今回はワンちゃんへの点耳薬・点眼薬・内服薬の投薬方法を解説します。
1. 犬の投薬~点耳薬~
まずは、犬の耳に薬をあげる点眼について説明していきます。
1) 点耳について
点耳薬には、クリームタイプ・液体タイプがあり、病気よって処方されるお薬が異なります。 点耳薬は耳道(耳の中)に入れたり、耳介(みみたぶ)に塗ったりします。 そして、耳道の奥にお薬が馴染むように耳の付け根辺りを揉んだりもします。 急に耳に液体を入れられたり、耳の付け根を揉まれたりしたら、ワンちゃんは理由がわからないのでびっくりしますよね。 なので事前に練習をし、投薬する際にワンちゃんがびっくりしたり、怖がったりしないようにしましょう。 きちんとした点耳方法は実際に動物病院で直接教えてもらうのが良いでしょう。
2) 練習方法
耳にお薬を入れやすいワンちゃんにするため為の練習としては
- 耳を触っておやつをあげる
- 耳をマッサージしておやつをあげる
- 耳の内側を指でなぞっておやつをあげる
- 耳の中を見ておやつをあげる
- 点耳薬を入れるふりをしておやつをあげる
2. 犬の投薬~点眼薬~
次は、犬の目に薬をあげる点眼について説明していきます。
1) 点眼について
点眼薬は、軟膏や液体タイプがあり、点耳薬同様、目の症状によって処方されるお薬が異なる場合や何種類か処方される場合もあります。 草むらを元気よく走り周ったときに眼球を傷つけて結膜炎になったり、老化で白内障になってしまうことで点眼することが多いです。 病気の種類や進行度によって変わりますが、点眼を1日に何回もすることもあるので、慣れていないと全然できないという声も多く聞きます。 目に異物が近づけば、ワンちゃんは避けようと顔を背けたりして、なかなか上手に入れられない事が多いですし、お顔を押さえられることも嫌ですよね。
2) 練習方法
できるだけ負担をかけずに点眼するには、事前に練習しておくことが大切です。
- お顔を触っておやつ
- お顔を支えておやつ
- 眼の周りを触っておやつ
- あっかんべーとまぶたを下げておやつ
- 親指と人差し指で目を見開いておやつ
- 点眼する容器を目に近づけておやつ
姿勢は、ワンちゃんがリラックスして出来る姿勢で構いません。
2. 犬の投薬~内服薬~
いざワンちゃんと暮らしてみると、下痢などで体調を崩してしまい、幼い時でもお薬を処方されることがあります。
そんな時に、「どうやってワンちゃんにお薬を飲ませたら良いのか?」と、戸惑ってしまうでしょう。あげ方のポイント、そして投与前にできる薬の飲み方の練習方法をご紹介します。
内服薬の飲ませ方のポイント、そして投与前にできる薬の飲み方の練習方法をご紹介します。
内服薬の種類
内服薬は①粉 ②錠剤 ③液体 の3つのタイプがあります。
粉タイプは水や甘い液体に溶かすして与えると、飲ませやすくなります。
ごはんにかけてあげる方法もありますが、苦いお薬の場合はごはんが嫌いになることもあるので注意しましょう。
錠剤タイプは缶詰のごはんやチーズなどに包んであげると食べてくれる場合もありますが、薬だけを飲ませなくていけない場合もあります。
そういう時に準備もなしに無理やり口を開けて苦い薬をあげ続けると食いしばるようになったり、口を触ろうとすると怒ったりする子もいます。
ですから、しっかりと練習をしてできるだけ嫌がらないようにしていきましょう。
液体タイプの場合は、動物病院側が甘くしてくれていたりする為、比較的あげやすいです。
シリンジ等を使って唇のきわからゆっくり飲ませます。
犬に内服薬を飲ませる練習方法
犬が口をあけたときにおやつをあげることで
「口を開けられると、口の中に美味しいものが入ってくる」
という認識をしてもらうことが必要です。
そうすれば、お薬を飲ませようと口を開けた時でも美味しいものと思って素直に口を開けてくれるようになるでしょう。
練習方法
- 口(マズル)を触っておやつ
- 口をマッサージしておやつ
- 口を開けたらおやつを入れる!
一人では練習が難しい方は、口を開ける人と入れる人、2人がかりでもOKです。
練習の段階で無理しすぎると、その時点で嫌いになることもありますので、毎日のおやつのタイミングで少しずつ練習していきましょう。
トレーニングは何事も根気が大切です。
じっくりと練習をして、いつでもお薬を飲める子に一緒にしていきましょう!
4. 犬に投薬の苦手意識を持たせないこと
既に苦手になってしまっている子や個々の性格によっては、もっと細かいステップアップが必要な子もいます。苦手意識を持たせる前にこういった日々の積み重ねを行うことで、投薬に関しての悪いイメージを無くすことができますので、楽しくコミュニケーションを取りながら練習していきましょう。 実際の点耳薬・点眼薬・内服薬の投薬方法は動物病院でポイントを教えてもらうと、よりワンちゃんに負担なくお薬を投薬できますよ。