• きもち・しぐさ
  • 2020/10/06

犬は撫でられるのは苦手?実はストレスになってるかも...

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犬が喜んでくれることをしたいのは、犬好きな人であれば、みんなが思う事ですね。しかし、人間側が「犬はこれをすれば嬉しいだろう!」と思っていることの中には、犬側からするとそうでないことがある場合も・・・。 今回は「嬉しいと思っていたけど、もしかして思い込みだった?」という実際によくある事例を紹介します。

1. 犬が喜ぶと思ってしていた行動No.1は?

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それは「撫でること」です。 “犬を褒める=撫でること”、“撫でられること⇒犬は嬉しいこと”と思いこんでいませんか?犬を褒めることが撫でることであったり、犬は撫でられることが嬉しいと思ってる方が多いと思います。 もちろん、撫でられる事が好きな犬も多いでしょう。 しかし、残念ながら犬という動物全てが撫でられる事が好きだったり、喜びに感じているとは限らないのです。 では、撫でられた時など犬が嬉しいのかどうかは、どのようにして見極めればよいのでしょうか? それは「好きじゃない不快なサイン」を見極めるようにすれば良いのです。

ストレスは犬にどんな影響を与えるの?

犬もストレスを抱える生き物であり、そしてそれを溜め込んでしまう生き物でもあります。
そのストレスは人にとって望ましくない困った行動に繋がりやすく、健康面での身体にも影響することがあります。
例えば、マーキングやマウンティングといった行動は一見ストレスによる行動と感じない方も多いですが、不安を感じてこの行動する犬もいます。
また、ストレスから葛藤行動を起こし、吠えや噛み、自虐行動を取る犬もいるのです。

3. ストレスを感じたときに出す犬のサインとは?

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例えば、しつけ教室で「犬を褒めてあげて下さい」と言うと、頭を撫でる方がいますが、よく見ると犬がその手をスッと避けている事があります。 犬からしてみたら、急に手が出てきてビックリして避けている可能性もありますし、触られる事が苦手な犬の場合、せっかく望ましい行動をしているにも関わらず、その行動と嫌なこと(触られること)が結びついてしまうことで、望ましい行動自体の印象が悪くなる可能性もあります。 その他、こんなサインは「嫌だな~」と感じているストレスシグナルでもあります。 ・あくび ・パンティング(ハァハァした呼吸) ・目や顔を背ける ・唇をなめる ・首のあたりをかく ・体をブルブルっと震わせる ・細目になる ・毛が抜ける ・逃走する ・歯をむき出しにする ・固まる ・毛が逆立つ ・嘔吐や排泄 一見いつも見られる行動に見えるものもありますが、実際はそうではない場合も多く、小さなストレスシグナルの段階で気づいてあげられなければ、段々とそのサインは大きくなり、状況が悪化していく危険性があります。 「今日は頻繁にあくびをしている」等の日々の小さな変化をしっかり見極める必要がありますね。

4. 犬が出す不快なサインを見つけたら

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ご褒美として笑顔で声をかけられおやつをもらうだけで喜びになる犬も多く、必ずしも撫でなければならない訳ではありません。 撫でられる事が苦手な犬は、撫でられること自体を気にしないよう別でトレーニングが必要になります。 具体的には、古典的条件付けという、撫でられることそのものの印象を良いものにしていく練習です。 やり方はプロのドッグトレーナーさんに教わると良いでしょう。 不快なサインを出しているにも関わらず、気づけない状況が続き、撫で続けていると更に大きなサインとして唸る、噛む、などの行動に繋がってしまうことがあります。

5. 犬が出すストレスサインに気づこう

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犬によって嬉しく感じることも様々です。 おもちゃで遊ぶことが嬉しい、おやつが好き、かけっこが好き、飼い主さんが笑顔で声をかけるだけでハッピー、というような犬もいるのです。 どんな時に、何をすると喜んでくれるのか?「不快なサイン」を出していないか? 注意深く犬のボディーランゲージを観察し、コミュニケーションやご褒美として活用してあげましょう。 もしストレスになる状況になった場合、出来る限り最小限に抑えられるように事前に準備をしておくことや出来る限り短い時間で終わるように工夫してあげることは出来るでしょう。 例えば、爪切りが苦手な犬は、足を触られたり、サロンや動物病院へ行くこと自体もストレスと感じるかもしれません。 「大丈夫よ」と言っても分かりませんし、「あとでおやつをあげるからね」と言葉での約束はワンちゃんには理解出来ません。 ですから、動物病院のイメージを良くするために、待合室で大好きなおやつをあげたり、自宅で事前に足や爪を触られる事、爪切りを見せられる、爪切りを爪に当てられるなどを事前にトレーニングしておけば、いざ本番になった時も出来るだけ短時間で負担も最小限にしてあげられるかもしれません。 また、長時間お散歩をすることで、狼爪(ろうそう)以外はほとんど切らなくても良い状態にしてあげれば、爪切りの時間の大幅な短縮にもなるでしょう。 苦手だから、ストレスになるからとそのままにしておくのではなく、なるべく少ない負担で済むように私たちがサポート出来ることはしてあげたいですね。

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tonton

街でワンちゃんを眺めるのが大好きなアラフォー女子が、コラムに初挑戦! 自身にできる事を模索し、フリーランスに転向。 色々なご縁を大切にワンちゃんたちの幸せを願うドッグトレーナー。

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