「犬は散歩が大好き」 犬に対してそんなイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか? ところが、実際には散歩が大好きどころか、散歩に行きたがらずに飼い主さんを困らせてしまうワンちゃんは珍しくありません。 なぜ犬が散歩を怖がるのか、その理由について考えてみたいと思います。
犬が散歩を怖がってしまうのには理由が4つある
犬が散歩を怖がってしまうのには以下の4つの理由が考えられます。
- 他の犬とのコミュニケ―ションのとり方が分からない
- 大きな音が怖い
- トラウマが忘れられない
- リードが合っていない
1)他の犬とのコミュニケ―ションのとり方が分からない
ペットショップで販売されている子犬たちのなかには、“可愛い盛りの子犬のほうが売れ行きが良い”というショップ側の都合で、生後40日未満で親から離されるケースがあります。親や兄弟とともに過ごし社会性を身に着ける機会を奪われた子犬は、散歩中によその飼い犬に出会っても、どう接したらよいのか分かりません。何もされていないのに飼い主さんの後ろに隠れたり、怖さのあまり吠えかかったりします。
人間で言えば「対人恐怖症」のような状態で、散歩を楽しむどころではないのです。
2)大きな音が怖い
散歩中にすぐそばを車が走ったり、工事現場の近くを通りかかったりしたときに、それまで問題なく歩いていた愛犬が急に立ち止まって動かなくなった経験はありませんか?大きな音を怖がる犬は多いです。
散歩慣れしていないワンちゃんは、なるべく交通量の少ない道を選んで歩かせましょう。
3)トラウマが忘れられない
散歩中に自分より大きな犬に突然吠えかかられるなどのトラウマ体験をしてしまうと、犬は散歩を怖がるようになります。散歩で得られる楽しみよりも、「また、大きな犬に出会ったらどうしよう」という不安感のほうが勝ってしまうためです。
愛犬がトラウマを忘れられるように、散歩におやつを持っていき上手に歩けたら与えるなど、飼い主さんが工夫してあげてください。
4)リードが合っていない
チワワやポメラニアン、ティーカッププードルなどの超小型犬にありがちなのが、リードのサイズが合っておらず、引っ張ったときに首を絞め付け過ぎる問題です。散歩中に何度も不快な思いをすれば、犬は「散歩に行く=嫌なことが起こる」という学習をしてしまいます。
超小型犬には胴体部分に装着する犬用ハーネスがおススメです。
首が締まらないうえに安定感がありますので、ワンちゃんが痛い思いをせずにすみますよ。
犬が散歩を怖がる理由を知って対処しよう
犬が散歩を怖がる理由や対処法についてご紹介しました。 散歩は犬のストレス発散や運動不足解消に効果があり、社会性を身に着けさせる訓練の場にもなります。 時間をかけながら少しずつ愛犬の散歩嫌いを直してあげましょう。