犬がぐるぐる回る行動は、感情表現などの場合と病気が理由の場合があります。感情表現などの場合、あまり心配はいりませんが、病気の場合には早めの対策が必要です。 この記事では、犬が同じ場所でぐるぐる回る時の原因を、病気の場合とそうでない場合に分けて説明していきます。
1. 犬がぐるぐる回る原因が病気の場合
犬の病気によってぐるぐる回ってしまうことがあります。
1)ストレス疾患
強いストレスを感じた場合、自分の尾を追いかけて、ぐるぐると回ってしまうことがあります。
症状が酷くなると、自分の尾を噛んで出血などを伴う自傷行為を行う事があります。
このような行動は常同障害とも呼ばれており、異常なまでに足などを繰り返し舐るというような症状もこれに該当します。
2)認知症
犬も高齢になると、認知症を発症する場合があります。 特に、高齢犬がうつろな様子で同じ場所をぐるぐると回ったり、壁にぶつかったりする場合、認知症の可能性があります。
3)耳や脳の病気
何らかの異常で平衡感覚が狂ってしまっている場合には、犬の意思とは関係なくぐるぐる回ることがあります。
この行動は、旋回運動と呼ばれ、中耳炎や脳腫瘍などが原因となっている事が多いです。
2. 犬がぐるぐる回る理由が病気でない場合
犬がぐるぐる回るのは病気に起因しない場合もあります。 犬がぐるぐる回る際に考えられる場合は以下の通りです。
1)嬉しくて興奮している
飼い主さんがお仕事から帰ってきた時など、嬉しくて興奮しているとその気持ちがぐるぐる回る行動にも現れることがあります。 あまりにも激しい場合には、ちゃんと落ち着かせましょう。
2)ウンチをしている場合
ウンチをする直前に、ぐるぐる回る犬がいます。
これは、ウンチをしている時は無防備な状態であるため、外敵に狙われないように周りを警戒していると考えられます。
また、明確な理由はわかっていませんが、体を南北に向けてウンチをするために方角を探っているという説もあります。
3)お尻が気になる
排泄物が肛門や肛門付近に付着している場合、犬は違和感からお尻を気にしてしまいます。
肛門付近はなかなか顔が届かないため、ぐるぐる回ってしまうことがあります。
また、肛門腺がたまっているときも、肛門が痒くなるのでやはり気になります。
犬がぐるぐる回っている場合は、お尻が汚れていないか、肛門腺がたまっていないかどうか確認してみましょう。
犬がぐるぐる回っているときは観察をしよう
犬がぐるぐる回る場合、病気が原因の場合とそうでない場合があります。 病気が疑われる場合はストレス疾患や認知症、耳や脳の病気などが挙げられ、それ以外では嬉しい、排便中の安全確認、お尻の違和感などがあります。飼い主さんはどのような場合に愛犬がぐるぐる回るのか良く観察して、どんなときにしているかなど把握することがとても大切です。もし、不安でしたら、動物病院で相談してみましょう。