• 獣医師さんとの関係
  • 2020/08/02

愛犬をがんから守るために できものチェックの方法ともしもの時の手術費用は?

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犬の死因の第一位は、がんです。 10才以上の犬の3頭に1頭が、がんで亡くなっています。 進行は人間より早く、悪性腫瘍の場合、数か月で命を落とすことが大半です。 がんの中には皮膚の表面に現れるものもあります。しかし、見ただけではがんかどうかは分からないですよね。 こういう時は早急に動物病院で検査するべきですが、すぐに行くことができない時にできる簡単なチェックの仕方をお教えします。 また、万が一愛犬ががんになってしまい、手術をする場合の治療費はどのくらいかかるか?気になりますよね。 がん治療で外科的な手術を要する時は、症状が進行していて、急を要する場合がほとんどです。 そんな時に焦らないために、腫瘍の摘出手術の大体の費用を知っておきましょう。

1. 犬のがんかも?“できもの” の感触や色、状態をチェック

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犬の体表に現れるできものは、イボやほくろと同じような感触で、シャンプーなど犬の全身を触っている際に手があたって気づくことが多いです。 あれ?と違和感を感じたらそこをよく観察してみましょう。 しこりのように硬くコリコリとしていて、指で押しても動く感じがなく、くすんだ赤や紫、黒に変色している、しこり部分が脱毛している、部位が浮腫んでいるなどの場合は悪性腫瘍の可能性があります。 一方、軟らかくブヨブヨしていて、皮膚の下で動く感じがあり、ピンク色や乳白色で、しこりの上に毛が生えているなどの場合は良性腫瘍のことが多いようです。 ただし、良性のように見えても実は肥満細胞腫という外科的処置が必要な病気だったり、放置すると悪性に転じたりすることもあるため、できものに気づいたら必ず病院で検査・診断をしてもらいましょう。

2. 犬のがんかもしれない“できもの” と “マダニ” の違いをチェック

体表に現れたできものをチェックしていると、マダニを腫瘍と勘違いすることがあります。
マダニはダニの中でも大きく肉眼で確認できるうえに、できもののように黒く、犬の体表にしっかり張りつくため、イボやほくろと間違いやすいのです。
感触もできものとよく似ているため、触っただけでは判断できないことが多いです。

マダニは犬の顔まわりや首、脇の下などに寄生することが多く、表皮から血液を吸いとります。
むりやり取ったり潰したりするとマダニの持つ病原体が体内に放出されるので、病院で処置してもらう必要があります。
マダニは犬に発熱や貧血の症状を引き起こすうえ、人にも寄生するため注意が必要です。

ちなみに、マダニは動物病院で駆除薬を処方してもらい予防することができるので、予防は欠かさず行うようにしましょう

3.愛犬ががんに…手術費用はいくらかかる?

1) 犬のがんの手術費用は、数万円から最大50万円ほど

犬の手術費用は、町のクリニックや大学附属の動物病院など、処置を受ける病院によって大きな違いがあります。 また、腫瘍の数や摘出する箇所、症状の程度によっても費用が変わります。 皮膚上などの摘出しやすい箇所にある小さな腫瘍を一つだけ切除する手術であれば、2~5万円程度、発症頻度の高い乳腺腫瘍や前立腺腫瘍などであれば、5~10万円程度が相場と言えるでしょう。 胃がんや肝細胞がんなどの消化器系、肺がんなどの呼吸器系の腫瘍摘出手術の場合は、大がかりな手術になるため30~40万円程度、がんの進行具合によっては50万円ほどかかる場合もあります。

2) 手術費用以外にも多くの出費が

がん治療の場合、単純に手術だけで済むことは少ないです。 当然ですが、手術の前後にはたくさんの検査があります。 また、長期の入院を要することもあります。場合によっては抗がん剤治療も行われます。 検査は簡単な血液検査やレントゲンであれば数千円から、CTやMRI検査では数万円がかかります。 入院費用は1泊2,000~5,000円ほどです。 抗がん剤治療は1回2~3万円、それが治療の回数分必要になります。術後の合併症のことも考えると、費用はとても嵩みます。

3) 安心のための備えと、心構えが大切

ペット保険には、手術のみが対象となるものや、手術から入院・通院費まですべてカバーするものなどもあります。 もしもの時のために、加入を検討してみてはいかがでしょうか? また、手術を受ける前に、主治医と費用についてきちんと話し合い、治療方針を事前に確認しておくことがとても大切です。

犬のがんのできものチェックの方法と費用を事前に知っておこう

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愛犬をがんから守るために何よりも大切なことは、人間と同様「早期発見」です。 愛犬の体に起こる小さな危険信号を、一番に気づいてあげられるのは飼い主さんだけです。 いつも傍にいる飼い主が日ごろからチェックすることで、腫瘍の早期発見につなげましょう。 また、飼い主は家族の一員である愛犬のために最善の選択ができるよう、ペット保険の加入や治療費の備えもしておいた方が良いですね。

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子育てのかたわらフリーライターを続けて5年。 ライフスタイル、ファッション、フード、ペット関連の記事が得意です。 雑誌編集経験10年以上。取材・校正などにも対応します。 思いやりと温かみの感じられる記事を心がけています。

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