• 映画・TV・本
  • 2020/09/04

悲しみを乗り越える絵本「いつでも会える」

Photo

皆さんは、大切な誰かや掛け替えのないペットとのお別れを経験したことはありますか? 愛すべきだれかとの別れは、なかなかに受け入れがたいものです。 そんな別れや命との向き合い方を描いた1冊の絵本があります。 それは、一匹のわんこが主役の絵本「いつでも会える」です。 純粋でまっすぐなわんこ「シロ」の姿を通じ、大切なだれかとの別れについて考えさせられるような絵本となっています。 ここではその「いつでも会える」をご紹介していきます。

1. 絵本「いつでも会える」とは

Photo

「いつでも会える」は1998年に出版された、絵本作家:菊田まりこさんの絵本デビュー作です。 「別れ」や「命」をテーマに、柔らかいイラストと手書きの文字で描かれています。 1999年度ボローニャ国際児童図書展、ボローニャ児童賞で特別賞を受賞していることからも多くの人に支持された絵本であることがわかります。 発行部数100万部を超えるミリオンセラーとなり、ドイツやフランス、韓国など世界各国で翻訳され発売されました。

2. いつでも会える、その魅力とは

Photo

お話全体は飼い犬シロの目線で、飼い主ミキちゃんとの幸せな日々、突然の別れ、そしてそれを受け入れていく姿が丁寧な言葉と暖かみのある絵で綴られています。 大好きなミキちゃんとの日々がずっと続いていくと信じていたシロの日常は、ミキちゃんの死によって突然変わってしまいます。 シロの、ミキちゃんとお別れしてからの心の移ろいや悲しみを乗り越えていく様を通して、大切なされかと過ごす日々の愛おしさを感じられたり、前を向いて生きていこうと思わせてくれるような作品になっています。

おわりに

Photo

物語のはじめに「ぼくは、シロ。ミキちゃんのイヌ。」と語りだすシロが、最後には「ぼくは、シロ。ミキちゃんにいつでも会える。」とミキちゃんとの関係性の変化をまっすぐに受け入れている台詞に変わります。 ほんの数文字の違いでも、そこに隔たる「生と死の境」をこちらにもストレートに伝えているように感じられます。 「生と死」に先入観なくふれるこの「いつでも会える」は、年齢問わず、ぜひ一度は読んでいただきたい本です。 悲しいけれど、少し前にすすめるような素晴らしい作品です。

Photo

mari

中学生の頃よりゴールデンレトリバーを飼っていたこともあり、その子以来ブランクはありましたが、一昨年より念願叶いイングリッシュコッカーを飼っていて、ペットを取り巻く環境の変化にも驚かされています。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

アカウントを作成しましょう

アカウントをお持ちの方はログインしてください。

ログイン/会員登録が必要です。