皆様はオーストラリアン・ラブラドゥードルをご存じですか? オーストラリアン・ラブラドゥードルは、犬アレルギーを持つ人に対しても介助犬やセラピー犬として活躍できるようにアレルゲンの一つである毛が抜けにくいように改良された犬種です。 セラピー犬や介助犬に適したその穏やかで賢い性格からとても飼いやすいとされ、ペットとしての人気が急上昇しています。 ここでは、そんなオーストラリアン・ラブラドゥードゥルについてお伝えしていきます。
1. オーストラリアン・ラブラドゥードルの特徴
オーストラリアン・ラブラドゥードルの一番の特徴は、犬アレルギーへの最大限の配慮です。 犬アレルギーをもつ人でも一緒に暮らせるように改良が重ねられました。 必ずしもアレルギーを起こさないというわけではありませんが、他の犬種と比べるとアレルゲンの一種である抜け毛が少ないため、アレルギーを起こしにくいとされています。 性格が穏やかで社交的であり、賢く記憶力に長け、表情が豊かなことも大きな特徴です。 飼いやすさだけでなく様々な魅力から、オーストラリアン・ラブラドゥードルは、近年人気が急上昇しています。 同じオーストラリアン・ラブラドゥードルでも毛質や毛色、模様にも様々なタイプがあり、他の犬にはないその子だけの個性を見つけられるのも一つの特徴ですね。
2. オーストラリアン・ラブラドゥードルの歴史
1970年代半ば、オーストラリアにある盲導犬協会が、ハワイに住む盲目の女性から「盲導犬を導入したいが夫が犬アレルギーで困っている」という趣旨の相談を受けたことから、アレルギーフリーの犬種を生み出す活動が始まりました。 当初は人懐こく、忠誠心のあるラブラドール・レトリバーと、抜け毛が少なく、アレルギー症状が出にくいスタンダード・プードルとの交配からスタートしました。 その後、慎重にブリーディングが進められ、最終的にはスパニエル系の犬種やレトリバー種などとの間で誕生した犬種が、現在のオーストラリアン・ラブラドゥードルとなっています。 現在日本ではその血統を維持するため、国内でもオーストラリアン・ラブラドゥードル同士もしくは認められた先祖犬との交配しか認められていません。
3. オーストラリアン・ラブラドゥードルを飼うにあたって
日本では主に株式会社ニチイグリーンファームが運営する「レイクウッズガーデンひめはるの里」でブリーディングが行われています。 ふわふわとした柔らかなコートは抜け毛が少なく、お手入れがしやすいのが特徴です。 ただし毛量はかなり多いので、定期的なブラッシング・トリミングは欠かせません。 垂れ耳のため、耳の中のケアも重要です。 性格としては、物覚えが良く責任感がある一方、レトリバー種にみられる甘えん坊な一面もあるので、幼い頃から主従関係を明確にし意思伝達を重視したしつけが大切です。 必要な運動量は個体のサイズによってまちまちです。 オーストラリアン・ラブラドゥードルはミニチュア(体高:35~42㎝、体重:7~13㎏)、ミディアム(体高:43~52㎝、体重:13~20㎏)、スタンダード(体高:53~63㎝、体重:23~30㎏)の3つのサイズがあります。 散歩の適切な時間や回数などは迎え入れる際にブリーダーさんに確認するのが良いでしょう。
まとめ
犬アレルギーがある人のために介助犬として生み出されたオーストラリアン・ラブラドゥードル。 現在はまだまだ犬種としての歴史が浅く、日本で血統書の発行や犬種の認定を行うジャパンケネルクラブでは正式な犬種として認められていません。 抜け毛が少なくアレルギーを起こしづらいという特長も然る事ながら、賢くて穏やかな性格もとても魅力的な犬種です。 犬が好きで飼いたいけど、アレルギーで飼えなかったという方にもおすすめです。 ぜひ家族に迎え入れる検討をしていてはいかがでしょうか? 参考 日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会 (https://alaj.jp/) 株式会社ニチイグリーンファーム オーストラリアン・ラブラドゥードル (https://www.al-site.net/)