• お世話と身だしなみ
  • 2021/09/03

犬の歯磨きのやり方は?頻度や必要な道具もご紹介

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犬にも人間と同様に歯磨きが必要だということを知っていますか? 「うちはデンタルガムで歯磨きしているから大丈夫」という方もいらっしゃるようです。しかし、デンタルガムはあくまで歯磨きの補助であり、歯ブラシを使った歯磨きをしないと真の口腔ケアにはなりません。 この記事では、犬の歯磨きが必要な理由や始める時期、頻度、必要なもの、やり方、嫌がる理由を説明していきます。

犬に歯磨きが必要な理由

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犬の歯磨きがなぜ必要なのでしょうか? それは「歯周病予防のため」だからです。 犬も人間と同じように歯周病が悪化すると歯周病菌が体中に回ってしまい、内臓疾患を引き起こすことがあります。最悪の場合は死に至ることもあります。そうならないために、口腔ケアとして犬の歯磨きが必要なのです。

本来、野生の犬には歯磨きの習慣がありません。人間と生活をする前の犬には歯磨きをする必要はなかったのです。しかし、人間と生活するようになった現在では、以下の理由で犬にも歯磨きが意識されるようになりました。

  1. ドッグフードやおやつを食べることによって、食べカスが口に残ることが多くなった
  2. 寿命が延びて、歯周病予防等の観点から口の健康の重要さが注目されるようになった

  3. ドッグフードやおやつを食べることによって、食べカスが付きやすくなった

    飼い犬の主食であるドッグフードやおやつは歯に付きやすく、動物の肉を主食とする野生の犬より食べカスが歯に残りやすくなりました。食べかすをそのままにしておくと口の中で細菌が繁殖し、歯周病に繋がってしまいます。


    寿命が延びて、口腔ケアの重要さが認知されるようになった

    今までは犬の寿命が短く、歯周病の影響が顕在化する前に亡くなっていました。 歯周病による健康への影響として、「顎の骨を溶かす」「口の細菌が体中に回る」等があります。 犬の寿命が延びた現在では、健康のままでいられるように歯周病予防が重要視され、口腔ケアに注目が集まりました。

犬の歯磨きはいつから?頻度は?

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ここからは犬の歯磨きの始める時期と頻度を説明していきます。

犬の歯磨きは「子犬」のうちから

犬の歯磨きは乳歯が生えている子犬のうちから始めましょう。
子犬のうちから始める理由は、歯周病予防というよりもむしろ「歯磨きの習慣付けのため」だからです。犬に何かを教える時は、子犬のほうが成犬よりも飲み込みが早いといわれています。 ですから、できるだけ子犬のうちから愛犬に歯磨きの習慣をつけてあげるようにしましょう。
もし、成犬を家族に迎え入れた方は、愛犬が新しい環境に慣れきたら歯磨きの習慣をつけ始めましょう。しつけを始める時期が早ければ早いほど、慣れるまでの期間が短くなります。


歯磨きの頻度はできれば「毎日」

犬の歯磨きの頻度は「できれば毎日、少なくとも2日に1回」が理想的です。
なぜなら、犬の歯垢(細菌のかたまり)は2日経ってしまうと、歯石に変わってしまい、歯石になってしまうと歯磨きでは除去できなくなってしまうからです。歯石を取るためには全身麻酔をかけなければいけない場合もあります。麻酔は犬の体に大きな負担をかけるうえ、かかる費用も少なくありません。 そうならないためにも、犬の歯磨きは「できれば毎日、少なくとも 2 日に1 回」するようにしましょう。

犬の歯磨きに必要なもの

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犬の歯磨きに必要なものは次の3つです。 ①歯ブラシ ②おやつ ③歯磨き粉(歯磨きジェル) これら3つについて説明していきます。

犬の歯磨きに必要なもの:歯ブラシ

犬の歯ブラシには3つのタイプがあります。

  1. ブラシタイプ
  2. シートタイプ(ガーゼを含む)
  3. 指サックタイプ
それぞれのタイプのメリット・デメリットを
こちらの記事:3種類の犬用歯ブラシ メリット・デメリットを紹介します!
に詳しくまとめたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
歯ブラシによる歯磨きが歯周病予防に最も効果的な方法です。ワンちゃんに合った歯ブラシを選んでみてください。


犬の歯磨きに必要なもの:おやつ

おやつと聞いて、「おやつをあげたらせっかく綺麗にした歯を汚してしまうのでは?」と心配する飼い主さんもいるかもしれません。でも、おやつは「歯磨きの習慣付けのため」にとても大事な役割を持っています。 もし、歯磨きの後におやつをあげて、歯を汚すのが嫌だという方はおやつをデンタルガムに替えると歯磨きをした歯を汚してしまう心配をしなくて済みますね。


犬の歯磨きに必要なもの:犬用歯磨き粉(歯磨きジェル)

歯ブラシに水をつけるだけでも歯の汚れを十分落とすことができます。 犬用歯磨き粉を使用することによって

  1. 犬が好きな味がするものを使うと、愛犬が喜んで歯磨きをやらせてくれる
  2. 歯垢を分解する成分が入っており、より歯をきれいにすることができる
という2つのメリットがあるので、必要に応じて使いましょう。

犬の歯磨きのやり方

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ここから、歯ブラシを使った犬の歯磨きの5ステップを説明していきます。

  1. 歯ブラシに水(歯磨き粉)をつける
  2. 鉛筆持ちで歯ブラシを持つ
  3. 犬の口唇を指(歯ブラシを持たない手)で持ち上げる
  4. 歯の表面に対して45度の角度で歯周ポケットにブラシを当て、小刻みに磨く
  5. 磨かせてくれたら、ご褒美としておやつをあげる

歯ブラシに水(歯磨き粉)をつける

まずは歯ブラシに水をつけましょう。
水だけでも十分な除去力があります。「おいしい歯磨き粉がないと歯磨きをやらせてくれない」「もっと綺麗に歯を磨いてあげたい」という方は犬用の歯磨き粉を使用するといいでしょう。


鉛筆持ちで歯ブラシを持つ

“グー”の握り方で歯ブラシを持って犬の歯磨きをする方がいます。 しかし、この持ち方だと必要以上に力が入り、歯肉や歯を傷つける原因になるので、必ず鉛筆持ちで磨くようにしましょう。


犬の口唇を指(歯ブラシを持たない手)で持ち上げる

歯ブラシを持っていない手で磨く歯の該当する所の口唇を持ち上げましょう。
持ち上げて見ることによって歯の汚れ(食べカス・歯垢)がどこについているかがわかりやすくなり、どこを磨くべきなのか判断ができます。


歯の表面に対して45度の角度で歯周ポケットにブラシを当て、小刻みに磨く

口唇を持ち上げたら、歯を磨きましょう。
歯の表面に対して45度の角度で歯周ポケットにブラシを当て、汚れを掻き出すように小刻みに優しく磨いてください。 特に汚れやすい歯は上顎の第4後臼歯と下顎の第1前臼歯の大きな歯で、これらの歯はモノを食べる時によく使われているので、汚れていることが多いです。
ですから、「慣れていなくて、すべての歯が磨けない」という方は、まず、上顎の第4後臼歯と下顎の第1前臼歯を磨いてあげましょう。上顎の第4後臼歯と下顎の第1前臼歯の位置は下記画像を参考にしてください。


磨かせてくれたら、ご褒美としておやつをあげる

愛犬が歯を磨かせてくれたら、おやつをあげましょう。
歯磨きを継続してやらせてもらうには、ご褒美のおやつが必要不可欠です。歯磨きに慣れたからといってご褒美をあげなくなると「言うこと聞いたのに良いことがない」と学習して、やらせてくれなくなってしまいます。歯磨きの習慣が付いたら毎回のおやつは必要ありませんが、何回に一度は歯磨き後のおやつをあげるようにしましょう。

優先的に磨いたほうがいい犬の歯

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上顎の第4後臼歯と下顎の第1前臼歯の参考画像です。 犬の歯磨きをするときはこれらの歯を優先的に磨きましょう。

犬が歯磨きを嫌がる理由

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歯磨きをするときに犬が嫌がってしまう理由として、 ①歯磨きが単純に嫌い ②嫌がればやめてくれると思っている ③磨くときに力が入りすぎている の3つがあげられます。これらについて説明します。

歯磨きが単純に嫌い

人も犬も口の中に得体の知れないものを突っ込まれたら嫌な感情を抱きます。
ただ、人は歯磨きのために歯ブラシという異物を口の中に入れることを理解しています。 でも、犬は歯磨きの目的がわからないので、「歯磨き=口の中に得体の知れないものを突っ込まれるもの(嫌な事)」と認識してしまい、歯磨きが嫌いになってしまいます。 歯磨きの目的を犬に理解してもらうのではなく、「歯磨き=良いこと」と認識してもらう必要があります。
そのためには、口を歯ブラシで触られることから慣れさせ、ご褒美としておやつをあげることから始めてだんだんと口の中に歯ブラシを入れられることに慣れてもらうことが大切です。


愛犬に「口を触れられることから慣れてもらわなきゃ」という方は
こちらの記事:犬の歯磨きに必要な準備
を参考してください。 歯磨きを―から始めるためのしつけ方を説明しています。


嫌がればやめてくれると思っている

歯磨きをやらせてくれていたのに、急に歯磨きをやらせてくれなくなったというケースは「嫌がればやめてくれると犬が知っている」という理由が考えられます。
「愛犬の集中力が切れて、嫌がり始めたから歯磨きをやめること」はストレスを溜めさせないために良いことではあります。しかし、嫌がったらすぐやめると「抵抗する=やめてくれる」と学習してしまいます。
なので、嫌がり始めてもすぐにはやめず、抵抗しなくなって落ち着いたときに歯磨きをやめましょう。


磨くときに力が入りすぎている

力の入れ具合は人間と犬ではそもそも違いがあります。ですから、愛犬の歯を磨いているときに力を入れてすぎているかもしれません。
磨くときに余計な力が加わると当然痛いですし、歯肉からの出血を招くことになってしまいます。そうなると、愛犬が歯磨きを嫌いになるのはもちろん、口の健康のために行うはずの歯磨きがかえって口の中を傷つけてしまう恐れがあります。
歯ブラシは必ず鉛筆持ちで握り、歯を磨いてあげる前に自分の腕などに歯磨きをこすって力を入れすぎていないかチェックをしましょう。

歯周病予防のために犬の歯磨きをできるようにしよう

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いかがでしたか? 人間と同じように犬にも歯磨きが必要です。 犬が健康でいるためにもできるだけ毎日歯磨きをしてあげましょう。今までデンタルガムだけで済ませていたという方も、ぜひ歯ブラシでの歯磨きに挑戦してみましょう。

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