オオカミのような精悍な容姿が特徴のシベリアンハスキーは、見た目は強そうでこわいイメージですが、人にはとても友好的な性格で飼い主さんに従順な犬と言われています。 原産国はアメリカで100年以上前にベーリング海峡を渡ってアメリカに来ると、アラスカで犬ぞりを操縦する人の間で運動能力の高さが評価され、犬ぞり用の犬として人気になったそうです。 日本ではバブルと呼ばれた時代に、ハスキーが大流行しました。 ですが、しつけが比較的難しい犬種であったり、日本の高温で多湿な気候になじめないなどの理由で、一度人気が下がりました。 そんな中、時代が進むにつれ日本人の犬の飼育環境、飼育技術が整い、ハスキーのような犬種でもしっかりとトレーニングをこなせるようになり、その人気が再び高まりつつあります。 この記事では、シベリアンハスキーの特徴や飼育のポイントについて解説いたしますので、ぜひご覧ください。
1.シベリアンハスキーという犬種の特徴
シベリアンハスキーはいったいどんな犬種なのでしょうか? 性格・行動・体の特徴に分けて解説します。
1) 性格や気質
シベリアンハスキーは好奇心が強く、自分で考えた行動をする犬と言われています。
そのためしつけのトレーニングは容易でなく、初めて犬を飼う方には飼育難度が高いと言われています。
オオカミ似の外見とは裏腹に人と接することを好む性格で、とくに子供にはよく慣れ、遊び相手として最高のパートナーです。
2) 特徴的な行動
行動面では俊敏性があり自由に放浪してみたい欲求を抱いており、運動不足などストレスが蓄積すると神経質になったり、内気になることがありますので、運動不足にならないようにする必要があります。
シベリアンハスキーは賢く従順ですので、どのような仕事や作業でも喜んで取り組む優れた行動が特徴の犬です。
3) 体の特徴
寒さに強く丈夫なからだで健康問題は少なく、体形はとくに胸、背中の力強さと後肢の筋肉の発達が特徴的であり、優秀なソリ犬として有名です。
生まれつき清潔で犬の体のニオイがあまりしないと言われており、その被毛は厚いダブルコートで覆われています。
毛色はさまざまな色調のグレー、シルバー、サンド、レッド、ブラック&ホワイトなど多数、そして瞳は印象的なブルーかブラウンになり、なかには両眼の色がそれぞれ異なる犬もいます。
2.シベリアンハスキーの飼育ポイント
シベリアンハスキーは大型犬なので、日本では飼うのが難しいかもしれませんが、飼育のポイントを解説していきます。
1) 十分な散歩や運動が必要
運動不足がストレスに繋がりやすい犬ですので、毎日の散歩は長時間しっかり行うことが基本となります。
十分な運動量の確保のため他の犬と一緒に走らせたり、遊ばせたりすることが更に重要です。
2) お手入れ
ダブルコートは、上毛は少しかためで直毛、下毛が柔らかく密生しているため、毛のお手入れは週に1度入念なコーミングとブラッシングが必要です。
とくに抜け毛が多くなる春から初夏の換毛期は、お手入れの頻度を増やし、毛や皮膚の衛生管理を行いましょう。
~関連記事~
● 南極観測隊で活躍したカラフト犬の魅力
● 犬好きにおススメ!犬ぞりレースの魅力紹介
● 南極観測隊で活躍したカラフト犬の体の秘密
● 笑顔がチャーミングなサモエドについて