犬のしつけとは、人間と一緒に暮らすうえで必要なルールやマナーを教えることであり、その目的は犬と飼い主さんの快適なドッグライフを手に入れるためのものです。 理想は子犬の頃より上手にしつけられていればよいのですが、成犬になってからでも決して遅くはなく犬の性格をしっかり理解し根気よくトレーニングしましょう。 まずは、成犬のトレーニングの基本的なことについて押さえ、以降の記事でワンちゃんの気質や性格別の‘しつけのコツ’をお話ししたいと思います。
1.成犬に対する基本的なしつけ
1) 1歳から6歳頃のしつけが必要な成犬とは 心身ともに健康的で活動量の多いもっとも充実している成犬期であり、しつけが必要な成犬は子犬のときに克服できなかったことや苦手なことを抱えていることが多いようです。 そのため犬の気質や性格を踏まえたうえで、まず基本的なしつけをやり直す必要がありますので、散歩や遊びなど毎日のコミュニケーションのなかで楽しく継続的にトレーニングしましょう。 2) 基本的なしつけ方 基本のしつけは、まず全てのしつけのベースとなるハウストレーニングと犬との信頼関係を構築し、家族が集団のリーダーであることを教えるタッチング、アイコンタクトです。 そして、犬とのコミュニケーションを築くマテ・フセなど指示語のトレーニングにより、犬は飼い主さんが頼れるリーダーと認識しますので、喜んで指示に従いストレスなく暮らせます。
2.成犬をしつける基本トレーニング
1) 成犬のハウストレーニング 扉が完全に閉まるハウスは、犬の居場所や寝室、外出する際の移動手段にもなりますので、ハウスに入れて犬が吠えたり騒いでも、落ち着くまで無視をして、静かになったら出すようにしましょう。 このトレーニングで得られることは、犬が安心できる場所を確保し、いたずらやトイレの失敗がなくなるとともに留守番が上手にできるようになることです。 2) 成犬のタッチング 犬の体のどこでも触れるようにするタッチングは、信頼関係を築くためにとても重要なことであり、とくに敏感な部分のマズルや尻尾、足先を触れるようにしましょう。 タッチングにより、犬は人に撫でられることに抵抗感がなくなり、咬みつかないようなしつけもできます。 3) しつけの基本はほめる 犬に何かを覚えさせるには、犬の良い行動を引き出しできたときにほめることが効果的です。 さらに、ほめた後でご褒美を与えるともっと効果が上がります。 なぜなら、ご褒美によりほめられることは良いことであると学習し、やる気がアップするからです。 ほめること、そしてそのご褒美をあげることはしつけに最適ですね。 まずは、この記事で成犬のしつけの基本的なことについて押さえました。 以降の記事で、ワンちゃんの気質や性格別の‘しつけのコツ’をお伝えいたします。