• お世話と身だしなみ
  • 2021/04/19

3種類の犬用歯ブラシ メリット・デメリットを紹介します!

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犬は本来歯磨きが必要ない生き物でした。 しかし、人間と暮らすようになり、ドッグフードやおやつなどを与えられることによって歯に汚れがつきやすくなっているため、歯磨きは必要になっています。近年、犬の平均寿命が延び、高齢犬だけどまだまだ元気なのに、歯周病が原因でほぼ歯がなくなってしまっている犬は少なくありません。そんなことにならないために欠かせない歯磨きですね。でも、どんな歯ブラシがあって、どんなメリット・デメリットがあるのかを知らない方も多いと思います。 なので、今回は犬用歯ブラシの3種類とデンタルケアグッズの2種類のそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

1.犬用歯ブラシ:ブラシタイプのメリット・デメリット

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ブラシタイプは人間の歯ブラシと同じ、ブラシの付いた歯ブラシです。

メリット

  • 汚れを落とす機能が高く、しっかりとした歯周病予防ができる

デメリット

  • 慣れるまでに時間がかかる
  • 使う時には十二分に注意が必要である

ブラシタイプの歯ブラシは他のタイプの歯ブラシにはできない「歯と歯肉の間(歯周ポケット)を磨くこと」ができます。 けれども、異物感が強いこと、ブラシが硬いと歯肉に痛みを感じることなどから、慣れるまでに時間がかかる子が多いです。 また、適切な使い方、選び方をしないと、犬は不快感を覚えてしまい嫌いになってしまう子が多いので使う時には十二分に注意しなくてはなりません。


ブラシタイプの歯ブラシを選ぶポイント①:ブラシの面が平らなもの

ブラシの面が平らだと、歯にブラシが均等に当たるので、偏りなく汚れが取れます。ブラシのが360°付いているものがあります。歯ブラシのどの面からでも磨くことができ、ヘッドなどが当たらないので犬が嫌がることが少ないというメリットがあります。でも、その反面、頬の内側を傷つけてしまうことがあるので、使う時には十分な注意が必要です。


ブラシタイプの歯ブラシを選ぶポイント②:できるだけブラシの面が大きいもの

面が大きいと1度のストロークで多くの汚れがとれ、「犬が苦手な歯磨き」という時間を短く済ませることができます。


ブラシタイプの歯ブラシを選ぶポイント③:毛質はやわらかく、毛の本数が多いもの

毛質が硬く、毛量が少ない歯ブラシで歯を磨くと刺激が強く、犬は不快感を覚えてしまいます。毛質がやわらかく、毛の本数が多いものを使えば異物感が減り、口のマッサージをされている気分になります。犬の歯の磨き方のイメージとしては、ゴシゴシこすって汚れを落とすイメージではなく、優しく歯茎のマッサージをするようなイメージを持ちましょう。


これらのポイントに当てはまるものであれば、犬用の歯ブラシではなく、人間用の歯ブラシでもかまいません。

2. 犬用歯ブラシ:シートタイプのメリット・デメリット

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シートタイプはウエットティッシュのようなものを指に巻いて歯の表面を拭く歯ブラシです。

メリット

  • 指に巻いて歯を拭くだけなので、犬にとって抵抗感が少ない
  • 初心者向き

デメリット

  • 歯の表面しか磨くことができない
  • シートにアルコールや薬剤が染み込ませているものもあり、犬によっては刺激が強い場合がある

シートタイプは抵抗感が少ないので、これから歯磨きの習慣をつけようとしている初心者向けのものです。しかし、歯周病の原因であるプラーク(細菌のかたまり)は歯と歯肉の間にたまっており、シートタイプではそこまで磨くことができないので、歯磨きの習慣付けの第一歩として使いましょう。 また、シートにアルコールなどが含まれていて、それが苦手な子も多いです。 刺激が少ない物も市販されていますので、その子に合わせて選んでみてください。

3. 犬用歯ブラシ:指サックタイプのメリット・デメリット

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指サックタイプは、シリコンやプラスチックでできた指サックを指にはめて使う歯ブラシです。

メリット

  • 指サックで指が守られるので、歯ブラシや指を噛んでしまう子でも歯磨きしやすい種類がたくさんで、歯磨きへの慣れの状態で種類を変えることができる

デメリット

  • 指から外れて、犬が飲み込んでしまう恐れがある

犬がブラシやシートを噛んでしまう場合には、指サックタイプをおすすめします。指サックタイプはシリコンやプラスチック、布で作られたものなど様々あり、ブラシ部分の素材も商品によって違います。自分の子の慣れの状態によって種類を変えられるようですね。注意しなくてはならないのは、指サックタイプを使っていると、指サックが指から外れてそのまま犬が飲み込んでしまうことがあることです。大変危険なので、指サックタイプを使用する際は使用者の指のサイズにしっかり合わせる、指から外れないようにゴムが付いているものを選ぶなどして指から外れないようにしましょう。


4. 犬用デンタルグッズ:おもちゃタイプのメリット・デメリット

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ここから、歯ブラシではありませんが、犬の歯のケアをできるおもちゃタイプとガムタイプを説明していきます。 おもちゃタイプは、犬が遊びながら歯を磨けるデンタルケアグッズです。

メリット

  • 遊び感覚で歯を磨くことができる
  • 種類がたくさんあるので、自分の子にあったものが選べる

デメリット

  • 汚れのとれ具合は、犬の噛み方次第による

おもちゃタイプは「遊びながら磨ける」「種類がたくさんあるので、自分の子にあうおもちゃが見つけられる」という点で、歯磨きを始めたばかりの子にはおすすめできるグッズです。しかし、犬の噛み方によって汚れのとれ具合が変わり、歯がすみずみまで磨けるわけではないので、歯磨き習慣の第一歩、歯磨きの補助として使うようにしましょう。


5. 犬用デンタルグッズ:ガムタイプのメリット・デメリット

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ガムタイプは、犬がおいしく噛みながら磨けるデンタルケアグッズです。

メリット

  • おやつ感覚であげられる

デメリット

  • ものによっては歯がすり減る、折れてしまうことがある

犬の歯磨きガムは、犬が好きなチキンが入っているものがあったりするので、犬はただおいしいものを食べているという感覚で歯を磨くことができます。 しかし、鹿の角など硬すぎるものを与えてしまうと、歯がすり減り減ること(摩耗)や歯が折れること(破折)があるので、硬すぎるガムは選ばないようにしましょう。 このタイプもおもちゃタイプと同様、歯の汚れをよく落とせるわけではないので、歯磨きの補助として使うようにしましょう。


犬用歯ブラシはメリット・デメリットを考えて使おう

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犬用歯ブラシ3種類とデンタルグッズ2種を紹介しました。 歯周病予防のためには、一番ブラシタイプがおすすめです。犬は口の奥にブラシを入れられる理由が分からないので、抵抗の少ないものから段々と慣らしていく必要があります。歯磨きへの犬の抵抗を考慮し、愛犬に負担をかけすぎない程度に最大限歯のケアをしましょう。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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