生活環境や個体差はありますが、トイレの回数には平均回数というものがあります。 この平均回数から大きく外れたトイレの回数の時は、愛犬の健康状態が良くないことが多いです。 ですから、トイレの回数は愛犬の健康状態をチェックできる一つの指標となるのです。 そこで、愛犬のトイレの回数で健康状態を判断する仕方をご説明します。
1.犬のトイレの回数はどれくらいなのか?
犬の健康の指標の一つでもあるトイレの回数について説明していきます。
1) 正常な犬のトイレ回数とは
平均的なトイレの回数ですが、排尿は1日に2~3回・排便は1日に1~3回程が目安と言われています。
ただし、散歩の有無・マーキング・ヒート・食事内容等を考慮しなくてはなりません。
例えば、水分摂取量が多いウェットフードを与える機会が多いと、排尿回数も増加するということがあります。
このように、原因がわかっている上で排尿や排便回数がいつもより少し多い場合は、それほど気にすることもありません。
すでにご説明した通り個体差もあるため、愛犬の日々の様子から「この子の正常なトイレの回数は○回ぐらい」と知っておくことが大切です。
2) 注意が必要な犬のトイレ回数とは
トイレの回数や状態で愛犬の健康状態を知ることができます。
犬の場合、丸1日排尿や排便がない場合があります。
排尿に関してですが、排尿姿勢をしないのであれば、丸1日出なくても問題はないと言われています。
ただし、排尿姿勢があるのに尿が出ない場合や、少量を何回もしてしまう場合は、結石や膀胱炎などが疑われます。
また、排便に関しても、排便姿勢を取らないのであれば、数日出なくても問題はないと言われていますが、排便姿勢と取っているにも関わらず出ない場合は便秘が疑われます。
その場合は、動物病院で排便処置をしてもらいましょう。
一方、尿量・回数が増え飲水量も増えた場合は、慢性腎臓病やクッシング症候群を発症している可能性があるため、動物病院での検査をおすすめします。
日々の回数・色・ニオイ等の正常な状態を予め知っておくと、異常にすぐに気付くことができます。
病気は、早期発見・早期治療が大切です。
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