• 動画付記事
  • 2020/10/14

犬の褒め方 ~褒め言葉を嬉しいにしよう~

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愛犬とのトレーニングやコミュニケーションの中で、「たくさん褒めましょう」と聞いた事はありませんか? 犬の行動を褒めて伸ばすということはとても大切です。 しかし、人の言葉を理解していない犬にとっては、人が使う”褒め言葉“は本来、ただの音に過ぎません。 飼い主さんが褒めていても、犬自身は「褒められて嬉しい!」と思っていない場合が往々にしてあります。 そこで、今回は犬が褒め言葉を認識して、嬉しいと思ってくれるようにする方法をお伝えします。

1. ドッグトレーニングの学習原理「条件反射」(ドッグトレーナーの解説動画付)

皆さんはパブロフの犬という言葉を聞いたことはありますか? これはソビエトの生理学者イワン・パブロフによって発見された条件反射の原理です。 この原理をざっくり解説すると、中性的な刺激(特に意味を持たない刺激)の後におやつなどの犬が喜ぶものを与えることで、その刺激自体がおやつに代わる喜びになるという原理です。 基本的にこの原理応用することで犬の学習効率は飛躍的に向上します。 今回の場合も褒め言葉の音の刺激は、元々意味を持たない音でしたが、音の後の良い経験と結びつけば、その音自体が“嬉しい”経験となるわけです。 この原理は、逆も全く同じです。 例えば、チャイム音の後に毎回知らない人が家に入ってきて怖い思いをすることで、そのうちにチャイム音だけで嫌な気持ちを感じるようになります。 犬達は私たちが意図してなくても学習するのです。

2. 誉め言葉を認識してもらうには?

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ここからは今までは意味のなかった音を“褒め言葉”として認識してもらうための具体的な方法を解説していきます。 1) 褒め言葉を1回言い、すぐにご褒美を与える。 褒め言葉を言った後、何秒も後にご褒美(おやつやフードなど)を出しても、褒め言葉と結びつきません。 タイミングとしては2秒以内が目安となります。 このトレーニングの効果を更に上げるには「言葉に感情を乗せる」ことです。 犬は人の気持ちを読み取る事がとても上手な動物なので、本当に嬉しいと思いながら声をかけることが大切になります。 2)条件付けは定期的に行う 褒め言葉のあとにご褒美を貰えない事が多くなったり、ご褒美までの間隔が空き過ぎると、褒め言葉への嬉しい気持ちは減退してしまいます。 これを防ぐためには、褒め言葉の後にご褒美を与えるという条件付けを定期的に行う必要があります。 一旦条件付けができたからと言って、そのままにしてはいけません。 3)褒め言葉を決める際の注意点 実は褒め言葉にする単語を決める際に気を付ける点が2つあります。 ひとつは犬自身に伝わりやすいような「短い音」を選ぶこと。 あまり長い言葉だと、犬も認識しづらいため、短い単語にしましょう。 もう一つは「別の言葉と似た言葉を使用しない」ことです。 例えば“ヨシヨシ”を褒め言葉で使い、トレーニングを終える際の解除の言葉を“ヨシ”にしてしまうと犬は混乱してしまいます。 もし“ヨシヨシ”を褒め言葉にするなら、解除の言葉は“OK”や“いいよ”などにすることで犬自身が正しく褒め言葉を分かってくれるでしょう。

3. トレーニングの際に気を付けるべきポイント

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ここまでで犬の学習原理と具体的な学習方法の大まかなことをご理解いただけたかと思います。 最後によく陥りがちなポイントを解説いたします。 1)余計な言葉は発しない 刺激(褒め言葉)の直後にご褒美(おやつやフードなど)を与えるという流れに、余計な刺激を入れてはいけません。 「褒め言葉⇒喜び」という条件付けが壊れてしまいます。 多くの飼い主さんが、褒め言葉と一緒に名前を呼んでいらっしゃいます。 褒め言葉が「ヨシヨシ」名前が「ショコラ」として「ヨシヨシ、ショコラ」と言っておやつをあげたとします。 これでは「ヨシヨシ」でおやつをもらえたのか、「ショコラ」でもらえたのか、どの単語が褒め言葉なのか犬は分かりにくくなってしまいます。 ですから、褒め言葉を言ったら余計な単語は挟まず、即座にご褒美を与えましょう。 ちなみに、ご褒美が先に見えてしまうと褒め言葉に集中できないことがあるので、後ろで隠しておくなど犬の視界に入らないようにして練習するのが望ましいでしょう。 2)連呼しないこと 条件付けされるまでは、1度の音にひとつのご褒美という原則は必ず守りましょう。 条件付けされていない状態で何度も連呼すると、その単語はまた意味を持たない音になってしまいます。 3) 先にご褒美をあげないこと ご褒美をあげた後に「いい子だったね~」と褒める方がとても多いのですが、この順番だと褒め言葉とご褒美は全く結びつきません。 ふとした時にやってしまいがちですが、「褒める⇒ご褒美」のルールが崩れてしまうと、犬自身も混乱してしまいます。 まだトレーニングの途中であれば、先にご褒美をあげないように気をつけましょう。

おわりに

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犬の学習原理とその利用の仕方による「褒め言葉⇒嬉しい」の条件付けについてご理解いただけましたでしょうか? しつけをするうえで、褒め言葉を嬉しいにすることは欠かせません。 この記事を参考にしていただきながら実際にチャレンジしてみて下さいね。

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tonton

街でワンちゃんを眺めるのが大好きなアラフォー女子が、コラムに初挑戦! 自身にできる事を模索し、フリーランスに転向。 色々なご縁を大切にワンちゃんたちの幸せを願うドッグトレーナー。

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