犬は社会的な動物です。 多頭飼いの家庭や、お散歩やドッグランで他の犬と関わることがあるでしょう。 このような場合、すべての犬が互いに仲良くできるわけではなく、相性が悪い犬もいて喧嘩になってしまうこともあります。 この記事では、犬同士の仲が悪いときのサインとその対処法について詳しく解説します。
犬同士の仲が悪いサイン
犬同士の仲が悪いサインとして、以下の7点があります。
- 吠える・唸る 犬が互いに低い声で吠えたり唸ったりする場合、警戒や攻撃のサインです。特に唸り声は「自分のスペースを侵害しないで」といった意味で発していることが多いです。
- 体の緊張 犬同士が近づいたとき、背中の毛が逆立っていたり、体が硬直している場合は警戒心の表れです。耳を後ろに倒したり尻尾を下げている、もしくはピンと立てている場合も、恐怖や警戒心を表すボディランゲージです。
- 目をそらす 犬同士が目を合わせない場合、もしくは片方の犬だけ目を合わせない場合は、関わりたくない・争いたくないという気持ちがあるのかもしれません。犬が目をそらすのは、相手に「自分は敵意が無いですよ」と伝えるボディランゲージです。犬自ら衝突を避けようとしているサインです。
- 距離を置く 犬同士があまりにも距離を置いている場合、互いに関わりたくないと思っている可能性があります。犬は本来、群れを作り仲間と近くにいる生き物のため、距離を置いている場合は、相性が悪いと考えられます。
- 見つめ合う 犬同士が見つめ合っている場合は、相手の動きを伺い、攻撃しようとしている可能性があります。飼い主さん同士がしっかりとリードを持ち、距離を保ちましょう。
- 威嚇行動 歯をむき出しにして相手の犬に見せている場合は、威嚇や警告を表しています。このサインは喧嘩の直前に見せることが多いので、すぐに犬同士を引き離しましょう。
- 攻撃行動 相手の犬に向かって激しく吠える、飛び掛かる、鼻先で小突く、軽く噛むといった行為が見られた場合は、すぐに犬同士を引き離し、お互いが見えない場所に移動しましょう。
仲が悪い理由
社会化不足
幼少期に他の犬と接触する機会が少ないと、他の犬にどう接していいかわからず、恐怖心や攻撃性を持ってしまうことがあります。
テリトリーによるもの
自分のテリトリーを守るために、他の犬に対して攻撃的になることがあります。
例えば、自分のテリトリーの自宅敷地内では他の犬を威嚇してしまっても、公園など自分のテリトリー外であれば他の犬と仲良くできる場合があります。
性格の相性
一部の犬は他の犬と性格が合わず、どうしても仲良くなれない場合があります。
その場での対処法
犬同士の交流の場での対処法を解説します。
犬それぞれの性格を理解する
犬にはそれぞれ性格や犬種特有の特性があります。
シャイな犬や攻撃的な犬、特定の犬種やサイズが苦手な犬もいます。
自分の犬・相手の犬の特性を理解し、相性の良い犬との接触を心がけると良いでしょう。
飼い主さん同士、挨拶も兼ねてお互いのわんちゃんの性格を話してみるのもいいでしょう。
見守る
犬同士が仲良くなるには時間がかかることがあります。初対面の時は一定の距離を保ちながら、互いの様子を見守ることが大切です。
犬同士が仲良くなっても、ドッグラン等では犬から目を離さないようにしましょう。
遊びがエスカレートし、喧嘩に発展する可能性もあるからです。
相性が悪い場合は無理に接触させない
犬同士の仲が悪いサインが当てはまっている場合は、トラブルを避けるため無理に接触させないことです。
ドッグランでリードを付けていないときに犬同士が喧嘩を始めてしまった場合は、大きな音を出して犬の気をそらしたり、お散歩バッグ等、物を犬同士の間に入れて喧嘩を止めてください。
飼い主さんの手や足を喧嘩している犬同士の間に入れると、飼い主さんが怪我をする可能性がありますので、可能な限り前述の方法で喧嘩を止めてください。
家庭での対策
社会化を促す
犬同士の交流を円滑にするには、早い段階での社会化が重要です。
幼いうちから様々な犬と交流させることで犬同士のかかわり方を学ぶことができるでしょう。
トレーニングをしておく
「待て」や「おいで」等の基本的なトレーニングを行っておくと、犬が興奮しすぎている時にその場から離れさせ、落ち着かせることができます。
プロの助けを借りる
多頭飼いの家庭の犬同士の関係が深刻な場合、ドッグトレーナーや行動専門家の助けを借りることも選択肢です。
専門家の指導のもとで、犬同士の関係をよくする方法を学ぶことができます。
まとめ
犬同士の仲が悪いサインを見逃さないことで、トラブルを避けられます。 また、適切な対処をすることで犬同士の関係を改善し、より楽しい時間を共有できるようになります。