今回は、愛犬の歯磨きのために絶対必要になるトレーニングを紹介します。 皆さん、“犬の歯磨き”していますか? 必要だということは知っているけど「なかなか上手くできない」という方も多いのではないでしょうか? 上手にできない理由としてよく聞くのが、「犬が落ち着いてくれない」「口を触られることを嫌がる」ということ。 歯磨きは、愛犬の健康を守るために、大切なケアですので、若いうちから受け入れられるように練習していくことがポイントです。 今回のトレーニングでは、犬が歯磨きを嫌がらないように、受け入れる姿勢を身に着ける事、そして、口の中、歯を触れるように練習することを目標とします!皆さん、頑張りましょう!
犬の歯磨く前に絶対必要な練習
『犬の歯磨く前に絶対必要な練習』をドッグトレーナーの動画を参考に解説していきます。
Step1:歯みがきをする姿勢を見つけよう
歯磨きは愛犬が受け入れやすい姿勢で行ないましょう。
・正面向かい合ってオスワリ/フセ/マテ(どの大きさの犬でも)
・犬を後ろから抱え込む姿勢(大型犬におすすめ)
・膝の上で横向き抱っこ/座らせる(小型犬におすすめ)
・膝の上で仰向け抱っこ(小型犬におすすめ)
どのような姿勢がやりやすいか、まずはじめに探してあげる事が大切です。
犬が落ち着いて受け入れられて、飼い主が歯磨きを行ないやすい姿勢であれば大丈夫です。
活発な性格で、どの状況でも落ち着かない場合は、リードを付けた状態で練習を始める事をお勧めします。また、診察台のような高い台で動くスペースが限られていると落ち着きやすいです。
☆ポイント:歯みがきが嫌なことだと思わないようにしましょう。
・犬がリラックスして落ち着いている時に行ないましょう。
(たくさん遊んだ後や散歩後など、犬が満足しているときに練習するとよいでしょう。)
・短時間から練習を始めましょう。
・大好きな食べ物をたくさん用意して歯磨きするとおいしいものがもらえることを教えましょう。
Step2:歯を触っても嫌がらないようにするトレーニング
歯や口元を触られることを嫌がっては、絶対に歯磨きはできません。
まずは、触られることに慣らしていきましょう。
①ご褒美をあげながら触る
はじめは、人の手からドッグフードやおやつをあげて、「手自体」を怖がらないようにします。
だんだんと、手でフードを包むように持ったり、KONGなどの知育玩具に食べ物を詰めたりして、犬に食べさせながら口元を触っていきます。触られていることを気にしていないようであればOKです。
・口元を触れる/なでる
・口元を包む
・唇をめくる(先から奥まで)
・歯を触る(犬歯~奥歯(臼歯)~前歯(切歯))
歯など口の中を触る時は、人の指にペースト状のおやつを塗って、口の中に指が入ることを嬉しいことと教えていきましょう。ふやかしたフードを使って手に匂いを付けるだけでも嫌がりにくいです。
②触ってからごほうびをあげる
手にご褒美を持ち「マテ」と言って、犬が少しでも動きを止めたら「いい子」とほめてご褒美をあげましょう。オスワリ等出来る犬は、座らせても構いません。
犬がマテをしている間に、①で練習した部分を触っていきます。
・口元を触れる/なでる
・口元を包む
・唇をめくる(先から奥まで)
・歯を触る(犬歯~奥歯(臼歯)~前歯(切歯))
触る時間、犬を待たせる時間は、0,5秒くらいからはじめ、1秒、2秒と少しずつ時間を延ばしていきましょう。
この時、犬が触られることを嫌がることを教えたくないので、手から逃げようとしたときに褒めるのではなく、動きを止めて受け入れている時にほめてあげるようにしてください。
だんだんと手にご褒美を持たず、机に置いたり、ポケットに入れたりして、両手で触れるように練習していきます。
片方の手で唇をめくり、もう片方の手で歯を触れるようにしましょう。
上手にマテができたら「いい子」と言ってから、ご褒美を出してあげるようにしてください。
最後に
さて、いかがでしたか? 今回は上手に歯磨きをするための絶対必要な、歯を触るトレーニングをしました。 まずは歯磨きの姿勢を嫌がらないように少しずつ練習してください。