• 犬の健康
  • 2025/01/08

犬の負担が少ないダイエット方法|継続重視の減量で無理なく肥満解消!

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「最近、愛犬が太ったように感じる。」 「体重が増え続けて減らない……このままじゃ肥満になりそう。」 「獣医師さんから愛犬のダイエットをすすめられた。」 『でも、犬のダイエットって何をすればいいの?』 このように、わんちゃんの肥満解消のためにダイエットをしたいと思うものの、まず何からしたらよいか悩んでしまう飼い主さんは多いと思います。 また、痩せてほしいと思う一方で「あまり厳しいダイエットはさせたくない」「愛犬がつらい思いをするダイエットは気が進まない」と感じているのではないでしょうか。 そこでこの記事では「わんちゃんを第一に考えた」ダイエット方法を解説。 わんちゃんの負担を最小限に抑えて痩せる方法や、わんちゃんも飼い主さんもストレスに感じづらい継続しやすい減量方法を知ることができます。 この先も、わんちゃんが幸せに楽しく長生きできるよう、やはり肥満は解消すべきです。 まずは、ダイエットを成功させる秘訣からご紹介するので、ぜひご覧ください。

愛犬のダイエット成功を左右する「4つの大原則」

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わんちゃんのダイエットを始める前に、まず以下の4つをよく理解しておきましょう。 ①ダイエットは獣医師さんと一緒に ②厳しい食事制限や無理な運動はしない ③すぐに結果を出そうとしない ④家族全員が一丸となってダイエットに参加する これらの大原則を守らなければ、ダイエットはまず成功しません。 それどころか、かえってわんちゃんに負担をかけてしまう可能性があります。 どれも大切なことなので、ダイエット中は忘れずに心がけてください。

①ダイエットは獣医師さんと一緒に

わんちゃんのダイエットは、かかりつけの獣医師さんと二人三脚で行いましょう。
飼い主さんの独断や自己流によるダイエットは、以下のような別の問題を引き起こす可能性があります。


  • 無理なダイエットによる体調不良
  • 間違った減量による病気の発症
  • 隠れた病気の悪化(病気による肥満の可能性)

無理なダイエットによる体調不良と間違った減量による病気の発症


本来、ダイエットメニューや1日の食事量(摂取カロリー)などは、わんちゃんの犬種や体重、肥満レベル、年齢、運動量、病気の有無といった個々の状態を細かく観察したうえで、それを考慮した適切な内容を考えるべきです。


これは人間のダイエットと一緒といえます。
実は、病院で受ける人間の肥満治療も、個人個人の健康状態やライフスタイルなどからその人に適切な、無理のないダイエットプログラムを立てるのが一般的です。


運動や食事なども、医師や管理栄養士がその人に適したものを選び指導します。


なぜそこまでするのかというと単純に危険だからです。
そもそも肥満とは、さまざまな病気のリスクを持っている状態といえます。


無理なダイエットや間違った減量法で体に負担がかかれば、体調不良を起こしたり、別の病気を招いたり、持病が悪化したりする可能性は十分に考えられます。
何が病気につながるかわからない、綱渡りの状態をイメージしてください。


それはわんちゃんも同じです。
わんちゃんが安全に体重を落とすためにも、獣医師さんからの指導は欠かせません。


▼参考サイト

白金高輪駅前内科・糖尿病クリニック「肥満(ダイエット)外来※保険診療」

田園都市高血圧クリニック かなえ「ダイエット外来」

平和記念医院「肥満外来(ダイエット外来)」



隠れた病気の悪化(病気による肥満の可能性)


もうひとつ注意したいのが、病気による肥満です。
つまり、太ってしまうのは病気が理由で、痩せるにはダイエットでなく治療が必要となるケース。


肥満を症状に持つ代表的な病気には、たとえば「甲状腺機能低下症」や「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」があります。


このような病気ですべきことは、ダイエットでなく「治療」です。
そうとは知らず、ダイエットを行っては、わんちゃんも、また飼い主さんも結果が出ないと苦しみ続けることになります。


このとおり、安易に自己流のダイエットを行うのはおすすめしません。
「ダイエットのためだけに動物病院に行っていいの?」と思わず、まずは動物病院で愛犬の健康状態とともに適切なダイエット方法を相談しましょう。


それを大前提として、本記事で紹介するダイエット方法を実践されるのがベストです。



相談前に1日の愛犬の食事内容をスマホで撮っておこう!


ちなみに割とあるあるな話をひとつ。
獣医師さんもやんわりと「ダイエットした方がいいですねー」というだけで話を終え、具体的な話をしてくれないというケースは多いのではないでしょうか。


だからこそ、飼い主さんもダイエット指導を獣医師さんから受けるという意識がそれほどないのだと個人的には思っています。


筆者の勝手な想像ですが、獣医師さん側も、ひと様のわんちゃんにしつこく「肥満だ」「痩せろ」とは言えず、あえてサラッと話を流しているのかもしれません。
ここは飼い主さんが一歩踏み込んで、適切なダイエット法を聞くのがよいでしょう。


おすすめは動物病院へ相談する前に、わんちゃんの1日の食事内容と食べているドッグフードの内容(パッケージ裏に情報)をスマホで撮っておくことです。


それを獣医師さんに見せてください。
ここまですれば、獣医師さんも飼い主さんに改善意欲があると考え、親身になって具体的なアドバイスをしてくれるようになります。


ダイエットを効率的に成功させるためにも、獣医師さんの手を積極的に借りるようにしましょう。



②厳しい食事制限や無理な運動はしない

言うまでもなく、急な食事制限や無理な運動は健康に良くありません。


無計画な食事制限は、かえって栄養不足になります。
また、いきなり運動量を増やすダイエットも体に負担がかかり、かえって足腰を悪くする可能性もあるため絶対にやめましょう。


もちろん、精神的なストレスも高いです。
とくにシニア犬や老犬、持病のあるわんちゃんは急なダイエットによって体調を崩してしまうケースがあります。


そして何より、人間同様「我慢ばかり」では楽しくありません。
もし何か褒められるようなことをしたときは、気持ちよくご褒美をあげる(もちろんカロリー計算のうえで)くらいの心の余裕を持ってダイエットに取り組みましょう。



③すぐに結果を出そうとしない

わんちゃんのダイエットは、そもそも長期で取り組むものとお考えください。
すぐに結果が出るものではありません。


最低でも数か月や半年はかかると理解しておきましょう。
また、同じダイエットでも結果の出方は「十犬十色」です。


何をやっても体重が減らない期間のあるわんちゃん。
体重が落ちないまま、停滞してからやっと少し減量するわんちゃん。
少しずつ、じわじわと体重が減るわんちゃん。
なぜか一時的に体重が増えてしまうわんちゃん。


このように、ダイエットを始めてしばらくは思うような結果は現れません。
それでも、飼い主さんは焦らないようにしてください。



④家族全員が一丸となってダイエットに参加する

わんちゃんのダイエット成功には、家族全員がごはんやおやつなどの決められたルールを絶対に守るといった協力体制が欠かせません。


というのも、ダイエット失敗の要因のひとつが家族による「抜け駆け行為」だからです。
たとえば、家族の誰かが「かわいそうだから」とルールを破り、こっそりおやつをあげてしまっていたケース。


これが非常にやっかいで、わんちゃんのダイエット成功の足を大きく引っ張ります。
そもそも太ることは簡単ですが、痩せることは本当に大変で、だからこそダイエットは長期化することがほとんどです。


しかし、このような抜け駆け行為があると、わんちゃんもその行為をよく覚えており、段々としつこく催促するようになっていきます。


ダイエットは、ますます長期化するでしょう。
そして、根負けした家族による、さらなる抜け駆け行為でダイエットはぐだぐだに。
肥満解消の道のりが遠のくという悪循環が発生します。


これを阻止するためにはやはり「いかに肥満が愛犬にとってよくないことか」を家族みんなが心の底から理解する必要があるのではないでしょうか。
たとえば、このような話をしてみることをおすすめします。

  1. 「愛犬の寿命が短くなる」という話
  2. 「老犬になったとき苦しい余生を過ごす」という話
  3. 「治療費が高額になる」という話

「愛犬の寿命が短くなる」という話


ある研究調査によって適正体重のわんちゃんに比べて肥満のわんちゃんは、数年ほど寿命が短くなることがわかっています。


そもそも人間と同じで、わんちゃんにとっても肥満は万病のもとです。
がんや心臓病、呼吸器、骨、関節の病気。
肥満によって引き起こされる病気の数は、挙げたらきりがありません。


さらに、このような病気を早期発見するための検診時にも、肥満は悪影響を及ぼします。
たとえば、あまりにも体内の脂肪が厚すぎて、エコー検査ができない子もいました。


その子は最終的に開腹をしたようですが、肥満はこのように不必要な負担を愛犬に強いることもあるのだと理解しておく必要があるでしょう。


そして、病気にかかった際の手術で欠かせないのが「全身麻酔」です。
全身麻酔には、大なり小なりリスクがつきものですが、肥満のわんちゃんは全身麻酔のリスクが上がるといわれています。


あまりにも抜け駆け行為が過ぎる家族に対しては、最終手段としてあえて大げさに、そして厳しい言い方で「愛犬の寿命を縮める行為」だと言ってみてはいかがでしょうか。


▼参考サイト

鳥取大学農学部「犬と猫の肥満と疾患—肥満が悪影響を及ぼす疾患— 鳥取大学獣医内科学教育研究分野 教授 日笠 喜朗」



「老犬になったとき苦しい余生を過ごす」という話


こちらも脅すような表現で恐縮なのですが、実際にありえる話です。


肥満のわんちゃんは常にだるそうで、無気力状態の子がほとんど。
一日中、横になっているという話は多いです。
その結果、どんどん筋力も落ち、寝たきりにもなりやすいといえます。


意識がはっきりしているのに思い通りに動けない。
そんな寝たきり生活は、想像以上につらいものです。


また、肥満のわんちゃんは足腰を痛めやすく、これまで好きだったお散歩や遊びが早い段階でできなくなる可能性もあるでしょう。


さらに、脂肪が気管を圧迫するため、常に息苦しい思いをさせてしまいます。


わんちゃんにそのような余生を過ごさせるのは、みなさん本望ではないはずです。


大切な家族の一員に、この先も楽しく過ごしてもらいたい。
その気持ちとみんなが協力してダイエットに参加する意味をあらためて伝えてみましょう。



「治療費が高額になる」という話


お金の話なんてナンセンス、だと思われるかもしれません。
しかし実際問題、肥満だと非常に高額な治療費や薬代がかかります。


手術に使う麻酔も薬も、基本的に体重がベースとなるからです。
肥満というだけで、それぞれの金額が跳ね上がると思っておきましょう。


さらに忘れがちなのが、病気の多くはシニア犬や老犬など高齢期に集中するということ。
一方で、シニア犬や老犬のダイエットは運動量がどうしても限られているため、なかなか痩せづらいという現実があります。


▼犬猫の年間医療費(年齢別)

説明文

画像:ペット保険のアニコム損保


つまり、ダイエットは早い段階で徹底して行うのがおすすめ。
高齢になり病気が増え始め、治療費や薬代が高く感じてから「もう少し痩せてくれないかなあ」と思ってもなかなか難しいという話です。


以上のとおり、家族が一丸となってダイエットを始められる準備が整ったら、次のステップ「食事改善」によるダイエットを行っていきましょう。


犬のダイエット方法【食事編】

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わんちゃんを肥満にさせる原因の多くは「食べ物」です。 より具体的に言うと、 『1日に摂取するカロリーが、お散歩や運動で消費するカロリーを上回っている』 の一言に尽きます。 そして、わんちゃんが太る理由のほとんどは、飼い主さんによる以下のような行為です。 ・おやつのあげすぎ ・高カロリーなおやつをあげている ・ごはんの量が多い(適量でない) ・愛犬の状態が考慮されていない過度な「トッピング」 ・間違った知識による「完全手作り食」 ・人間の食べ物をあげている 早い話がこのような行為を無くせば、わんちゃんの肥満は自ずと解消されます。 とはいえ、いきなり一切のおやつを禁止し、ごはんの内容を変え、量も回数も減らすというのは、わんちゃんの負担となるのでおすすめしません。 そこで、わんちゃんの楽しみを奪わない食事改善を行う必要があります。 ここからは、わんちゃんへの負担が少ない食事のダイエット方法を見ていきましょう。 ・おやつを見直す ・ドッグフードに不要なトッピングはしない ・ドッグフードを見直す ・1日のごはんの回数を増やす ・ゆっくり食べさせる工夫をする ・人間の食べ物はあげない

おやつを見直す

まず簡単に始められるダイエットは人間同様「間食をやめる」ことです。


うれしそうに食べるわんちゃんが可愛くて、ついついおやつをあげてしまっている。
そのような飼い主さんは、世界中にあふれていると思います。


とはいえ、おやつは「嗜好品」。
本来はドッグフードだけで1日の栄養素は十分なので、おやつは必要はありません。
つまりは、余分なカロリーでしかないのです。


心を鬼にして、おやつはあげないようにしましょう。


ただし、いきなり一切のおやつを無くすのは少し酷です。
そこで、以下のような負担の少ない方法でのダイエットをおすすめします。


  • 少しずつおやつの量を減らしていく
  • おやつをドッグフードで代用する
  • おやつは「低カロリーのもの」や「野菜」に変える
     (1日に必要なカロリーの10%以内におさめる)

いずれにせよ、おやつをあげた分だけ、ごはんの量は減らしましょう。
1日に摂取してよいカロリー数にごはんも、おやつも、きっちりおさめて超えないようにすることがダイエットの鉄則です。


おすすめは、事前に1日のおやつとごはんをカロリー数を元に小分けしておく方法。
こうすることで、おやつのあげすぎを防ぐことができます。


1日の必要カロリー数は、以下のようなカロリー計算サイトでも見ることができます。

わんちゃんの現在の体重やライフステージ等を選択すると、以下の例の画像のように理想体重や必要なカロリーを計算してくれます。


計算結果イメージ

画像:日本動物医療センター「ペットの1日フード量計算(犬・猫)」


ただし、最初にもお伝えしたとおり、できる限り獣医師さんにわんちゃんの様子を見てもらったうえで、適切な摂取カロリー数を算出してもらうことをおすすめします。



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【関連記事】犬がおやつを欲しがるときの対処法3選



ドッグフードに不要なトッピングはしない

わんちゃんの肥満を解消するには、不要なトッピングを控えましょう。
肥満になってしまうのは、トッピングの分だけカロリーがオーバーしているからです。


「ドッグフードだけだと物足りないのでは?」
このような飼い主さんの意向で本来不要な、そして過剰なトッピングをしているケースは多々あります。


市販されているドッグフードは「総合栄養食」のものがほとんどです。
総合栄養食とは、わんちゃんに必要な栄養バランスが計算されており、すでに過不足なく揃っているフードのこと。


つまりは、このフードと水だけでわんちゃんが十分生きられるといえます。
トッピングを少しずつ減らし、1日の摂取カロリー数におさまるようにしましょう。


なお、トッピングがないとごはんを食べてくれないという場合は、以下をお試しください。
おすすめのヘルシー食材については、次でご紹介します。


・温めてにおいを立たせる(レンジで温めたる・ぬるま湯でふやかす)
・ヘルシーな食材をトッピングする



ドッグフードを見直す

そもそもドッグフードは、わんちゃんに適した給与量をしっかり測ってあげていますか。
なんとなくの量であげている方は、1日の摂取カロリー数を参考にわんちゃんに合った量のドッグフードを与えてみてください。


また、フード量を大幅に減らす必要がある場合は、いきなり減らさないようにしましょう。
段階を踏んで、徐々にフード量を減らすのがポイントです。


なお、各ドッグフードのパッケージに記載されている給与目安量は、体重のみで算出した大まかな量となっています。
あくまで参考程度にご覧ください。


もしフード量が減ることで、わんちゃんの催促がひどくなったり、ストレスを感じている様子が見られたりしたら、以下を行ってみましょう。



①ダイエットフードに切り替える
②ヘルシー食材による「かさ増し」
③遊びや散歩の時間を増やす(運動不足やストレスの解消)


①ダイエットフードに切り替える


低カロリーなダイエットフードであれば、同じフード量でも摂取カロリーを抑えられます。
通常のフードでダイエットするよりも、ストレスは少ないでしょう。


ただし、ダイエットフードもまた、そのわんちゃんごとに適切なものがあります。
必ず、かかりつけの獣医師と相談のうえお選びください。


そして、フードを変えるときも、いきなりダイエットフードを100%を与えるのではなく、数日間かけて切り替えるようにしましょう。
初めは、これまでのフードにダイエットフードを10%ほど加え、割合を20%、30%と徐々に増やしていくとよいです。


それでもダイエットフードを食べてくれないのであれば、温めてにおいを立たせたり、次で紹介するヘルシーな食材による「かさ増し」をおすすめします。



②ヘルシー食材による「かさ増し」


「ダイエットフードを食べてくれない。」
「トッピングしないとごはんを食べてくれない。」


このようなわんちゃんは、フード量を減らして、その分「かさ増し食材」をトッピングするダイエット方法がおすすめです。


ダイエットにおすすめな低カロリーな「かさ増し」食材を見てみましょう。

  • 絹ごし豆腐:56kcal
  • レタス:11kcal
  • 白菜:13kcal(ゆで白菜:13kcal)
  • 小松菜:13kcal(ゆで小松菜:14kcal)
  • キュウリ:13kcal
  • 大根:15kcal(ゆで大根:15kcal)
  • オクラ:26kcal(ゆでオクラ:25kcal)
  • ブロッコリー:37kcal(ゆでブロッコリー:30kcal)
  • 無糖ヨーグルト:56kcal

ご覧の通り、ほかの一般的な「かさ増し食材」のなかでも、群を抜いて低カロリーです。


豆腐は、野菜よりもカロリーが少し高いものの、ボリュームと噛み応え出るためおすすめ。
また、ヨーグルトは、独特な香りが好きなわんちゃんも多く、フードにしっかりまとわりつくため、ほかの食材のようにトッピングだけ食べるというのを予防することができます。


食材 100gあたりのカロリー
ささみ(生)
(ゆでささみ)
98kcal
(121kcal)
たら(まだら:生) 72kcal
たら(すけとうだら:生) 72kcal
カワハギ 77kcal
カレイ(まこがれい) 86kcal
(138kcal)
カレイ(まがれい) 89kcal
(104kcal)
絹ごし豆腐 56kcal
木綿豆腐 73kcal
納豆(各種) 184~248kcal
おから(生) 88kcal
おから(乾燥) 333kcal
イチゴ 31kcal
38kcal
スイカ 41kcal
りんご(皮なし) 53kcal
バナナ 93kcal
レタス 11kcal
白菜(ゆで白菜) 13kcal
(13kcal)
小松菜(ゆで小松菜) 13kcal
(14kcal)
キュウリ 13kcal
大根(ゆで大根) 15kcal
(15kcal)
ホウレンソウ(ゆでホウレンソウ) 18kcal
(23kcal)
トマト(ミニトマト) 20kcal
(30kcal)
キャベツ(ゆでキャベツ) 23kcal
(19kcal)
オクラ(ゆでオクラ) 26kcal
(25kcal)
ニンジン(ゆでニンジン) 32kcal
(28kcal)
ブロッコリー(ゆでブロッコリー) 37kcal
(30kcal)
無糖ヨーグルト(プレーンヨーグルト) 56kcal

参照:文部科学省「食品成分データベース(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)」


果物は低カロリーですが、果糖が多いため毎日の食事には不向きです。
トマト・キャベツ・ニンジンも低カロリーではあるものの、糖質が野菜のなかでは意外と高く注意が必要といえます。


そして、本来、わんちゃんは野菜のような食物繊維の多い食べ物の消化は苦手です。
かさ増ししたいから、といってあげすぎには注意し「細かく切って湯通しする」「電子レンジで温める」といった消化がしやすいよう下処理をすることも忘れずに。


持病のあるわんちゃんは、食べていけない食材もあります。
しっかり獣医師さんと相談したうえ、かさ増し食材を選ぶようにしましょう。



③遊びや散歩の時間を増やす(運動不足やストレスの解消)


あまりにも食欲旺盛で、ごはんを催促するわんちゃんのなかには、運動不足やストレスで暴食に走っているケースもあります。


そこで、遊びの時間やお散歩の時間を増やすこともぜひお試しください。
実際、お散歩の時間を長くしたり、ボールや綱引きで遊ぶようになってから、食べ物の催促が減ったわんちゃんもいるようです。



1日のごはんの回数を増やす

同じごはん量でも、複数回に分けて食べた方が満足感が高まります。
むしろ回数が増えるので、わんちゃんもうれしいなんてことも。


そこで、1回のごはんの量を減らし、1日のごはんの回数を増やしてみましょう。
とても簡単ですが、これも立派なダイエットとなります。



ゆっくり食べさせる工夫をする

少量でも満足感を高めるには、早食いをやめさせることもおすすめです。
そのため、以下のようにゆっくりと食べさせる工夫を考えてみましょう。

  • 早食い防止の皿を使う
  • 知育おもちゃでごはんを食べさせる
  • 飼い主さんの手で少しずつ食べさせる
  • ケージの中など特定の場所にフードをまき散らして食べさせる

こうすることで、一粒一粒ゆっくり食べてくれます。



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人間の食べ物はあげない

「少しだけなら……。」
「ドッグフードを食べてくれないから。」


このような理由で、人間の食べ物をあげるのは絶対にNG!
人間の食べ物の多くは、わんちゃんにとってかなりの高カロリーだからです。


飼い主さんたちの食事中にしきり食べ物をせがむようであれば、このときだけ特別なおもちゃで遊ばせたり、寂しいですが食事中はわんちゃんを別の部屋に移すことも検討しましょう。


なお「完全手作り食」もまた、あまりおすすめできません。
手作り食の多くは、カロリー計算など犬の栄養管理に関する専門知識を持っている方や、わんちゃんの健康を獣医師や動物看護師レベルで把握できている方でなければ、そのほとんどは栄養が偏ったものになってしまうケースがほとんどだからです。


実際、手作り食によって、栄養不足になってしまったわんちゃんもいます。
わんちゃんが太ったなと感じた際は、手作り食をいったん中断して、ひとまずドッグフードに変えるだけでももしかしたら効果がでるかもしれません。



(補足)運動量を増やせば食事ダイエットは不要?


「ごはんやおやつはそのままで、運動量を増やしたらいいのでは?」


このように考える飼い主さんは多いと思います。
しかし、残念ながら食事改善なくして運動によるダイエット効果は期待できません。


そもそも運動自体がある程度、減量のできている子でないと体に負荷がかかり過ぎます。
また、カロリーオーバーな食事を消費できる運動を継続するのは意外と難しいものです。


たとえば、お散歩は天候や季節によっても左右され、できない日もでてくるでしょう。
そのようなときにお散歩のかわりになり、かつ過剰な摂取カロリーを消費できるほどの運動というのはなかなか多くありません。


つまり、食事改善の方がダイエットでできることが多いのです。
食事ダイエットをしっかり頑張って成果を出していきましょう。


犬のダイエット方法【運動編】

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食事ダイエットで摂取カロリーを抑えたら、今度は消費カロリーを増やしていきましょう。 運動に関するダイエットのポイントを2つご紹介します。 ・本格的な運動は「痩せ始めてから」でOK ・室内や庭で遊ぶこともダイエットになる

本格的な運動は「痩せ始めてから」でOK

いきなり長距離のお散歩や坂道、階段を上らせるなど過度な運動はさせないようにしましょう。


わんちゃんの体に負担がかかり過ぎるからです。
足腰や心肺機能に負担がかかり、別の病気を引き起こしてはいけません。


まずは、いつもの散歩を食事改善と一緒に行っていくこと。
そのあと、少しずつ食事改善の効果が出始めたら、以下のような運動を本格的に取り入れていきましょう。


  • 散歩で歩くスピードを速める
  • 散歩の距離を延ばす
  • 散歩の時間を増やす
  • 坂道や階段を散歩に取り入れる
  • ドッグランやドッグプール、ドッグスポーツに行く

また、太ってしまったのは、そもそもわんちゃんにとって適切な散歩量でなかった可能性もあります。
以下を参考に、わんちゃんが満足できるような散歩量を日々意識しましょう。


▼基本の散歩量の目安

犬種例 散歩量
小型犬 (トイプードル、ミニチュアダックスフンド、チワワ) 15分~30分ほど(1日に1回)
中型犬 (柴犬、コーギー、フレンチブルドッグ、ボーダーコリー) 30分~40分ほど(1日に2回)
大型犬 (ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、シベリアンハスキー、ダルメシアン) 1時間ほど(1日に2回)

※犬種や体格、性格など個体差があるためあくまで目安


【関連記事】犬の散歩は1日何回?体格ごとの適切な回数・頻度・時間



室内や庭で遊ぶこともダイエットになる


お散歩は、天気や季節によってできないこともあるでしょう。
その際は、庭や室内で遊ばせることも良い運動になります。


ボール投げや綱引き、宝探しなど。
わんちゃんの様子を見つつ、遊びを運動に取り入れてみましょう。


【関連記事】室内でも愛犬と楽しめる遊び「ノーズワーク」を動画付で解説!



運動によるダイエットは、わんちゃんが嫌がったらそこで止めるのが鉄則です。
もしあまりにも歩いたり、運動したりするのが辛そうであれば、足腰や心臓に痛みを抱えている可能性もあるため、一度動物病院で診てもらったほうがよいでしょう。


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まとめ

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今回は、わんちゃんのダイエット方法について見ていきました。 もう一度、わんちゃんの負担にならないダイエット方法をおさらいしてみましょう。

▼愛犬のダイエット成功を左右する「4つの大原則」

  1. ダイエットは獣医師さんと一緒に行う
  2. 厳しい食事制限や無理な運動はしない
  3. すぐに結果を出そうとしない
  4. 家族全員が一丸となってダイエットを遂行する

▼犬のダイエット方法【食事編】

  • おやつを見直す
  • ドッグフードに不要なトッピングはしない
  • ドッグフードを見直す
  • 1日のごはん回数を増やす
  • ゆっくり食べさせる工夫をする
  • 人間の食べ物はあげない

▼犬のダイエット方法【運動編】

  • 本格的な運動は「痩せ始めてから」でOK
  • 室内や庭で遊ぶこともダイエットになる

ただし、ダイエット中に以下のような様子が見られたら、何か病気が隠れていたり、体調が悪くなっている可能性があります。


  • 毛ヅヤが悪い
  • 毛がパサパサになる
  • 足先が冷たい
  • 爪が割れる
  • 元気がない
  • 体がダルそう

かかりつけの動物病院ですぐに診てもらいましょう。


大切なことは、わんちゃんも、飼い主さんも無理はしないこと。
それがダイエット成功の秘訣です。


少し疲れたなと思ったら、ダイエットを中断するという選択もまた必要。
ぜひ、わんちゃんと飼い主さんのペースに合ったダイエットを見つけてください。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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