れないようにしましょう。寒い時期・暑い時期にお迎えをする場合には、ペットヒーターやエアコンで温度管理をしっかりしましょう。

お迎え当日から3日ほどは、なるべくケージから子犬を出さず環境に慣れてもらいましょう。初日~1週間はじっくりと様子見を行い、その後にスキンシップをとっていくと子犬に不安をあまり感じさせずに慣れさせることができます。

 

成長期・成犬期のポイント

サモエドを飼育するには、飼育や食事、運動やしつけなどさまざまなポイントを知っておく必要があります。ここでは、サモエドと暮らしていく上でのポイントを説明します。

 

【飼育のポイント】

サモエドは非常に寂しがりの犬種で、飼い主さんがそばにいないと不安でストレスを抱えてしまいます。特にオスは依存心が強いため、基本的にずっと一緒にいるようにしましょう。

寒い地域が原産のサモエドは寒さには強いですが、暑さに非常に弱い犬種です。夏はもちろん春や秋でも、気温が高い日には暑さ対策をしましょう。暖房の熱にも弱いため、冬の暖房温度は低めに設定しましょう。

 

【食事のポイント】

大型犬のサモエドは、胃がねじれてしまう胃捻転や腹部にガスがたまる胃拡張を起こしやすいです。胃捻転を発症すると血流の悪化で胃が壊死し、最悪の場合命を落としかねません。胃捻転・胃拡張は食後2時間以内の運動をしないことで予防できます。愛犬の命を守るためにも、散歩は食前に行いましょう。

サモエドは2歳で成犬になる犬種です。成犬になるまで食事の回数は成長段階に合わせて変える必要があります。表をまとめたので参考にしてください。

~6ヶ月半

4回

6ヶ月〜2歳

2,3回

成犬

2回

 

【運動のポイント】

サモエドは非常に運動量の多い犬種で、たくさん走ることが特に好きです。散歩は1日2回各1時間(1日2時間)を目安に、駆け足やボール遊びなどを取り入れてしましょう。

個体差がありますが、毎日の散歩を行っても運動が足りずにストレスを感じてしまう子もいます。定期的にドッグランへなどに通い、思いきり運動させましょう。

 

【お手入れのポイント】

サモエドはボリュームのあるダブルコートが特徴の犬種のため、徹底したお手入れが必須です。特にアンダーコートが非常に密になりやすい犬種のため、ブラッシングは毎日する必要があります。毛が多く地肌までしっかり洗うのが難しいため、シャンプーはトリミングサロンや動物病院などでプロに任せるべきでしょう。シャンプーと一緒に毛玉ケアや肉球・肛門周りのケアもしてもらうといいでしょう。

サモエドの毛は定期的に生えかわるので、トリミングは基本的に必要ありません。

サモエドに必要なお手入れを表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ブラッシング

毎日1、2回

シャンプー

月1、2回

歯磨き

毎日

爪切り

月1回(爪が伸びたとき)

耳掃除

耳の中が汚れているとき

 

 

【しつけのポイント】

サモエドは家族以外の人間に対しては、やや警戒心が強い犬種です。人や車などが近くに通ると、家族に向かって「知らない人が来たよ!」と吠えることも珍しくありません。

大型犬の吠え声は特に大きく、近隣の騒音問題にもなりかねないため、幼いうちに無駄吠えをさせないようにしつけましょう。飼い主に従順で賢い犬種のため、トイレやコマンドなどのトレーニングをすれば、すぐに身につけてくれるでしょう。ただ、エネルギッシュで遊び好きな性格から、リーダーウォークや引っ張り癖を直すのに時間がかかってしまう子もいます。オスは身体が大きく、引っ張り癖のしつけを徹底しないと飼い主が怪我をする恐れがあります。自分ではしつけが難しい場合は、早めにドッグトレーナーに頼んだり、しつけ教室などを活用したりすることをおすすめします。

まとめ

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ふわふわの白い毛やサモエド・スマイルなどの魅力的な特徴をもつサモエドは、飼い主にべったりの甘えん坊さんです。成犬になっても飼い主にひたすら甘えるかわいらしい犬種なので、愛犬とスキンシップをたくさん取りたい方におすすめの大型犬といえるでしょう。 かわいいサモエドの愛に溢れた生活も素敵だと思いませんか? ぷにぷにPaw(ぽー)では他の犬種についても詳しく解説しております。 ご興味のある方はぜひお読みください。

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南 健

元ドッグトレーナー。 北国で生まれ育ち、犬に囲まれた生活を送る。 現在は一線から離れ、ペット系メディアのライターを中心に活動。

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