嬉しそうな顔つきと優しくおとなしい性質から、ペットとして人気の高い大型犬といえばゴールデンレトリバーです。 犬のなかでも知能が優れ運動能力も高いため、ペットとしてだけでなく盲導犬や救助犬として人のために活躍する犬として知られています。 そこでゴールデンレトリバーの歴史から基本的な性格、また体や行動の特徴と飼育のポイントなどについて取りまとめましたので、これから飼育を検討されている方はお役立てください。
1.ゴールデンレトリバーの生い立ち
1) もともとは鳥猟犬として活躍 19世紀はじめイギリスで猟が盛んになり、水の中でも陸の上でも敏捷な働きができる鳥猟犬が求められたため、さまざまな犬の交配によってスコットランドのハイランド地方でゴールデンレトリバーは誕生しました。 猟の能力は高く、獲物の回収力と鋭い嗅覚を兼ね備え、また泳ぐことも得意としていたので、狩猟家たちの人気犬でした。 2) やさしく忠実な性格がペットや補助犬として発達 その後、優しく愛情豊かな性格から子供たちの遊び相手として好まれ、また飼い主に忠実なので、ペットとしての人気が上昇し、今では世界中で愛される犬になっています。 また、おとなしく賢い犬種で人とのコミュニケーション能力も優れ、要求によく応えてくれるので、介助犬や盲導犬など補助犬としても幅広く活躍しています。
2.ゴールデンレトリバーの特徴と飼育
1) 体の特徴 力強く均整がとれた筋骨とたくましい体型が特徴のゴールデンレトリバーは、短くまっすぐな背にエレガントさを醸しだす長い尾がとても魅力的です。 被毛は厚く、水をよく弾く性質と適度な柔らかさを持っており、胸や前肢、腹部と尾は凄くフサフサし、毛色は光沢感のある美しいゴールドカラーになっています。 2) 飼育のポイント 被毛のお手入れは、清潔を保つために毎週必ずブラッシングとシャンプーを行います。 その際、被毛が厚いため濡れたままの状態にしておくと皮膚炎になることがありますので、しっかり乾かして下さい。 大型犬にとって重要な運動は、1日少なくとも2時間は必要となり、できれば定期的に泳がせることも大切です。 そのほか1歳前後のころは、元気いっぱいで人に跳びかかったり、大きな鳴き声で吠えることがありますので、基本的なしつけを怠らないよう注意しましょう。