人間にとって身近であるアルコールですが、実は犬にとっては死にも至ることがある危険なものであることをご存じでしょうか? 犬にとってなぜアルコールが危険なのか、摂取してはいけない理由と万が一摂取してしまった場合の対処法についてご紹介します。
1. 犬アルコールを摂取してはいけない理由
人間はアルコールを体内で分解できますが、犬はアルコールを分解することが出来ず、そのまま様々な臓器に吸収されてしまいます。 さらに、犬はアルコールの吸収が早いので早急な対処が必要となり、最悪の場合死に至ります。
アルコールが含まれるもの
アルコール飲料はもちろんのことお菓子や、焼く前のパン生地など様々なものに含まれています。また、最近身近となった消毒用アルコールやウェットティッシュにもアルコールが含まれています。
普段何気なく与えてしまっている人間のおやつにも含まれている場合もありますので、人間の食べ物を与えることは避けましょう。
2犬がアルコールを摂取したときの症状
犬がアルコールを摂取してしまうと以下の5つの症状が出てきます。
- ふらふらしている
- 元気がなくぐったりしている
- 呼吸が弱い
- 食欲低下
- 嘔吐
少しふらふらとしているだけと思っていてもアルコール成分は長時間体内に残りますので、急変し死に至ることもあります。
3.犬がアルコールを摂取したときの対処法
もし、アルコールを摂取してしまった場合は、まず摂取してしまったものや飲んでしまった量を必ず把握しメモをして、獣医師に伝えられるようにしましょう。 少量であっても飲んでしまったらすぐに動物病院に行きましょう。 その際には摂取したアルコールの容器を動物病院へ持っていきましょう。 大切なのは症状が出る前であっても出来る限り早急に病院へ連れていくことです。 これにより、適切な治療を受け最悪に事態を避けることができます。気づいた時点で出来る限り早く受診しましょう。
4. 犬にアルコールを摂取させない対策
そもそも愛犬にアルコールを摂取させないような対策をすることが大事なので、この機会にご自宅の対策方法を見直してみてはいかがでしょうか?
1)普段からティッシュなどで遊ばせない
現在、新型コロナウイルスが流行し、アルコール入りウェットティッシュが身近なものとなりました。
ウェットティッシュも持ち歩くようになった今、飼い主が使っているものに興味をもって、つい遊んでしまう犬もいます。
普段からティッシュで遊んでいる犬の場合、ウェットティッシュがおもちゃだと思ってしまうことがあります。
普段からティッシュなどでも遊ぶ癖をつけないようにしておくと同時に、アルコールが入っていないウェットティッシュを使うなどの対策をしましょう。
2)基本的に届かない場所に置いておく
犬はときどき予想外の動きをする場合があります。 普段遊んでいなくてもいきなりアルコールティッシュやアルコール容器などに興味を持ち、遊んでしまうこともありますので、万が一を考え、基本的にどんなときも届かない場所に片付けましょう。
3)人間の食事を与えない
食事のときにビールを飲むご家庭はとても多いと思います。 犬と一緒にごはんを食べる方もいますが、犬が人間の食事に興味を持たないように普段から人間の食事を与えないようにしましょう。加えて、食事のときは愛犬のテリトリーにいるようにしつけておくことも大切です。
5. 犬にとってアルコール摂取は危険
犬にとってアルコールは分解できず長時間体内に残るため、非常に危険なものです。 少量でもアルコールを摂取してしまった、摂取してしまった可能性がある場合は早急に動物病院へ受診し、治療してもらいましょう。 アルコール飲料だけではなく、ウェットティッシュや手の消毒用のアルコール等の管理にも十分気をつけて、愛犬をアルコールから守りましょう。