母犬や兄弟犬から離されて、全く異なる環境に迎えられた子犬は小さな体に大きなストレスを抱えて新しい生活をスタートさせます。 迎える飼主も新たな家族ともいえる可愛い子犬の存在に少し興奮してしまうことから、子犬も興奮しストレス度合がUPしてしまうことも。 その結果、子犬が体調を崩して下痢をしてしまうことが多くあります。 子犬を迎えて5日間はとにかく子犬を疲れさせないこと、ストレスにより体調を崩させないことを最優先に生活します。 そんな「子犬を迎えて最初の5日間の過ごし方」の注意点を解説いたします。
1. 15分遊んだら2時間寝かせるサイクル
人間の子供と同じように、子犬は遊びに夢中になり興奮してしまうと、体力の限界を超えて遊び続けてしまうことがあります。 その遊びすぎ予防は、子犬が15分遊んだら2時間、サークルやケージに入れて休ませる(寝かせる)サイクルを徹底して実施することです。 時に強制的な休憩となりますが、それでもかまいませんので最初の5日間はしっかりとこのサイクルを守り、環境の変化で低下した子犬の体力を十分に回復させましょう。 夜は10時間ほど連続して休ませます。
2. 食事は変更なし
子犬の食事は、家に迎える前に食べていたフードと同じモノを与えましょう。 そのためには、子犬を入手する際は、そのブリーダーやショップから子犬に与えていたフードを少量分けてもらうことです。 食事の変更は子犬が新しい環境に十分慣れる10日目くらいから徐々に実施していきましょう。
3. 夜鳴きは無視
夜鳴きを止めさせる効果的な方法の1つが夜鳴きの無視です。 鳴き続ける子犬の体力、近所迷惑、子犬の寂しさへの共感など、様々な理由で無視せずに、子犬をかまってしまう飼主さんがいます。 しかし、その行動が後の「泣けば飼主はかまってくれる→成犬時の激しい欲求吠え」「一人で安心して休むことができない→分離不安。入院時の高ストレス」などに繋がる可能性があります。 寂しさに、不安に、心細く鳴く子犬の気持ちに寄り添いたい気持ちは十分に理解できます。 しかし、気持ちに負けてかまってはいけません。 ここを乗り越えた子犬と飼主の生涯のストレスは低くなるのです。 ここが踏ん張り時です。 子犬をリビングの片隅や飼主と同じ寝室内で寝かせるのは構いません。 鳴いても無視し、子犬が落ち着いて眠りにつくことを黙って見守る姿勢が大切ですので、まずは5日間がんばりましょう。