• 犬の健康
  • 2020/12/17

犬の白内障とは?サインや治療法紹介

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目が白く濁る白内障は、犬にも見られる病気です。 犬が白内障になると、どのような症状が見られるのでしょうか? また、犬が白内障になったら、どのような治療方法があるのでしょうか? 今回は、犬の白内障のサインや治療法などについて詳しくご紹介いたします。

1.犬の白内障とは

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犬の目はほぼ人と同じ構造をしています。 目の中にある、「水晶体」と呼ばれる場所がレンズの役割を果たし、光、つまりものを見ることが出来ます。 犬の白内障は人と同様、水晶体が白く濁ることで視力が低下する病気です。 メガネも、曇ったレンズでは物がよく見えませんよね。 水晶体が白く濁るのは、その中に含まれる「タンパク質」が変性し、白くなってしまうためです。 ちょうど、卵の白身が加熱すると白くなる変化と似ていますね。 でも、白内障は温めたから白くなるという単純なものではなく、その詳しいメカニズムは解明されていません。 白内障には先天的なものと後天的なものの2種類があります。 1)先天性白内障 先天的に発症する白内障では、柴犬やマルチーズ、プードルをはじめとした様々な犬種が好発犬種とされています。 先天性白内障は生まれたときから水晶体が白く濁る病気で、胎盤を介して細菌に感染していたり、体内のタンパク質の組成が正常通りではなかったりと、様々な原因があります。 特に濁り度合いが強い白内障の場合、生涯目が見えなくなることもあり、放置すると治療が難しくなります。 2)後天性白内障 後天的に発症する白内障は、加齢や糖尿病、外傷や網膜症が原因で発症すると考えられています。 例えば、糖尿病が原因で発症する白内障では水晶体の中の正常な代謝が妨げられ、タンパク質が変性してしまいます。 また、生まれた時は正常でも、生後数ヶ月〜2歳で発症する白内障を「若年性白内障」といいます。 人は高齢で発症する事が多い白内障ですが、犬の多くの白内障は「若年性」です。 「うちの子は年をとってから白くなった」という方もいると思いますが、実は6歳以前に発症しており、年をとって症状が進行してから目立つようになった、というケースも少なくありません。 実際、その割合は7割を超えるとも考えられており、早期に病気を発見し治療を行うことが重要です。

2.白内障のサイン

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白内障のサインには、以下のような症状が見られます。 水晶体の濁り具合には個体差があるため、この症状は全て白内障だとは言えませんが、目安にしてみてください。 ・目が白く濁る ・瞳孔が常に開いている ・物に良くぶつかる ・つまずく また、白内障では濁りで4つのステージに分類されます。 順に「初発期」「未熟期」「成熟期」「過熟期」と呼ばれています。 初発期では、水晶体全体の濁りは10〜15%で症状のないことがほとんどです。 未熟期に入ると、水晶体の曇りは15%以上になり、ものが見にくくなるため歩行がおかしかったりしますが、この段階では気づくことがとても難しいです。 成熟期になると水晶体の曇り具合がほぼ100%に達し、視力はほぼ消失しています。 光を感じることはできるため、動いているものの方向に首を向けます。 これを見えていると勘違いしてしまう方もいるので気をつけましょう。 過熟期では、水晶体内部のタンパク質が液状化してしまい、ドロドロになっています。 とけたタンパク質が目の水晶体から溢れて他の病気(緑内障・網膜剥離など)を引き起こすことがあります。

3.白内障の治療法

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愛犬が白内障になってしまった場合、どのような治療法があるのでしょうか? ここでは、白内障の代表的な治療法を紹介します。 1)内科的治療 比較的早期の段階では、点眼薬での治療が主になります。 白内障の予防や、進行を抑える目的で用います。 代表的な薬としてグルタチオン点眼液、ピノレキシン点眼液がありますが、大きな治療効果を見込むことは出来ません。 また、進行予防を目的としてビタミンA、C、E、亜鉛、銅などのサプリメントを併用することもあります。 熱によってたんぱく質が変性したゆで卵を生卵に戻すことができないように、進行した白内障を内科療法だけでもとに戻すことは出来ません。 2)外科的治療 視力が大きく低下してしまった場合や、根本的に完治させたい場合には、外科的治療を行います。 手術は全身麻酔をかけた上で行います。 まず、目の表面を切開し、水晶体を超音波で細かく砕きます。 砕いた水晶体を専用の器具で吸入し、取り除きます。 最後に人工のレンズを水晶体の代わりに設置します。 手術をすることで白内障が治癒する場合もありますが、全身麻酔が必要になるほか、眼科の手術ができる獣医はまだまだ少なく、治療費が高額になってしまいます。

まとめ

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犬の白内障は、目の水晶体が濁ることにより視力が低下してしまう病気です。 白内障の原因は、先天的なものと後天的なものの2種類に分類できますが、ほとんどの場合遺伝的な要因によって発症します。 治療法としては、その進行段階によって、初期は点眼薬やサプリメントを使用する内科的治療を行なったり、成熟期や過熟期では外科的に手術を行って治療をします。 外科的に手術をすることで白内障の原因である曇った水晶体を取り除くことができ、視力は回復しますが、簡単な手術ではないので、扱っている動物病院は非常に限られています。 白内障は効果的な予防法がないため、白内障にかかりやすい犬種を飼っている方や、高齢、糖尿病などの疾患を持つ犬を飼育している方は、普段から愛犬の目に濁りがないか注意をして観察したり、動きや視線におかしな部分がないか気にかけてみましょう。

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harago

動物看護士、動物飼育スタッフ、生態販売員として勤務。 現在はドッグライフカウンセラーや愛玩動物救命士などの資格を活かし、webライターとして情報を発信しています。

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