• お世話と身だしなみ
  • 2024/11/12

犬の耳掃除ケア解説!嫌がらない耳掃除のやり方とは?

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愛犬の耳掃除、しっかりできていますか? ワンちゃんによっては耳掃除が苦手で暴れたり、逃げたりしてしまうかもしれません。 そこで今回は、犬が嫌がらない耳掃除のやり方をご紹介していきます。 これを読めば、愛犬の耳掃除が楽になるかもしれません。ぜひ、チェックしてくださいね。

1. そもそも犬に耳掃除が必要な理由とは?

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犬の耳はとても入り組んだ構造をしていて、梅雨の時期など湿度の高い雨の日は耳の中が蒸れやすくなっています。 長時間耳が蒸れた状態ではマラセチアなどの菌が増殖しやすくなり、外耳炎などの耳のトラブルが発生してしまいます。 そうならないためにも、定期的に耳掃除をして予防することが大切です。

2.犬の耳掃除の適切な頻度

週に1回程度チェックして、目立つ汚れや嫌な臭いがある場合は、耳掃除をしましょう。
特に汚れていなくて嫌な臭いもしないのであれば耳掃除をする必要はありません。

耳の汚れは個体差、運動の量、散歩コース、時期等によって変わります。
また、梅雨から夏にかけての多湿な時期やシャンプーの後、水遊びの後は耳の中が蒸れてしまい、菌が増殖しやすくなります。



3. 犬が嫌がらない耳掃除の方法について

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それでは、犬が嫌がらない耳掃除の方法をご紹介します。 使う道具や基本的な手順、注意点なども説明していきます。

1)犬の耳掃除の道具

①コットンor耳掃除シート

コットンはイヤークリーナー(耳洗浄液)をつけて使用します。


市販で販売されている耳掃除シートにはもともとイヤークリーナーが浸してあるため、手間を省くことができます。


「耳掃除シートの代わりにウェットティッシュ(人用)が使えるかも?」と考えるかもしれませんが、人間の皮膚に合わせた成分になっているため、犬用の耳掃除シートを使用しましょう。


また、除菌効果があるからといって、アルコール入りのウェットティッシュを使ってはいけません。


犬の耳の粘膜からアルコールが吸収され、アルコール中毒になる危険性があります。


また、人間用の耳かきや綿棒は掃除しているときに犬が嫌がって首を振ったときなどにケガをしてしまうので、使用しないようにしましょう。


②イヤークリーナー

イヤークリーナーは「肌に優しい」「成分が天然由来」「アルコールフリー」など製品によって特質が異なります。愛犬に合ったイヤークリーナーを選んであげましょう。

「イヤークリーナーの代わりにアルコール消毒液が使えるかも?」と考える方もいるかもしれませんが、耳の皮膚を守っている菌まで余分に殺菌してしまうため、アルコール消毒液は使用しないようにしましょう。


③おやつ

おやつは

  • 耳掃除に慣れさせるため
  • 耳掃除のご褒美のためとして使います。
愛犬が耳掃除を嫌いにならないように、タイミング良く与えましょう。

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2)犬が嫌がらない耳掃除のやり方

ここからは、効果的で犬が嫌がらない耳掃除のやり方を順を追って説明していきます。

  1. 普段から耳を触っても嫌がらないように躾をしておく
  2. 普段から優しく耳を触った後におやつなどをあげたり褒めてあげたりすることで、耳を触ってもらうことは良いことなのだとワンちゃんに思ってもらえるよう躾をしましょう。 耳を触られるのを嫌がらなくなると、耳掃除もやりやすくなります。



    耳掃除の慣れさせ方~ドッグトレーナーの解説動画~

    ドッグトレーナーの鈴木拓真さんによる、耳掃除の慣れさせ方についての動画です。


    まずは耳に触られることに慣れさせましょう。


    【プロフィール】
    鈴木拓真
    麻布大学獣医学部動物応用科学科卒業。
    スタディ・ドッグ・スクール所属のドッグトレーナー。


  3. 耳を持ち上げて、汚れを確認する
  4. いきなり耳の中を触られると犬もビックリしてしまいます。 最初は耳を持ち上げたり、耳の周辺に触れたりしながら、茶色〜黒っぽい耳垢が無いかを確認しましょう。

  5. 優しく拭き取る
  6. 汚れが確認できたら、コットンや犬用の耳掃除用シートを指に巻きつけ、犬の耳にイヤーローションをつけて耳の表面の汚れだけを優しく拭き取ります。 犬の耳の皮膚はとても傷つきやすいので、優しく撫でるように拭くだけで大丈夫です。 どのくらいまで指を入れて良いかわからないという方も多いですが、基本的には外から見える範囲を耳のひだに沿って優しく拭き取ればOKです。 耳の奥まで拭かないようにしてください。犬の耳には、奥の汚れを外に出す自浄作用が備わっているので外から見える範囲の汚れだけ拭いてあげましょう。 少しでも嫌がったらすぐに手を止めて、撫でてあげたり、おやつを与えたりしながら「耳掃除=嫌なこと」と認識されないように気をつけましょう。


3)イヤーローションの使い方

イヤーローションとは犬の耳の汚れを浮かせてくれる薬品です。 耳掃除が苦手なワンちゃんや汚れが溜まっているワンちゃんはイヤーローションを使って掃除をすると汚れがスルッと取れるのでおすすめです。 掃除の手順は以下の通りです。

  1. 犬の耳に1~2滴、イヤーローションを垂らす
  2. 外側から優しく耳の根本を揉み、汚れを浮かす
  3. 汚れが浮いてきたら、清潔なガーゼで優しく拭き取る
  4. イヤーローションが耳の奥などに残ってないかを確認する
イヤーローションを使うことで、短時間で汚れを拭き取ることができます。 週に1回はイヤーローションを使って耳掃除をすることをオススメします。


4.犬が耳掃除を嫌がるときの理由と対処法

1)イヤークリーナーが嫌い

犬がイヤークリーナーを嫌がる理由は

  1. 冷たい
  2. 臭いが強い
  3. アルコールによる刺激が強い
の3つが考えられます。

もし、犬がイヤークリーナーを嫌がる素振りを見せた時は、次の対処法を試してみましょう。

  1. イヤークリーナーを人肌程度に温める
  2. 臭いが少ない製品を使う
  3. アルコールが入っていない製品を使う

2)耳が炎症していて、触られると痛い

耳がケガや外耳炎等で炎症をしているときに耳を触ると、痛みから耳掃除を嫌がることがあります。

明らかに炎症している場合や病気の疑いがある場合は動物病院に行って、獣医師による診断を受けましょう。


3)耳掃除で嫌な思いをしたことがある

もしかしたら、過去の耳掃除で嫌な思いをした可能性があります。

耳掃除のときに「耳の奥まで綿棒を入れられて痛かった」「保定されて身動きが取れずに怖かった」などの思いをすると、犬は耳掃除に対して苦手意識を持ってしまいます。

「今まで自分で耳掃除なんてしたことない」という方もいるかもしれませんが、過去にトリミングサロンや動物病院などでも耳掃除をしてもらった可能性があります。もしかしたら、そこで嫌な思いをしたかもしれませんね。

犬が耳掃除に対して苦手意識がある場合は、

  • 耳掃除中におやつやおもちゃで、別のことに意識させる
  • ご褒美をあげて、耳掃除は良いことだと認識させる
といった対処法があります。

苦手意識を持ってしまうと、克服するのに時間がかかってしまいます。

そうならないように地道に耳掃除に慣れてもらいましょう。


4)そもそも耳に触られることに慣れていない

人の場合でも、何をされるかもわからないのに、耳を触られたら怖いですよね。

それは犬でも同じことが言えます。この場合は、最初に耳掃除に慣れてもらう必要があります。

犬が耳掃除を嫌がるときは、おやつをあげて耳掃除に良いイメージを持ってもらいましょう。

  • 耳を触ってからおやつ
  • 耳掃除に使う道具(イヤークリーナー・コットン・耳掃除シート)を見せながらおやつ

これら2つのことを試すだけでも、耳掃除に慣れてくれる犬もいます。

耳が汚れていなくても慣れさせることはできるので、すぐに試してみることをおすすめします。

耳掃除は嫌なものではないと愛犬に認識してもらおう

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犬の耳掃除は、犬用の使う道具を使い、優しくゆっくり行うことが大切です。 上手にできなくても決して叱らずに、耳掃除の前後は褒めてあげたり、頑張ったらご褒美のおやつをあげましょう。 「耳掃除=嫌なことじゃない」などと認識してもらえればと、愛犬の耳掃除が今よりもっと楽に行えるでしょう。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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