皆さんはノーズワークという遊びをご存知でしょうか? ノーズワークとは、犬の優れた嗅覚を使って行う遊びのことです。 一般的に宝探しのようなあそびなのですが、実はこのあそび、子犬から老犬までどんな犬でも楽しめる優れた遊びなんです。
1. ノーズワークとは
新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか外に遊びに行きづらいため、家のなかでワンちゃんと遊んでいるという方は多いのではないでしょうか? 外で思いっきり遊ばせる時と違い、室内でワンちゃんの欲求を十分に満たしてあげるのはなかなか難しいかもしれません。 また、老犬は若いころに比べ体力が衰えてしまい、外で遊ぶのが難しいという子もいるのではないでしょうか。 こんな時にオススメなのが、嗅覚を使って遊ぶこのノーズワークです。 嗅覚は老犬になっても機能が落ちにくいと言われており、老犬でも充分に楽しめます。 ここからは、室内で犬の年齢に関係なく、飼い主とのコミュニケーションを取りながらできるノーズワークの具体的なやり方をご紹介致します。 ぜひお家でもやってみてください。
2. ノーズワークのやり方
1)用意するもの ノーズワークを始める前に用意するものが3つあります。 ● 穴を開けたタッパー ● 隠すためのダンボール複数個 ● オヤツ(匂いがあるもの) 2)ノーズワークのやり方
ステップ1:ルールを教える
ステップ1では、まず犬にノーズワークのルールを教えます。
具体的には次のように行います。
①犬の目の前でタッパーにおやつを入れ、床に置く
②「サーチ」のコマンドでおやつを探す
これを何回か繰り返して、「サーチ」というコマンドでオヤツを探すという事を認識してもらいます。
このときには、タッパーの蓋は開けた状態にしておいて、見つけた中のエサを食べさせてあげましょう。
犬が充分に認識したら次のステップにいきましょう。
ステップ2:段ボールで隠す
犬がルールを覚えたら、次にタッパーを段ボールで隠してみましょう。
犬も見ているので、先ほどとあまり変わりませんが、成功体験を増やすためにも細かく段階を踏むことが大切です。
①ダンボールを1つ用意して、ダンボールの影におやつを隠す
②「サーチ」のコマンドで、探させて食べさせる
何回か行うと、「サーチ」のコマンドで、餌を探して食べる流れを理解します。
ここまで出来たら、次のステップです。
ステップ3:犬が見ていない時に隠す
いよいよ、ノーズワークの最後の形に挑戦してみましょう。
まず、犬を部屋の外に出したり、一時的にクレートに入れるなどして、隠した場所を見られないようにします。
①犬が見てない時にタッパーを隠す
②犬を連れてきて、「サーチ」のコマンドで探させる
しっかり見つけることが出来たら、次に開けていたタッパーの蓋を締めて少し難易度をあげて挑戦してみましょう。
見つけることが出来たら、沢山誉めながら、タッパーの中のオヤツを与えます。
さらに段ボールの数を増やすことで難易度を上げることができるので、簡単すぎる場合は調整してみて下さいね。
3.ノーズワークのポイント
ノーズワークは比較的簡単に覚えられる遊びですが、気を付けるべきポイントが三つあります。 ポイント①:ルールを教えるときは丁寧に ステップ1とステップ2は、ノーズワークの基本的なルール説明になっています。 この部分をおろそかにするとタッパーにオヤツが入っていることが理解出来なかったり、隠したとたんに探そうとしなかったりして、ゲームが成り立たない事もあるので丁寧に教えてあげましょう。 ポイント②:成功した状態で終わりにする 最後に「見つけられた!」というポジティブな状態で終わることで、次回も遊びに対して積極的になります。 また、成功した状態で終わることで犬の自信にもつながりますので、遊びを終わるときは成功したときにしましょう。 ポイント③:長時間連続してやらない。1回15分〜30分程度にする いくら楽しくても犬の集中力はそこまで長くは続きません。 一回につき大体30分くらいの時間にとどめることで最後まで集中してゲームに取り組むことができます。
4.ドッグトレーナーによるノーズワークのやり方解説動画
ドッグトレーナーの長根さんによるノーズワークの解説動画です。 記事と合わせてご確認ください。
5.終わりに
今回は、子犬から老犬までお家の中でもできる「ノーズワーク」という遊びについて紹介しました。 ノーズワークは室内でも愛犬とコミュニケーションをとりながら楽しめる素晴らしい遊びです。 この記事でご説明したポイントに留意して、ぜひご自宅で愛犬と一緒に楽しんでみてください。