障がいのある人を助ける犬として、盲導犬や聴導犬は有名ですが、皆さん「介助犬」は知っていますか?
1. 人の生活の助けとなる介助犬とは
介助犬とは手や足に障がいがある方(肢体不自由者)の手となり足となり、生活を支える犬の事です。 犬種はゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなど、物を運んでくることが得意なレトリバー種が主です。 彼らの役目は、手足の不自由な人々の生活に寄り添い、さまざまな場面で動作をサポートすることです。
2. 介助犬はどんなことができるの?
介助犬ができることは、多種多様です。 ヒモが付いたドアの取っ手を引っぱって開けたり、机の上の携帯電話や新聞を取ってきたり、車椅子を引っぱる事などです。 また、緊急時に人を呼ぶ時の連絡手段となることもあります。そのうえ、介助犬は必要に応じて複雑な一連の動作を、指示通りに行うことができます。 例えば 「冷蔵庫を開けてペットボトルを取り、冷蔵庫のドアを閉めてからペットボトルを持ってくる」 「歯をたてずに靴下を引っぱって脱がせ、その靴下を洗濯かごの中に入れてくる」 といった事も可能です。
3. 精神的支えも介助犬の役目
介助犬の役目は、動作をサポートすることだけではありません。 障がいのある方々の精神的な支えになることも彼らの重要な役目の一つです。 いつでも傍らに寄り添うことで障がい者の方々に心のやすらぎを与えることができます。 また介助犬と出会ったことで気持ちが前向きになり、積極的に外出するようになるなど、気力を取り戻すことができた方々もいます。
4. 介助犬はまだまだ少ない
そんな介助犬ですが、実は国内にまだ60頭ほどしかいません。 介助犬の歴史は25年ほどと盲導犬などに比べて浅く、社会での認知度も低いので、訓練施設の資金や、育成資金が集まりにくいのが現状です。 介助犬についてもっと知ってもらうため、介助犬を主人公にしたコミックもあります。 『介助犬ライカ!』はクスッと笑えて心あたたまるお話です。 介助犬についてもっと知りたい方は読んでみてはいかがでしょうか? 参考 日本介助犬協会(https://www.s-dog.jp/) 介助犬ライカ(https://s-dog.jp/comics/)
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