生まれ持った性質など個体差は有りますが、犬の主な社会化期(社会に慣れる時期)は、生後100日程度までとイメージしておくと良いと思います。 この時期は、犬が新しい物事と出会ったときに「恐怖<興味」に心理が働き、積極的に物事に接触して慣れることができる時期です。 この主な社会化期に子犬が今後生きていくうえで、遭遇するであろう様々な物事と積極的に良い接触をさせることは、一生の宝となります。 逆にこの時期を家の中だけで過ごし、他人や外の世界との接触が不足してしまった犬は、家族以外の人や家の外を怖がる犬になってしまう恐れがあります。 今回は子犬のうちにしておくべきことを解説します。
1.様々な人との接触
高い声を放つ子供、杖をついた高齢者、長いスカートをはいた女性、髭を生やした男性など、様々な人と接触させましょう。 接触する際は、オヤツを犬に与えてもらうことで、人との接触が大好きな犬になります。 かわいい子犬を前に、必要以上に撫でまわす人などとの接触は早々に切り上げましょう。
2.犬との接触
犬と犬同士、同種との接触は非常に大切です。 普段のお散歩で会った犬でも良いですが、パピークラスなどに参加して、イヌ社会のコミュニケーションの方法を積極的に学ばせることもオススメです。 ここでも様々なサイズや特徴を持った犬と接触させることになりますが、同じ月齢、同じサイズの子犬同士は特に楽しく遊ぶでしょう。
3.動物病院の経験
社会化期はワクチン接種の時期でもあるため、動物病院に行く機会があると思います。 病院は疾患を持った犬が来る場所でもあるため、感染のリスクが高い場所でもあります。 病院には、必ずケージに入れて連れて行きましょう。 そして、待合室では、他の犬との接触は避けましょう。 診察室に入り、診察台に子犬を乗せたら、まずは動物看護師や獣医師にオヤツを与えてもらいましょう。 なるべく多く与えてもらうことで、子犬にとって病院は怖い場所でなく、オヤツをくれる人たちがいる大好きな場所になります。 犬を病院嫌いにしてしまうと、適切な治療が困難になってしまうことがあります。 そして、ワクチン接種後、帰宅のためにケージに入ったときなど、美味しいおやつを与えて子犬を病院好きにしましょう。
ドッグトレーナーさんによる体を触られ慣れるための練習動画
ほめほめドッグトレーナーの由香さんによる、子犬が体を触られるのに慣れるための練習動画です。 ぜひ、日々のトレーニングの参考にしてみてください!