皆さんは「ドッグショー」と聞いてどんなイベントを想像するでしょうか。 筆者は初めてこの言葉を聞いた時に「なにかの競技で犬の1位を決める運動会のようなイベント」だと思っていました。しかしそのイメージは全くもって間違いでした。 ここではドッグショーがどんな犬のイベントなのかご紹介していきたいと思います。
1. ドッグショーってどんな犬のイベント?
ドッグショーとはずばり、「犬の品評会」のことです。「姿形がどれだけその犬種の理想に近いか」を評価するという内容のイベントです。この理想というのは犬種標準(スタンダード)と呼ばれるもので、純粋犬種の姿形、能力、性質などを保存するために定められたものです。 ドッグショーでは犬がどれだけ犬種標準に近いかを審査するだけではなく、ブリーダーの繁殖の正しさも評価するイベントとなっています。
2. ドッグショーでは犬の何をどう審査するの?
ドッグショーでは犬のどんな点をみて審査をするのでしょうか? 実は、審査のポイントは
- タイプ(犬種ごとの特色)
- クオリティー(犬質の充実度や洗練度)
- サウンドネス(精神的・肉体的な健全性)
- バランス(全体の調和)
- コンディション(健康状態、精神状態)
- キャラクター(魅力、マナー)
審査はトーナメント制で行われます。
- まず各犬種ごとに分かれ、その中の1位(Best of Breeds:BOB)をオスメス1頭ずつ審査で決める
- 各犬種で選ばれたBOBを、牧畜犬や使役犬、愛玩犬などそれぞれの犬種が属するジャパンケネルクラブが定めた全10のグループに分け、そのグループの1位(Best in Group:BIG)をオスメスそれぞれ1頭ずつ審査で選ぶ(この時点で各グループの1位であるオス10頭、メス10頭に絞られる)
- このBIGに選ばれたオス10頭、メス10頭の中からオスの1位(King)とメスの1位(Queen)を審査で選ぶ
- 最後に最優秀賞であるBest in ShowとしてKingかQueenのどちらかを審査で選ぶ
3.過去のBest in Showはどんな犬種が選ばれている?
過去にBest in Showに選ばれた犬種にはどのようなものがあるでしょうか?過去5年のFCI(国際畜犬連盟)ジャパンインターナショナルドッグショーの結果を見てみましょう。
- 2019:ヨークシャー・テリア
- 2018:ボルゾイ
- 2017:ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- 2016:グレート・ピレニーズ
- 2015:ボルゾイ
ドッグショーの開催は年間300回以上!
ドッグショーについてご紹介させていただきました。 ドッグショーは年間300回以上開催されていますので、お近くで開催される際には是非見に行ってみてはいかがでしょう?色々な犬種の美しい姿をみることができますよ。
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