犬の耳は音を聞くためだけにあるのではありません。 実は耳を使って感情を表現しています。 犬の耳をよくみてみると、前に向けたり横に向けたり、立てたり倒したりと、人間の耳に比べて大きく動かすことができるようになっています。 犬が耳を後ろの方にぺたんと寝かせるようなしぐさを見たことはありませんか? 気になるものがあるときや、話を聞いているときには耳をピンと立てますが、耳が後ろに倒れているときには、犬はどんな気持ちなのでしょうか?
耳が寝るときの犬のきもち
犬の耳が後ろに倒れているように寝ているのには4つの意味があります。
1.「信頼してるよ♪」(安心・友好)
飼い主のそばで心が安らいでいる時などに犬の耳がぺたんと後ろに寝るような状態になります。
これは飼い主を信頼し、安心している証です。
また、友好の意味もあり、「僕は敵じゃないよ!大丈夫だよ!」と知らせる場合にも耳を倒すことがあります。
2.「もっと撫でて~!」(甘え)
飼い主が犬を撫でたり、投げたボールを取って戻ってきた褒める時に耳を後ろに倒します。
これはもっと甘えたい、嬉しいという気持ちを現しています。
3.「怖いよ~こっちこないで~」(恐怖・不安)
知らない大きな犬が遠くの方から近寄ってきた時や苦手な音が聞こえる時など、恐怖を感じていたり、ストレスを感じているときにも耳を寝かせます。
4.「具合が悪いよ~」(体調不良)
元気がなくしょんぼりしていて、耳が倒れるように下がっている時は体調がすぐれないのかもしれません。
よく観察して、必要そうであれば動物病院を受診させましょう。
犬の耳が寝ているのはこんな意味があった
耳が後ろに倒れている時の犬の気持ちはポジティブなものだけでなく、ネガティブな感情を表すため、その時の状況をよく観察しなければ犬の気持ちを知ることはできません。 また、耳以外にも、しっぽが上向きか下向きか、歯茎をむき出しにしたり、泣き声を聞くなど、他の部分も観察することで、犬の気持ちをより正確に推測することができます。
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