外を歩いているときに耳が大きくて垂れている犬を見かけたことはありませんか? 代表的な犬種だとキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが挙げられます。この大きな耳は可愛らしいチャームポイントであると同時に、飼い主さんにとっては気を使う部分でもあるのです。
1. 大きな垂れ耳がご自慢の犬種
大きな垂れ耳のワンコ達は、まるでロングヘアーのような優雅な印象で、人目を引きます。この大きな垂れ耳を持つ犬種は冒頭で述べたキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルだけではありません。 例えば、ディズニー「わんわん物語」の主人公のモデルとなったアメリカン・コッカースパニエルや、その犬種の元となるイングリッシュ・コッカー・スパニエル、靴のブランド「ハッシュパピー」のマスコットでおなじみのバセットハウンド、ベルギー原産の猟犬のブラッドハウンドなどがいます。 これらの犬種も地面に付きそうなほど大きくて長い垂れ耳を持っています。
2. 犬の大きな垂れ耳は飾りじゃない!その役割と悩みとは
ここから、犬の垂れ耳による役割と悩みについて説明していきます。
1)垂れ耳の役割とは
垂れ耳のワンコたちの耳は単なる飾りではなく、実は役割を持っています。
これらの犬種は、元は狩猟犬として仕事をしていました。
そのため、獲物を見つける上で臭いを嗅ぐという行為が重要となります。
そこで地面の臭いを嗅ぐ際に、大きな耳は地面の臭いを集める役割を果たすとともに、嗅いでいるときに耳を塞ぐことで臭いに集中できるような働きをしていると言われています。
2)大きすぎる耳ならではの悩み
大きな耳の犬種は、そこがチャームポイントであると同時にちょっとした悩みの種にもなるのです。
犬はお散歩中に何度も地面の匂いを嗅ぎます。
そのたびに大きな耳は地面にあたってゴミや葉っぱがついてしまいます。
ですから、散歩から帰ると耳が葉っぱや泥まみれ、なんていうこともしばしば。
特に雨の日などは汚れてしまう事が多いです。
そして、ご飯の時も対策をしなければ大きな耳がお皿の中に入ってしまい、ご飯やにおいが耳にくっついてしまいます。
お皿のご飯が無くなった後にご飯やにおいがついている耳を舐めているなんて光景も珍しくありません。
3. 犬の大きな垂れ耳を押さえるグッズ「スヌード」
大きな耳が地面にこすれて汚れてしまったり、ごはんのお皿へ入るのを防ぐ「スヌード」というグッズがあります。人間のヘアバンドのように愛犬の顔周りに装着し、耳をしまって垂れるのを防ぐものになっています。ご飯や散歩などで地面を歩く時、耳が汚れてしまうことを防ぐことができる優れものです。最近ではシュシュタイプのグッズや、スパニエル系の特大サイズの耳に特化したスヌードなど、様々な垂れ耳犬用のグッズが登場しています。
垂れ耳による犬の悩みを対策しよう!
一見ロングヘアーのような優雅な印象を与える大きな垂れ耳は、犬を魅力的に見せる一方で、すぐに汚れてしまうなど、飼い主さんのちょっとした悩みの種にもなりがちです。スヌード等の対策で簡単に解決することもあります。 垂れ耳のワンコを飼っている方は検討してみてはいかがでしょうか?