飼い犬のために手作りのご飯を作ってあげたいと考えている飼い主はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? 愛犬のためにご飯を手作りするのは難しいイメージがありますが、意外と簡単に作れるものも多くあります。 今回は愛犬のご飯を手作りに変えるメリットや、簡単レシピについてまとめました。
1.愛犬の餌を手作りにすることによるメリット
愛犬のごはんを手作りにしたらどんなメリットがあるのかをご紹介します。
1) 愛情の詰まったご飯を与えられる
手作りすることによる一番のメリットは、飼い主の愛情がたっぷり詰まったご飯を与えられることです。
手間暇かけて作ったご飯の美味しさを愛犬はきっと感じ取ってくれるでしょう。
2) 安心・安全の原材料で作れる
一般的なドライフードには長期間保存するのに役立つ「保存料」をはじめ、数えきれないほどの添加物が含まれています。
それが犬たちの健康を脅かす危険性は十分にあることを考えると、手作りならば安心です。
飼い主がすべての原材料を把握しているため、無添加の体に優しいご飯だけを食べさせてあげることが出来ます。
3) 個体ごとの体質を考慮できる
愛犬の年齢や体質によって食事内容を変えやすい、というメリットもあります。
それぞれの体に不足しがちな栄養を補うご飯は、愛犬の健康を守ることに直結するでしょう。
4) 持病の改善が期待できる
個体ごとの持病に効果的とされる食材をご飯に取り入れると、症状の改善が期待できます。
そのほかドライフードに比べて水分量が多いので、消化器官に負担をかけないという特長は便秘にも効果的です。
2.犬が鶏肉を食べることで得られる栄養と効果
鶏肉には、犬が必要とする動物性たんぱく質が豊富に含まれています。
ささみや胸肉などの部位は、ほかの種類の肉に比べ脂肪が少なく低カロリーでヘルシーです。コレステロールも他の肉類と比べて比較的少ないため、健康への悪影響も小さいとされています。
さらに、疲労回復に効果のあるイミダペプチドや、動脈硬化予防や抗ストレス効果のあるナイアシン、皮膚や粘膜保護作用のあるビタミンAなどが含まれています。
特にイミダペプチドは鶏胸肉に多く含まれており、筋肉を使ったときに発生する乳酸を分解するなど、疲労予防や疲労回復効果を持つことが分かっています。
これらのことから鶏肉は、活発に運動をする犬にとって良い効果が期待できる優れた食材といえるでしょう。
3.犬に鶏肉を与える際の注意
1)アレルギーに注意
愛犬が鶏肉を食べることによって、アレルギー症状がでる場合があります。
一般的には、食物アレルギーがある場合、食べてから数時間以内に、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどの症状が現れる場合が多いです。
ですから、初めて鶏肉を与える際はアレルギーの症状が出ていないか様子を見ることが大切です。
もし、鶏肉にアレルギーの疑いがあると感じた場合には、動物病院で検査を受けてから、与えるかどうか判断しましょう。
2)必ず加熱して与える
犬はもともと生肉を食べていたのだから、生のままの方が良いのではないかと考える飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
しかし、生の鶏肉にはカンピロバクターやサルモネラなど、食中毒の原因になる菌が付着している場合があります。
与える際は茹でたり蒸したりするなど必ず加熱して与えましょう。
3)骨まで一緒に与えない
鶏の骨は縦に裂けて鋭利になりやすく、誤って飲み込んでしまうと消化器官を傷付ける恐れがあります。
また、裂けなかったとしても骨は消化ができないため、そのまま腸で詰まってしまい腸閉塞を招くこともあるので、鶏の骨は絶対に与えないようにしてください。
4)人間用に加工された鶏肉は与えない
からあげやフライドチキンをはじめ、鶏肉の人間用の加工食品は数多く存在します。
人間用の加工食品には、塩や香辛料などが多く使用されているほか、なかには犬の命にかかわる中毒の原因となるにんにくや玉ねぎなどが含まれていることもあります。
人間用の鶏肉の加工食品を与えるのは厳禁です。
5)与えすぎに注意する
これはどの食材についてもいえる事ですが、与えすぎるとカロリーの過剰摂取につながります。
特にもも肉や皮の部分は、脂肪分を多く含むので与える量に注意しましょう。
脂肪分を抑えるために、与える際は、皮無しで与えると良いでしょう。
与える量は、大きさ、成長段階などによって変わりますので、獣医師等の専門家に相談すると間違いないでしょう。
4.簡単に作れる犬用のご飯の手作りレシピ
ここから、鶏肉で作れる簡単レシピの紹介をします。
1) 鶏肉&おからの肉団子
①材料
・鶏むね挽肉(40g)
・おから(大さじ2)
・人参(1㎝分)
②手順
人参をみじん切りにし、鶏むね挽肉とおからと一緒によくこねて混ぜ合わせます。
混ざったら愛犬のの口の大きさに合わせ、一口大に丸めてください。
出来上がった団子をシリコンスチーマーで2分ほど加熱し、熱が取れたら完成です。
2) 鶏ささみの犬ごはん
①材料
・鶏ささみ(500g)
・人参(0.5本)
・キャベツや白菜等の葉野菜(2~3枚)
・ごはん(お好み量)
②手順
沸騰したお湯に鶏ささみを入れて5分茹で、その後、余熱で肉の中まで火を通します。
火が通ったら熱が取れるまで冷ましましょう。
次にキャベツと人参を適当な大きさにカットし、沸騰したお湯に入れて柔らかくなるまで茹でます。
野菜の水気をとった後、鶏ささみと野菜を細かく切って餌(ご飯)に混ぜ合わせたら完成です。
愛犬に手作りごはんを作ってみては?
愛犬のご飯を手作りすることによるメリットは沢山あります。 今回ご紹介したレシピを含め、料理が苦手な飼い主さんでも簡単に作れる犬用ご飯はたくさんあるので是非愛犬にも作ってあげてくださいね。