闘犬として知られる土佐犬ですが、体格は大きくて筋肉質、顔つきが強面のために怖いイメージがあるのではないでしょうか? 一般的に「土佐犬」と呼ばれていますが、正式名称は「土佐闘犬」といいます。 お相撲さんのような化粧回しをつけた闘犬の姿を見たことがある人は多いと思います。 今回は、飼い主には従順、番犬としても愛されている土佐犬のルーツや性格、飼い方などをご紹介します。
1.土佐犬の特徴
たるんだ皮膚、垂れ下がった耳としっぽ、強靭な骨格が特徴。 皮膚がたるんでいるのは、噛まれても大丈夫なようにという理由から。 体高は60cm~95cm、体重は30kg~100kgと個体差は大きいです。 毛色は単色ではなく、レッド、ブラック、アプリコット、フォーンなどがあり、胸元に白い毛が生えている個体もあります。
2.土佐犬の歴史
もともとは純粋な四国犬を土佐犬と呼びました。 闘犬が開始された当初は、体格が今ほど大きくなかったようですが、強くて大型の土佐犬を作り出すために、洋犬との交配をすることで次第に大型化していきました。 こうして、純粋の四国犬は数が減っていったとされています。
3.土佐犬の性格
穏やかでおとなしく、従順で忍耐強いという性格ですが、それは飼い主にのみであり、飼い主以外に心を許すことはありません。 闘犬として作られた犬なので、犬同士で仲良くすることは難しい犬種です。
4.土佐犬を飼うときの注意事項
土佐犬は「特定危険犬種」に指定されている犬種です。 特定危険犬種とは、人に危害を加える恐れがあるとして認定された犬種のことです。 日本の一部の地域では、条例によって飼い方の決まりが定められています。 しかし、管理不十分で人を襲って怪我をさせる事故が後を絶たないのが実情です。 子供と同じ空間で過ごすことや、放し飼いなどは厳禁です。 また、大型犬に見合う運動量を必要とするため、約1~2時間の散歩が1日2回以上は必要です。 散歩する際には口輪をして、人を避けることができる場所と時間を選ぶことが重要です。 闘犬という性質のため十分すぎるほどのしつけをし、いざとなった時にコントロールできる関係を築いておくことや、飼育するための檻やリードなどは専用のものを準備して、事故が起きないような万全の準備が大切です。