犬が寝てばかりいると、「もしかして病気なのでは?」と心配になりますよね。 初めて犬を飼い始めたばかりの飼い主さんにとっては、どれくらいの睡眠時間が普通なのかもわからないかもしれませんね。 犬の睡眠は浅いため、1日に約12〜14時間、場合によっては20時間近く眠ることもあります。 この記事では「犬が寝すぎ?」という不安を解消できるように、犬の睡眠について解説します。
本記事の内容
1.正常な睡眠時間の基準 2.寝すぎが問題となるケース 3.生活習慣の改善方法 4.病院へ行くべき判断基準 5.まとめ
1.正常な睡眠時間の基準
犬の睡眠時間は、人間よりも長めです。それが正常なのかどうかを知っておくことが大切です。
一般的に、以下のような基準があります。
▼犬の年齢ごとの平均睡眠時間
年齢 | 平均睡眠時間 |
---|---|
子犬(0~6ヶ月) | 18~20時間 |
成犬(1~6歳) | 12~15時間 |
シニア犬(7歳以上) | 14~18時間 |
特に子犬やシニア犬は睡眠時間が長くなる傾向があります。
また、犬種によっても差があり…
- 活動的な犬種(ジャックラッセル・ボーダーコリーなど)は睡眠時間が短め
- おっとりした犬種(バセットハウンド・ブルドッグなど)は睡眠時間が長め
という特徴があります。
→ 上の表の範囲内であれば、基本的に問題はありません。 しかし、明らかに寝すぎている場合は次のポイントをチェックしてみましょう。
2.犬の寝すぎが問題になるケース
犬が長時間寝ていても、元気で食欲があるなら基本的に問題ありません。しかし、次のような症状がある場合は注意が必要です。
① 元気がない、遊びたがらない
「呼んでも反応が鈍い」「散歩に行きたがらない」などの様子が見られる場合、 疲れやストレス、病気の可能性があります。
② 食欲が落ちている
普段と比べて 食べる量が明らかに減ったり、食べるスピードが遅くなったりしている場合は、何らかの体調不良の可能性があります。
③ 急に寝る時間が増えた
昨日まで元気だったのに、急に1日中寝ているような場合は注意が必要です。特にシニア犬は関節痛や内臓疾患、認知症などの病気が原因となることがあります。
④ 夜中に何度も起きる
昼間ずっと寝ていて、 夜に何度も起きるようなら生活リズムの乱れが考えられます。運動不足やストレスが原因の場合もあります。
→これらのサインが見られたら、飼い主ができる改善を試したり、病院へ相談してみましょう。
3.飼い主ができる改善策
犬が寝すぎる原因が病気でない場合は、 生活習慣を見直すことで改善できる可能性が高いです。
① 運動量を増やす
運動不足は、犬が寝てばかりいる原因の一つです。
- 朝と夕方の 散歩の時間を少し増やす
- ボール遊びなど、軽く運動する遊びを取り入れる
特に室内飼いの犬は運動不足になりがちなので、意識的に運動の機会を増やしてあげましょう。
② 日光浴をさせる
日中に 適度に日光を浴びることで、体内リズムが整い、夜ぐっすり眠れる ようになります。
- 天気の良い日は ベランダや庭で日向ぼっこさせる
- 散歩の時間を朝にすることで、より自然な体内時計に近づける
③ 睡眠環境を整える
犬が安心して眠れる環境を作ることも重要です。
- 寝床は静かで落ち着ける場所に設置
- 適度な温度管理(夏は涼しく、冬は暖かく)飼い主の生活音が影響しないように配慮
→ このような改善策を試しても異常が続く場合は、病院へ相談しましょう。
4. 病院へ行くべき判断基準
次のような症状が見られる場合は、 すぐに動物病院へ相談しましょう。
① ぐったりして動かない
明らかにぐったりしている場合は、何らかの病気の可能性が高いです。
② 食事や水を取らない
水や食事をほとんど取らない場合は、脱水症状や内臓の病気が考えられます。
③ 呼吸が荒い・体温が高い
呼吸がハアハアと荒くなる、または逆に浅くなる場合は、発熱や心臓・肺の疾患 かもしれません。
④ シニア犬で急に寝る時間が増えた
シニア犬で急に寝る時間が増えたり、ぼんやりすることが増えた場合は、 認知症や内臓疾患の可能性があります。
→ このような症状が見られたら、迷わず動物病院へ相談しましょう。
5.まとめ
犬の睡眠は浅く、長時間となるので「犬が寝すぎ」は病気とは限りません。 ・ 犬の睡眠時間は年齢・犬種によって異なる ・ 元気で食欲があるなら、多少の寝すぎは問題なし ・ 運動量や生活環境を見直すと改善することが多い ・ 異常なサインがあれば、すぐに病院へ相談 犬の健康を守るためにも、普段からの観察が大切です。「寝すぎかな?」と感じたら、まずはこの記事のチェックポイントを参考にしてみてくださいね。
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