バターはどの家庭にもある食品で、パンに塗ったり、お菓子作りに使用したり、ソテーなどにも用いられ、日常的に使用します。 もし愛犬が目を離している隙にバターを舐めてしまったり、バターを塗ったパンを食べてしまった場合は大丈夫なのか気になりますよね。 本記事では、犬がバターを摂取することについてや、含まれている成分、さらにはそれによって引き起こされる可能性のある症状について詳しく解説します。
犬がバターを食べることは大丈夫なのか
結論から言うと問題はありません。 しかし、バターには脂質が多く含まれているため、肥満の原因になります。 大量に、もしくは日常的に食べることは避けたい食品です。 他にも犬にとって良くない成分もありますので、以下で解説していきます。
バターの成分と犬への影響
バターは牛乳から分離したクリームを練り固めた乳製品で、脂肪分が高い食品です。
乳脂肪分は80%以上、水分は17%以下のものをバターとしています。
この高脂肪の特性は、犬の消化システムには負担が大きいと言われています。
1. 高脂肪の危険性
犬は肉食動物に近い雑食性の生き物ですが、バターのような高脂肪の食品を大量に摂取すると、以下のような健康上の問題を引き起こす可能性があります。
- 膵炎: 高脂肪食は犬の膵臓に負担をかけ、膵炎を引き起こすことがあります。膵炎は、腹痛や嘔吐、食欲不振を伴う病気で、重症化すると命に関わることもあります。
- 肥満: バターを与えることで、カロリーの摂取が増え、肥満の原因となります。肥満は、心臓病や関節の問題、糖尿病などのさまざまな健康リスクを高めます。
2. 塩分の含有量
バターには有塩のものがあります。
犬は人間よりも塩分摂取に注意が必要で、過剰な塩分摂取は以下のような症状を引き起こす可能性があります。
- 食塩中毒:犬が塩分を過剰に摂取すると、体内のナトリウム濃度が急激に上昇し食塩中毒を起こすことがあります。嘔吐、下痢、異常に水を飲む、口渇感、 意識障害などの症状があらわれます。高齢の犬や小型犬の場合、少量の塩分でも中毒症状が現れることがあるので注意しましょう。
- 腎臓への負担: 特に高齢犬の場合、塩分の多い食事は腎臓に負担をかけ、腎機能の低下を招く恐れがあります。
無塩バターであっても高脂肪であることは変わりないので、犬には与えない方が良い食品です。
バターに含まれる乳糖
バターは乳製品であるため、乳糖が含まれています。
犬は成長に伴い、乳糖を消化する酵素(ラクターゼ)の分泌が減少します。
そのため、乳糖を含む食品を与えると、以下のような症状が見られることがあります。
- 下痢: 乳糖不耐症の犬は、乳糖を分解できず、下痢を引き起こすことがあります。
- 腹部の不快感: 乳糖が腸内で発酵し、ガスが発生することで腹痛を感じることがあります。
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マーガリンは犬に与えても大丈夫?
バターに似た食品にマーガリンがありますが、マーガリンは植物性・動物性の油脂からできており、油脂含有率が80%以上のものを指します。
マーガリンには「トランス脂肪酸」という不飽和脂肪酸が含まれており、人間の場合はトランス脂肪酸の過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患に罹るという結果が出ていることから、犬にも与えない方が良い食品です。
まとめ
人間にとっては食事をおいしくしてくれるバターですが、犬にバターを与えることは推奨されていません。 その理由は、高脂肪や塩分、乳糖などが含まれており、健康にさまざまな悪影響を与える可能性があるからです。 犬にとってもバターは美味しいと感じやすい食品であるため、バターを使用した人間用のパンやお菓子なども、犬の手の届かないところに保管しましょう。