犬がよだれを垂らすことは、飼い主にとって気になる現象です。 特に、普段はあまりよだれを垂らさない犬が突然大量に垂らすようになると、何か問題があるのではないかと心配ですよね。 この記事では、よだれが多く出やすい犬種、よだれが出る理由、そして対処法について詳しく解説します。
よだれが多く出やすい犬種
特定の犬種は、遺伝的な特徴や身体的な構造から、他の犬よりもよだれを垂らしやすいです。以下に代表的な犬種を挙げます。
ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボストンテリア、パグ等の短頭種
短頭種は熱を気化して逃すのが苦手です。
そのため頻繁に口でハァハァと「パンティング」という呼吸を行うため、よだれが出やすいです。
ゴールデン・レトリバー、セント・バーナード等の大型犬
唇が垂れている犬種はよだれが自然と垂れやすい構造です。
それに対しボルゾイ等、マズルが細長く唇が垂れていない犬種は比較的よだれが少ないようです。
ミニチュア・ダックスフント、トイ・プードル、イタリアン・グレーハウンド等の小型犬
歯周病の影響でよだれが出てしまうこともあります。
小型犬は顎の大きさに対して歯が大きく、汚れが溜まりやすいため、歯周病になりやすいことも原因です。疾患が疑われるもの
よだれの増加が病気の兆候である場合もあります。 いつもと違う状態のよだれであったり、長時間止まらない場合は以下をチェックし、該当した場合は獣医師に診てもらいましょう。
口腔疾患
歯周病や口内炎などの口腔の問題は、痛みや不快感によってよだれが多く分泌されることがあります。
よだれに血が混ざっていたり、臭うことがあります。
消化器系の問題
吐き気や消化不良、胃酸過多等の消化器系に問題がある場合は、唾液の分泌を増加させることがあります。
中毒・誤飲
有毒な物質(犬が食べてはいけないもの)や、おもちゃ等を誤って摂取した場合、嘔吐や泡状のよだれを分泌します。
神経系の問題
てんかんや顔面麻痺等の神経系の異常の場合、よだれの分泌量を適切にコントロールできず、過剰に分泌されることがあります。
熱中症
ぐったりして大量のよだれが出ている場合は、熱中症の可能性があります。
涼しい場所に犬を移動させ、体を冷やし、水を飲ませる応急処置を行い、すぐに獣医師に診てもらいましょう。
よだれが多い正常な理由
犬がよだれを垂らすのは、必ずしも病気や異常を示すわけではありません。以下の正常な理由の一例をチェックしてみてください
食欲
食べ物の匂いを感じると、唾液腺が刺激され、反射的によだれが出てきます。
興奮
散歩や遊びの時間、飼い主とのふれあいなど、犬が興奮している時に自然に唾液が分泌されます。
暑さ
犬には汗腺が肉球にしか存在しないため、暑いときは口でハァハァと「パンティング」という呼吸を行って体内の熱を気化して逃がします。その時によだれが多く出ます。
暑い日や運動後のよだれは体温調節のためと考えてよいでしょう。
ストレスや不安
新しい環境や他の動物との接触など、ストレスを感じると唾液が分泌されやすくなります。
車酔いでもよだれが出ることもあります。
これらが原因のよだれは、ほとんどが水っぽいサラサラのよだれであるため、心配する必要はないでしょう。
対処法
よだれが多く出ている場合の対処法は、原因によって異なります。以下のポイントを参考にしてください。
健康チェック
まずは、獣医師による健康診断を受けることが重要です。
特にいつもと様子が違うよだれの場合や、他の症状(食欲不振、元気がないなど)がある場合は、早めの受診をお勧めします。
口腔ケア
口腔疾患が原因の場合、定期的な歯磨きや口腔ケアが必要です。
動物病院で専門的なクリーニングを受けることも考えましょう。
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環境管理
ストレスや不安を軽減するために、安心できる環境を整えてあげることが大切です。
特に、過度な騒音や刺激を避けられるような環境を作りましょう。
暑さ対策
暑い季節は室温に注意し、散歩の時間帯を工夫することが大切です。
まとめ
犬のよだれは、正常な現象であることが多いですが、異常な場合もあるため、この記事の項目を参考にしてみてください。 特に、病気が疑われる場合や、ストレス・不安が原因のようであれば、早めに獣医師に相談しましょう。