2020年世界中を恐怖に陥れた新型コロナウィルスは人々の生活を大きく変えつつあります。無症状の感染者も多いとされるこのウィルスですが、犬の鋭い嗅覚が感染を食い止める鍵になるかもしれません。 今回はその理由をご紹介します。
1. フィンランドで新型コロナ感染者を探知できる犬の訓練に成功!
フィンランドのヘルシンキの大学で行なわれている試験的な研究では、医療探知犬として訓練された犬に新型コロナウィルスの臭いを嗅ぎ分ける訓練をしています。 そして、訓練開始から数週間で1頭が新型コロナの感染者と非感染者の尿の臭いを嗅ぎ分けられるようになりました。犬による感染者探知の信頼性は標準的なPCR検査と同等だという結果も出ているようです。
2. どうして犬が新型コロナ感染者を探知できるの?
犬が何を嗅ぎ分けて感染者を見分けるのかはまだ明らかになっていません。新型コロナウィルスは肺だけでなく、血管や腎臓などの臓器にもダメージを与えるため、尿の臭いが変化すると推測されています。ある研究結果によると、犬は乳がんを93%の確率で、肺がんを97%の確率で検知できると報告されています。犬の嗅覚はすごいですね。
3. 探知犬の活躍に期待!
実用レベルで探知犬による新型コロナウィルスの検知が可能になれば、空港や病院での探知が期待でき、感染拡大を抑制することができるようになるかもしれません。 また、フィンランド以外にもイギリスやフランスなども探知犬の育成に積極的な国です。そのような国にとって今回の研究結果は、自国での探知犬の研究をさらに進展させるという点で、非常に喜ばしいものでした。
新型コロナ感染症予防に探知犬の活躍に期待!
犬による新型コロナウィルスの検知はまだ試験的な研究段階で、まだ実用には至っていませんが、がん探知犬などの実績を見ても空港や病院で新型コロナウィルス探知犬が今後見られるようになるかもしれません。 今後の探知犬の活躍に期待です! 参考記事 https://www.ecowatch.com/dogs-smell-covid-19-2646105814.html?rebelltitem=3#rebelltitem3
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