犬の歯茎は通常ピンク色ですが、愛犬の歯茎が黒くなっていたら要チェックです。 先天的なもの、犬種による特徴、病気の可能性など、多角的に見ていくことで、愛犬の健康を理解し、適切な対処ができるようにしましょう。
歯茎の色の基本
犬の歯茎は通常、ピンク色をしていることが一般的です。 しかし、黒い歯茎を持つ犬も多く存在します。歯茎の色はメラニンという色素によって決まります。 メラニンは皮膚や毛の色にも関与しており、歯茎の色も犬種や個体によって異なります。
先天的な要因
犬の歯茎が黒い場合、先天的な要因が関与していることが多いです。 チャウチャウ等特定の犬種は、口内の組織が黒いことが通常のようです。 その他、被毛や皮膚が黒い犬、色素の濃い犬はメラニンの沈着が多く、生まれつき歯茎に黒い部分があることがあります。 ダルメシアン、ボクサー、シベリアン・ハスキー、ポメラニアン、柴犬などに先天的な黒い歯茎が見られるようです。 成長と共に黒い部分が増えることもあります。 先天的な要因であれば特に問題はありませんが、変化に気づけるよう毎日の歯磨きやスキンシップで気付けるようにしましょう。
飼い主が気をつけるべき病気
歯茎が黒い場合、口内に問題がある可能性もあります。以下に、歯茎の色が黒くなる可能性がある病気をいくつか挙げます。
歯周病
歯周病は、歯茎に炎症を引き起こす病気で、進行すると歯を失ったり、顎の骨が弱くなり、少しの衝撃で骨折してしまうことがあります。
初期の段階では歯茎が赤く腫れ、進行すると歯茎のふちの色が黒くなることがあります。
口臭や歯茎の腫れ・出血、食欲の低下などの症状が見られた場合は、動物病院を受診することをおすすめします。
黒色腫(メラノーマ)
黒色腫は、メラニンを生成する細胞が異常に増殖する癌です。
犬の口内にも発生することがあり、歯茎に腫瘍ができることで黒く見えることがあります。
口内にできるメラノーマの多くが悪性で、急速に大きくなります。
発見が遅れると肺などに移転する可能性があるため、早期発見と治療が重要です。
口臭、出血、食欲の低下、口に触ろうとすると嫌がるなどの症状が見られたら、動物病院を受診してください。
生まれつきあった模様や後天的に出現した模様であれば問題ありません。
しかし、ある時から突然歯茎に出現した黒い模様で、以下のような様子も見られる場合は動物病院を受診してください
- 口臭
- 歯茎からの出血
- よだれが多い
- くしゃみ、鼻水、鼻血が出る
- ごはんを上手く食べられない
- 水を上手く飲めない
- 食欲不振
- 口を触ろうとすると嫌がる
- 咳をしている、呼吸がおかしい
歯茎の健康を保つための対策
愛犬の歯茎が健康であるためには、日々のケアが必要です。以下は、歯茎の健康を保つための対策です。
毎日の歯磨き
3歳以上の犬のうち、約9割が歯周病にかかるといわれています。
犬は2~3日で歯垢が歯石に変化し、歯石になると自宅での歯磨きでは取れなくなってしまうため、できれば毎日歯磨きを行いましょう。
歯磨きが苦手な子には、デンタルケア効果のあるおやつやおもちゃを意識的に与えましょう。
定期的な健康診断
獣医師による定期的な健康診断を受けることで、口腔内の状態をチェックすることができます。
特に歯茎の変化が気になる場合は、早めに診てもらいましょう。
食事管理
栄養バランスの良い食事を与えることで、免疫力を高め、口腔内の健康を保つことができます。
特に、乳酸菌を含む食べ物は歯周病菌の抑制効果があると言われていますので、意識して与えてみるのも良いでしょう。
また、柔らかいフードは歯に残りやすく歯垢になりやすいです。
硬いフードの方が自然な歯磨き効果が期待できます。
獣医師への相談
愛犬の歯茎が黒いことが気になる場合、特に変色が急激に進行している場合や他の症状も併せて見られる場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。
獣医師は、必要に応じて口腔内の検査や治療を行い、最適なアドバイスを提供してくれます。
まとめ
犬の歯茎が黒い理由は、先天的なものや犬種特有の特徴もありますが、病気の可能性も潜んでいます。 特に病気の早期発見は愛犬の健康を守る上で重要です。 日々のケアや定期的な健康診断を通じて、愛犬の口腔内の健康をしっかりと守り、健康で快適な生活を送れるようにしましょう。