• 犬の健康
  • 2021/08/06

ダックスフンドがかかりやすい病気と日常的な注意点

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胴長短足、大きな垂れたお耳にくりくりの目が可愛らしい犬と言えば、ダックスフンドを思い浮かべる方が多いと思います。これらの特徴的な体型をもつダックスフンドだからこそ、かかりやすい病気があることをご存じでしょうか? 今回は、ダックスフンドと一緒に暮らしていく時に、注意しなくてはならない病気と日常で気を付けたいことについてご説明します。

1.ダックスフンドがかかりやすい病気

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ダックスフンドがかかりやすい病気について5つ説明します。 把握しておくことで早期発見や予防にもつながります。

1)椎間板ヘルニア

ダックスフンドは胴長短足ですが、これは人間によって改良されたからです。
この改良の影響により、ダックスフンドは軟骨異栄養性犬種と呼ばれます。
背骨の間にはゼリー状の髄核とその周りを囲む線維輪という二つの組織からなる椎間板というものがありますが、軟骨異栄養性犬種は体への衝撃を吸収するクッションの役割を持つ部分が固くなりやすく、腰などに負担がかかりやすいです。そのため、椎間板ヘルニアになりやすい犬種と言われています。


背骨の間にはゼリー状の髄核とその周りを囲む線維輪という二つの組織からなる椎間板というものがあります。この椎間板は衝撃を吸収するクッションの役割をしています。

椎間板ヘルニアは椎間板が正しい位置からずれてしまうことで神経を圧迫し、歩行に問題を起こしてしまう病気です。グレードが1~5まであり、数字が大きくなるにつれ症状が重くなります。
最終的に下半身の感覚が麻痺して自分で排尿の制御ができなく垂れ流しになってしまったり、歩行困難になってしまいます。


治療法

一度発症してしまうと症状を緩和することしかできず、グレード4まで進行してしまうと歩くのも困難になりますので手術をすすめられることがあります。
先天的なものや加齢によって発症することもあるので、日常の管理で完全に防ぐことはできません。でも、飼い主さんがケアすることで、発症の確率を下げることはできますので、普段から腰に負担がかからないよう生活をさせることが大切です。


2)膝蓋骨脱臼

膝のお皿が正常な位置からずれることによって軟骨が削れて痛みが出ます。
こちらもグレードが1~5まであり、数字が大きくなるにつれ歩行が困難となります。 椎間板ヘルニアと同様に発症してしまったら、痛みの緩和や症状を遅らせることしかできませんので発症させないことが大切です。


治療法

軽度であれば外れてしまっていても自然に直るか自分ではめることができますが、重度であれば外れっぱなしとなり、痛みが出ますので歩行ができなくなります。 重度まで進行してしまうと完治させるには手術しか方法がありません。


3)歯周病

歯周ポケットに細菌が入ることで発症する病気です。
口内の細菌が歯石となって歯と歯肉(人間でいう歯茎)の間に溜まり、細菌が増殖して炎症を起こす病気です。
小型犬は口に対して歯が大きく、密集状態になり、食べかすが残りやすかったり、歯の磨き残しが多くなったりするため大型犬などに比べると歯周病のリスクが高くなります。
また、ダックスフンドは比較的平均寿命が長いので、歯周病になることが多いようです。
初期の症状は歯茎が赤く腫れ上がり、悪化すると口臭がひどくなる、歯が抜ける、細菌が体内に入り臓器に深刻な影響を及ぼす等、様々な影響が出てきます。なので、子犬の頃から毎日の歯磨きを心がけましょう。


治療法

軽度であれば歯石を取り除き、綺麗にして炎症を抑えることができます。
お口を触らせてくれない子や、症状が重い場合は全身麻酔をして歯石を取り除き、抜けそうなぐらぐらしている歯を抜歯することもあります。
歯周病の予防は、できるだけ毎日歯磨きを行うことです。
どうしても歯ブラシを嫌がる場合は、歯みがきシートなどで拭く、普段から歯みがき効果のあるオモチャやおやつを与えるなどして、常に口腔内の清潔を保つようにしましょう。
できれば自宅でケアして予防できる方がわんちゃんにとってもいいですよね。


4)甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが減少することにより、食欲低下、元気がない、体温低下などの状態になることを甲状腺機能低下症といいます。
甲状腺ホルモンの低下により毛の代謝が悪くなることによって体の所々に左右対称の脱毛がみられたら、甲状腺機能低下症を疑ってみなくてはなりません。


治療法

先天的な病気なので予防法はありませんが、発症してしまった場合は甲状腺ホルモンの分泌量を正常に近づける投薬治療を行います。


5)外耳炎

外耳炎は耳の入り口から鼓膜までに炎症が起きる病気です。外耳炎になると犬はかゆみや痛みを感じて耳を掻いたり、頭をよく振ったりなどの行動をよくするようになります。
ダックスフンドは耳が大きく垂れ下がっていますので、空気が通りにくく細菌が繁殖しやすいのでこの病気にかかりやすいので要注意です。


治療法

耳の洗浄を行い投薬治療で炎症を抑えます。 しばらくはこまめに病院での洗浄を行い耳の中を清潔に保つ必要がありますので、こまめな通院が必要となります。

2.ダックスフンドを飼っていて日常で気を付けたいこと

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先天的な病や気を付けていても高齢になり発症する病気もありますが、普段から気をつけてあげることで防げる病気もあります。 健康に元気に生活するために普段から気を付けたいことを5つご紹介します。

1)足腰に負担がかからないようにしよう

・床には滑り止めをしよう
滑りやすい床は足腰に負担がかかりますので、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼の原因となります。滑って怪我をしないよう床には滑り止め効果のあるカーペットやマットを敷いてあげてください。


・階段の登り降りをさせないようにしよう
過度な登り降りの動作は足腰に負担をかけます。
ソファーにはスロープを設置するなどし、極力登り降りをさせないようにしましょう。
また、可愛い姿ではありますが伸び上がりなども負担がかかりますので避けましょう。


・抱っこするときは体勢に気を付けよう
抱き上げるときは、お尻をしっかり支えて体を横向きにもって安定させましょう。
脇の下に手を入れて抱き上げるような形や仰向けでの抱っこは背中に負担がかかるので、避けましょう。


・肥満にさせないように体重管理をしよう
体重が重いと関節に負担がかかります。適正体重を維持するようにしましょう。


・腰や足に負担のかかる行動は避ける 2本足で立たせる、飛び跳ねるなどは足の関節などに負担をかけますので、させないようにしましょう。


2)歯磨きをしよう

犬の歯磨きは難しいと考えている飼い主さんは多いですが、子犬の頃から毎日の日課にしてご褒美あげると、だんだんと慣れてくれます。初めのうちは難しいですが、ガーゼで拭くだけでも効果はありますので、コツコツと歯磨きの習慣をつけるようにしましょう。


3)毎日ボディータッチをしよう

毎日ボディータッチをすることで前日まではなかった脱毛やしこりができていることなどに早く気がつくことができます。毎日のブラッシングを習慣にするなどして、愛犬の体になるべく毎日触れるようにしましょう。


4)定期的に検診を受けよう

定期的に検診を受けることで病気は早期発見ができます。
早期に発見できれば早期治療ができるので、病気を早く治したり、進行を遅らせたりすることができます。ですから、定期的な検診を受けることをおすすめします。

3.ダックスフンドがかかりやすい病気を予防しよう

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ダックスフンドのかかりやすい病気や日常的に気を付けたいことについてご紹介してきましたがいかがでしょうか。ダックスフンドは他の犬種よりもヘルニアのリスクが高く、また、小型犬の特徴として歯周病になりやすい傾向があります。 適切なケアを行って、飼い主さん・愛犬が元気で楽しく過ごせるようにしましょう。

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ぷにぷにpaw編集部

動物看護師やトリマーの有資格者や愛犬家など犬が大好きな人が編集しております。 愛犬家の皆様に正しい情報をお伝えできるよう、わんちゃんについて日々勉強をしております。

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