今回は、シャンプーを苦手にならないようにするトレーニングをします。 愛犬が長く健康に暮らすため、衛生面のケアとしてシャンプーは定期的に必要です。 ただ、苦手な犬も多く、「落ち着いて出来ない」「暴れてしまう」という飼い主さんのお悩みがあるのも事実です。 シャンプーは月に1~2回が目安ですが、その度に嫌がっていては、犬の負担にもなりますので、受け入れられるように慣らしてあげる事が大切です。
『犬がシャンプーを苦手にならないようにするトレーニング』を動画で解説
動画を参考に練習していきましょう。
Point:トレーニングをする前に大事な心構え
犬によって異なりますが、何か物事に慣らすには時間がかかります。
また、実際に慣れたかどうか、人が判断することはなかなか難しいです。
大切なこととして、飼い主が犬の気持ちを正しく読み取りながら地道に練習するということ。
例えば、犬が怖がったり嫌がっているとき、
・犬の尻尾が下がる
・耳を後ろに傾けている
・体を小さくしている
・すみっこに寄っている
・逃げ出そうとしている
など
のサインを示すことがあります。慣らしている練習をしているつもりでも、毎回このような反応では、嫌がる経験ばかりすることになって逆効果です。
慣らす練習を上手く進める上で、わかりやすい判断基準となることは、「食べ物を食べるかどうか」です。気持ちに余裕があれば、食べてくれるはずです。食べる事に夢中になっているようなら、慣れてきている証拠ですので、覚えておきましょう。また、次の練習に進む判断基準にしてください。
※慣らす練習は、予防のトレーニングになりますので、ぜひ嫌いになる前の子犬のうちから行う事をおすすめします。
Step1:シャワーを嫌がらない練習
1.お風呂場で朝(晩)ごはんをあげよう
お風呂場、洗面所など、犬を洗うスペースで朝ごはんや晩ごはんをあげましょう。
まずは、シャンプーする場所を好きになる様にしましょう。犬は状況をよく見て覚えているので、その場で自分にとって嫌なことが起こった経験を繰り返せば、その場自体を嫌いになってします。中には、すでにお風呂場に行きたがらない犬もいるかもしれません。犬が自ら進んで入っていくようになるまで繰り返してください。
2.シャワーの音を聞かせながら朝晩ごはんをあげる
次は、シャワーの音を聞かせながら、ごはんをあげる練習です。音を気にせずどんどんと食べてくれるようになるまで繰り返す事です。もし、逃げる事ばかりになってしまう場合は、リードを付けるか、扉をしめて練習するようにしてください。
Step2:ドライヤーを嫌がらない練習
犬からすると、ドライヤーは大きな音のなって風が向かってくる恐ろしいものと思うかもしれません。一度苦手意識を持ってしまうと、そこから克服させるのは至難の業。第一印象をよくしましょう。「ドライヤー=食べ物がもらえるもの」そして、だんだんとドライヤーは気持ちが良いものと感じてもらえるようにしましょう。
1.知育玩具を用意する
コングを上手く活用して、長時間食べ続けられる(夢中になれる)ものを用意します。ふやかしたフードを詰めても構いませんし、ペースト状食べ物と、ドッグフードをまぜて入れて、取り出しづらいようにしましょう。
2.人が髪を乾かすとき、一緒に犬を連れていく
多くの人は毎日ドライヤーを使用すると思います。その時に犬を一緒に連れて行って、ドライヤーを使っている人の足元で知育玩具をあげておきましょう。そうすることでドライヤーの音、風に慣れていきます。
3.ドライヤーを受け入れる
家の中で犬にリードを付けて、足で軽く抑えた状態で、ドライヤーの風を遠くから当てましょう。この時、やさしく声をかけてあげたり、撫でられることが好きな犬は、ゆっくり毛並みにそって撫でてあげるとよいでしょう。ドライヤーを気持ちがいいものを思ってくれることが理想なので、はじめは遠くから、徐々に近くで当てても嫌がらないように慣らしてあげましょう。
最後に
今回はシャワーとドライヤーに慣らすトレーニングを紹介しました。 ご自宅で簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみてください。